Claudeで PDF ファイルが作れるようになったので、プレゼン資料を作らせてみた
Claude に新しく追加された「ファイル作成機能(Upgraded file creation and analysis)」を試してみました。
何ができるようになったのか
この新機能では、プレゼンテーション資料(.pptx)、Word 文書(.docx)、Excel スプレッドシート(.xlsx)、PDF 文書、そしてデータレポートといった、業務でよく使うファイル形式の作成と編集が可能になりました。
公開した記事からスライドを作らせてみる
PDFファイルが作れるなら・・・ということで、先日公開した記事をベースに社内勉強会用のプレゼンテーション資料を作成してもらいました。
明示的なファイル形式の指示がないと、アーティファクト / Markdownで作るのかも
今回はちょっと変則的なやり方で、記事作成フローを管理している Backlog をタスクの開始地点にします。 Backlog MCP を利用しているので、次のような指示を Claude へ出しました。
Backlog にあるチケット、XXX-200 をチェックして。このチケットで公開した記事を確認し、社内勉強会向けプレゼンテーションを作成してください。
Claude はまず Backlog の MCP ツールを使って該当チケットを検索し、チケット内にある URL をfetchして記事の内容をチェックします。
その後、まずはアーティファクト / Markdown 形式で資料が生成されました。
面白いのは、これまでなかったファイルダウンロードの UI が増えていることです。Markdown以外の、HTMLなどもこれでDLできるようになっているかもしれません。
PDF 生成を明示的に指示する
今回はファイル生成機能を試したいので、明示的に PDF ファイルを生成するように指示し直してみます。するとこれまでなかった PDF 生成のためのスクリプト作成などのタスクが始まりました。
興味深いのは、途中でフォントに関するエラーに遭遇したためか、作成方法をPythonからHTMLに切り替えていることです。コンテキストウィンドウもといスレッドの最大文字数が心配になるので、日本語の資料を作らせるときは、「HTMLからPDFに生成しよう」などと指示しても良いかもしれません。
作成が完了すると、DLするリンクなどが出力されます。
12-15枚くらいの資料で、生成に2-3分かかるくらいのイメージでしたので、作業の合間に資料を作らせたり、調べたことをまとめる作業などと組み合わせて使うと良さそうです。
ちなみに生成されたスライドがこちらです。会社名はおそらくClaudeのチーム名か、Zennの記事情報から取得していると思われます。
デザインについては・・・ Claude のアーティファクトでスライドを作らせたときと、同じようなものができると思うと良さそうです。フォント問題も踏まえると、「アーティファクトでHTMLにて生成する → 生成が完了したら、pptx
もしくはpdf
で生成させる」のような進め方が日本向けかもしれません。
設定方法
この機能を使うには、設定画面の「機能」セクションから「Upgraded file creation and analysis」を有効にする必要があります。
対応アカウントであれば簡単にオン・オフ切り替えが可能です。
まとめ
Excelなどの生成も可能ということですが、コミュニティ活動や AI 普及などに興味関心のある方であればまずは PDF or pptx かなぁということで、一通り触ってみました。今回は自分で公開した記事でしたが、これがリサーチで調査した内容や、Backlog / Notionなどの作業ログなどを組み合わせることで、さらなる可能性が出てくるのではないかと思います。
デザインについても、Claudeプロジェクトでデザインガイドラインなどを整備した状態であれば、ある程度改善できる・・・のではないでしょうか。アーティファクトや Marp でスライドを作らせるときは、それで改善しましたので、おそらく。
とはいえ、生成したものを自分や会社の名前で公開・発信することの意味については、これまで以上に深く考える必要がありそうです。ただ、設定された公開記事本数の目標を達成するために記事を増やすのか、それともSEOキーワードに対応したコンテンツをとにかく増やしたいのか、あるいは誰かに何かの行動を促したいという思いを伝えるために書くのか・・・
誰もが簡単にアウトプットができるようになったからこそ、誰でもできそうなことに時間をかけるのか、それともどうしても自分でやりたいことで、手がまわっていないところをカバーするために使うのか。今一度立ち返るタイミングにいるかもしれません。
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