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【教員→フロントエンドエンジニア】転職記

2022/12/01に公開

自己紹介

現在フリーランスでフロントエンド開発、プログラミングスクールメンターをしています、DIEGOと申します。
(Twitter:https://twitter.com/DIEGO_frontend

自分は大学卒業後、関東の某都道府県で4年間正規で高校教員として働き、その後正社員のフロントエンドエンジニアに転職し、今に至ります。

転職活動やメンタリングをする中で、

  • 「なぜ教員からエンジニアに?」
  • 「どうやって転職したの?」

と聞かれることが多く、確かに珍しい経歴かもな〜と思い、今回記事にさせていただきました。

長いと読む気がなくなってしまうと思うので、削れるところは削り、重要なところに焦点を当てているので、ぜひ転職を考えている方は読んでいただけると嬉しいです。

なぜ教員からエンジニアに?

結論、以下の理由です。
「生徒の可能性を羨ましく思うと同時に、人を応援して満足出来る程自分の人生挑戦したの?やり切ったの?という疑問を持ち始めたから」

少し話は遡りますが、大学3年生の時、エンジニアという仕事に魅力を感じていた時がありました。理由は以下2つ。

  • 手に職がつけられる(努力が技術に反映される、仕事困らなさそう)
  • 手に職をつける仕事の中でも、一番自由に働くことができそう(場所、時間)

昔から旅行が好きだったので、旅行しながら働けたら最高だよな〜と思い、上記理由からエンジニアに魅力に感じていました。

しかし、当時からProgate等無料で勉強できる機会もあったにも関わらず、「きっと難しくて自分には無理だろう」と、やってもいないのに諦め、選択肢から除外してしまいました。
その後本格的に就職活動が始まり、「人の選択肢に影響を与える=自分の存在価値を実感できる」と思い、これを軸に職業を絞りました。最終的に人格形成、進路決定の多くの面で影響を与えられる高校教員を目指し、無事働き始めることになります。

教員生活の4年間はとても楽しく、ありがたいことに今でも当時の先生や卒業生とご飯に行ったり、大切な人との関わりもできました。
では「なぜ辞めたの?」というところで、本題に戻ります。

教員生活2年目から担任になり、生徒の進路面談も行うことになります。その中で「この子たちはこれからどんなことにでも挑戦できる、無限に可能性がある」と感じ、それと同時に「羨ましい」という感情を持ちました。

学校において、主役は生徒、教員はサポート・応援する側。このサポート・応援する側で残り40年働き、自分の人生に満足できるのだろうか。自分の可能性を信じて挑戦するなら20代後半の今が最後なんじゃないか。そう思ったらいてもたってもいられず、大学生の時に諦めてしまっていたエンジニアを再度目指すことに決めました。

上記理由から教員からエンジニアへの転職を目指し、勉強を始めます。

どうやって転職したの?

ざっくりした流れは以下のようになります。

  1. Progateで独学
  2. 某スクールに通い学習、実績作り
  3. ポートフォリオ作成
  4. 転職活動

時期も書いていきますが、年は控えさせていただきます。

1. Progateで独学

2月~3月

定番中の定番、Progateから勉強を始めました。これだけでスキルが身に付く!という考えは一切なく、適性を知るつもりで、「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」の順で学びました。

これだけでスキルが身に付く!という考えはなかったとはいえ、基礎中の基礎なので、最低限知っていないとダメだろうと、自分なりに噛み砕きながら、2周程しました。

この時点では、
なんとなく言葉は知ってるけど、自分では何も作り出せない。実際にどのように使われていているか分からない、点と点が繋がっていない状態
でした。

点と点をつなげるために、実践的な内容を学びたい、経験したいと思い、スクールに通うことを決めました。

やって良かったこともあり、「新しいことを知り、できることが増える」ということに対し楽しさ、喜びを感じ、不向きではないかなと思い、本格的にエンジニアを目指すことを決心できました。

2. 某有名スクールに通い学習、実績作り

3月~11月

点と点をつなげるために実務に近いことを経験したいと思い、「オリジナルの制作物を作れて、その間に実際のエンジニアの方からレビューをいただけるか」という観点に1番の重きを置きスクールを選びました。何社か説明会に行き、某有名スクールに決め、受講が始まります。

基礎的なところは、どうせ一回や二回読んだだけでは理解しきれないと思い、引き出しを増やすようなイメージでテンポ良く進めていきました。
そして実践の中では、必要になる引き出しを探し、中身を深めていくようなイメージで時間をかけて進めていきました。

かけた時間の割合として「基礎:実践 = 3:7」くらいの感覚です。とにかくこの実践に重きを置いたことで、点と点を繋げていくことができ、これがとっても楽しかったのを覚えています。

実装したい内容に対し、
仮説を立て、検証し(既存の知識、ググって得た知識を用いて)、考察する。このPDCAサイクルを回しながら、一歩ずつでいいから前進する = 自走力

この自走することの大切さ、楽しさをスクールでの学習を通して学ぶことができたと思います。

オリジナルの制作物として、以下の2つを作成しました。
当時はHerokuで公開していたのですが、現在は非公開のため、READMEの内容を貼っておきます。


  • PHP/Laravelを用いたペットのポータルサイト
    PHP/Laravelを用いたペットのポータルサイト

概要

ペットのためのポータルサイト、新しい家族と出会えるサイトです。

開発

  • Frontend
    • HTML
    • CSS
    • Bootstrap
    • JavaScript
    • jQuery
  • Backend
    • PHP
    • Laravel
  • Database
    • MySQL
  • Infrastructure
    -AWS(EC2)
  • Others
    -AWS(S3)

困難だった点

MVCモデルの理解
1対多の関係におけるデータ構造
検索機能の実装
ソート機能の実装
ページ間でのパラメータ転送
メール送信機能の実装
お気に入り機能の実装
条件分岐による表示内容の変更
ループ処理の回数による条件分岐
レスポンシブ対応


  • Firebaseを用いた旅行の記録サイト
    Firebaseを用いた旅行の記録サイト

概要

旅行の思い出を記録するサイト。このサイトを通して、各地の情報を知ることができるので、旅行の際に参考にしてみてください。

開発

  • Frontend
    • HTML
    • CSS
    • Bootstrap
    • JavaScript
    • jQuery
  • Backend
    • firebase(Authentication,Realtime Database,Cloud Storage)
  • Database
    • NoSQL(firebase)
  • Infrastructure
    -AWS(EC2)

困難だった点

firebaseのページ遷移時の変数の受け渡しについて
非同期処理の理解
ログイン状態による表示の変化
RealtimeDatabaseの子イベントを理解する
処理の順番の指定
setとpushの違いの把握
Storageのupload,downloadのフロー
DataSnapshotの理解


この時点では、
自走しながら実装をすすめていくことができる(自称)状態
にはなったと思います。

そこでぼちぼちポートフォリオを作りはじめました。

3. ポートフォリオ作成

11月~12月

今思うと質素で情けないポートフォリオですが、構成等考え、当時作れる最大限ものを作成しました。

4. 転職活動

1月~(1月21日内定承諾)

7社程登録し、紹介してくれる案件の内容、エージェントの人との相性から1社に絞って就職活動を行いました。

応募する際は、以下の内容に一番重きを置いて転職活動を進めました。
フロントエンド or バックエンド の経験を積めて成長できる環境か

年齢が20代後半と負い目を感じていたので、修行だと割り切り、プラーベートが削られてもいいからとにかく経験を積める環境に身を置きたいと考えていたからです。

イメージは、このような評判の20代成長環境が尖りに尖っているような企業です笑
グラフ

エージェントの方が自分の意思を汲み取ってくださり、条件を満たしていないところも、ポテンシャル採用を狙ってどんどん応募してくれました。
なので他のエージェントと異なり、テスターやSES、インフラの保守等の未経験を積極的に採用している企業ではなく、自社開発や受託開発、web制作会社などの実務経験1or2年以上を条件としている企業に絞って応募していくことができました。本当に感謝しています。

エージェント経由での応募なので、正確に何社応募したか覚えていません。多分ですが、

  • エントリー 200~300社
  • 書類通過 5社
  • 内定 2社 (内1社は蓋を開けてみたらエンジニアじゃなかった)
  • 見送り 1社
  • 辞退 2社

くらいだったと思います。見送りメールに記載されている企業数が多すぎて、何回スクロールしても下にたどり着かなかった思い出があります。よくくじけなかったし、諦めなかったなと今改めて思います。

ひたすら製作における困った点、それをどのように乗り越えたかを話し、エンジニアとしての素質を少しでも認めてもらえるよう努めました。そして、2社目の内定をいただいた時点で、転職活動を終わりにしました。

ここからweb制作会社での正社員勤務が始まります。ここからもだいぶ壮絶だったので、次回は
【正社員→フリーランス】体験記を書こうと思います。

最後に

このような流れで学習し、転職をしました。これからエンジニアへの転職を考えている人に、少しでも参考になれば嬉しいです。
ご精読ありがとうございました!

最後の最後に

自分の大好きな曲はSALUというラッパーの「In My Life」という曲です。

かつて僕は欲しいモノがあっても
黙ってサンタに願うだけだった
観客席で眺めているゲームも
それはそればまぁまぁ楽しかった
でも自分がプレイヤー
そう感じ始めたら止まらなくなった
二度目はないlife
後ろは変わらない前を見な

という歌詞があります。

観客席で眺めているゲームも
それはそればまぁまぁ楽しかった

これがまさにサポート側の教員として、主役である生徒を指導している環境

でも自分がプレイヤー
そう感じ始めたら止まらなくなった

挑戦したいと考えたら止まらなくなった自分

これらが照らし合わされ、とても心に刺さりました。今でも新しいことに挑戦する時、頻繁に聞いて自分を鼓舞しています。暇な時にぜひ聞いてみてください!

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