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テスト評価・リスクベースドテスト！JSTQBに沿ってアジャイル・スクラム・DevOpsにも応用できるQAの知識を解説します！

2023/10/07に公開

テスト評価概要

実施されたテストの結果を包括的に評価し、テストが計画通りに完了したか、またテストが必要かどうかを判断します。このステップは、リリースの意思決定をサポートします。

リスクを回避、低減、受容、転化できたかどうかも評価します。

テストのライフサイクルを適切に遵守することで、ソフトウェアの品質と信頼性を向上させることができます。各ステップにはそれぞれの重要性と役割があり、テスト活動全体の成功に寄与しています。

リスクベースドテスト全体を説明している動画なので、ぜひ参考にしてください！

テスト実行の結果を下記の通りとします。

ユーザーストーリー: 顧客登録

画面設計: 顧客登録画面、顧客更新画面、顧客一覧画面

テストケース	結果	バックログ	備考
正確な名前の入力	OK
名前が未入力の場合エラーメッセージが表示される	OK
名前が正常範囲内の境界値	OK
名前が正常範囲外の境界値	OK
正常な電話番号の入力	OK
電話番号が未入力の場合エラーメッセージが表示される	OK
電話番号が一般的な固定電話番号の時	OK
電話番号が一般的な携帯電話番号の時	OK
電話番号が12桁の時	OK
正確な開始日付の入力	OK
開始日付が未入力の場合エラーメッセージが表示されない	NG	1	未入力の時にエラーとなる
開始日付フィールドに正しい日付を入力	OK
開始日付フィールドに文字列を入力	OK
開始日付フィールドに不正な日付を入力	OK
日付補完	NT		フロントエンド未実装
名前のデータの正確性	OK
電話番号のデータの正確性	OK
開始日付のデータの正確性	OK
開始日付のデータの正確性（空白）	NG	1	未入力の時にエラーとなる
名前が不正な時は登録されない	OK
電話番号が不正な時は登録されない	OK
開始日付が不正な時は登録されない	OK

「不正確なデータの応答」のリスク分析を再掲します。

リスク評価: 高
トレーサビリティ: ユーザーストーリー、画面設計書参照
重要度: APIが返すデータが不正確や不完全な場合、システムや他の依存サービスに大きな影響が生じる。
リスクの原因:
- データベースクエリの誤り
- データ変換の問題
テストカバレッジ: 顧客業務への大きな影響を考慮し、100%を目指す。
対応方針: NTについては原則対応を行い、NGの場合は修正後に確認テストを実施する。
テスト戦略: データベースクエリとデータ変換ロジックのテストを重点的に行います。さらに、検証テストやデータ整合性の確認も実施します。NTやNGの結果が出た場合、確認テストだけでなく、すべてのテストケースに対してリグレッションテストを実施します。
リスク再評価: リリース後のリスク再評価を予定。