Tournamentのモデルを売ってみた話
Numerai Advent Calendar 2021 9日目の記事です。
こんにちは。@dera2774と申します。本記事は実装テクニック等を含まない箸休め的な読み物です。また、massive data解禁前の内容であることをご容赦ください。
7月頃、毎週出しているモデルの中にやたらと環境に刺さっているモデルがあることに気づきました。
みるみる順位があがり、なんとついにcorr rank で1位に。
有頂天になった挙句、あることを思いつきました。
「モデル、売れるのでは?」
ということでこのモデルを
「毎週のデータダウンロード→モデリング→予測→提出」
までセットでできるipynb fileの形で売ってみることにしました。
しかしモデルの相場がわかりません。ひとまず、numeraiのプロフィール欄にTwitterのリンクと
「モデルのipynb、1ETHで売るんでDMください」
の旨記載して待つことにしました。
・・・来ない。
値下げ。。
「0.5ETHで売ります。ロジックの説明やサポートが必要な方は+0.5ETHで対応します。」
・・・来た!
4名が連絡をくれました。いずれも海外の方。
numeraiにたどり着くレベルの方なので、不要かなと思いつつ念のためDMで下記説明。
・将来のリターンを約束するものではない。
・データセットの変更が予定されている。現行のモデルをそのまま利用できない可能性があるので注意してほしい。(この時点では旧データが残されるか否か不明でした。)
・自分はしばらくこのモデルを出し続けるので、渡したipynb fileからモデルを提出してscoreが一致することを確認してほしい。
最終的に3名にipynb fileのみ購入頂き+1.5ETHでした。ETHアドレスに入金してもらってメールでファイルを送る形を取りましたが、余計なトラストを強いてしまい申し訳なかったです。今後もし売ることがあったら後述のnumerbayを使おうかなと思っています。
安かったのか高かったのかは正直微妙なところです。
ご存じの通りleaderboadのcorrランキングはかなり入れ替わりが激しく、特定の特徴量に強く依存するようなロバストでないモデル(運営的には「真の貢献」をしていないモデル)でも上位にランクインする可能性があります。そのためcorr rankが高いからと言って良いモデルとは限りません。一方0.5ETH程度であれば、ステーク量の多い人なら一瞬で稼げてしまうのがnumeraiなので、大口の方からすると大した額ではないのかもしれません。
最近、modelやpredictionを売買できるnumerbayというプラットフォームが整備されてきています(※numeraiのコミュニティで作られているものですが、まだ公式ではないと思います。利用はDYORでお願いします。)。
今後modelやpredictionの売買を行う際の参考になればと思い、記事にさせて頂きました。
それでは来年も良いnumeraiライフを。
(余談)
ありがたいことに購入された方のうち1名から、「今学生なんだったらうちのインターン来ない?」とお誘い頂きました。元々専門はデータサイエンスではなく、やりたい研究があり退職して学生をやっている身分なので今回はお断りしましたが、ちょっと嬉しかったです。こんなご時世ですし色々な選択肢があるのはいいことだと思います。
(おことわり)
残念ながらmassive data解禁以降モデルのパフォーマンスが悪化してしまい、現在は売買を行っていませんのでご了承ください。
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