【🦁ライオンズファンが】栗山巧選手の引退シーズンにいかに多く現地観戦をするかをGemini Enterpriseと考える

DSKアドベントカレンダー2025、14日目、プレイボールです⚾️

本日の記事は、こんなのを会社のパブリケーション記事として書いていいんかと思うほどのプライベート寄りな記事です。

「そもそもライオンズアンチなんですけど」という方は大変恐縮です🙇

そして弊社は岐阜を本社に置く会社なので、「おまえドラゴンズファンじゃないんかい！」と岐阜本社と名古屋支社からお叱りの声が聞こえてきそうですが、すいません、ライオンズファンなんです、ゆるして。(川越選手は元気ですか？高松選手は元気ですよ)

改めまして、私は7年ほど埼玉西武ライオンズを贔屓にしている会社員です。今の住まいは「 ベルーナドームに行きやすいから 」という理由で西武池袋沿線に決めました。

2025年11月24日、全国のライオンズファンに衝撃が走りました。ですがそれは、少し予期していた、そしていつかは必ず向き合わなければならないものでした。

栗山巧選手が、2026年シーズンをもって引退する

あぁ、ついに、この時が、この記事を見ることになってしまった。
栗山さんが引退する
ライオンズ一筋、24年。義理堅くてかっこよくて頼りになる、みんなが大好きな栗山さんが引退する。

2026年シーズン、何が何でも可能な限り現地観戦を多くして、栗山さんの勇姿をたくさん見る。
この物語は「栗山巧引退シーズン」に平凡な会社員がいかに多く現地観戦をするために、Gemini Enterpriseのファイル分析機能とマルチモーダルな活用法を検証＆試行錯誤する冒険譚である！

そもそも栗山巧選手とはどういう男なのか

https://youtu.be/k3jeC_cxU-Y?si=97gk9DKG3vhOTVI2
プロ野球のこと、な〜んも知らないよという方は、まず「栗山巧」とググってください。画像検索推奨です。とんでもないイケオジの写真が出てきます。

Geminiに説明させてみた

「栗山巧選手のことをプロ野球ミリしらの人にもわかるようになにかに例えて説明してみて」とお願いしてみました。

ほーん、まぁ、うん、栗山さんのすごさはまぁまぁ伝わるのかな。

あ〜〜なるほど、あんまり現実味わかないけど、なんかこう「 メンバー(選手)の卒業が続く運営(球団)なんとかして！ 」というファンの気持ちは、似てる、かも？

いや、あの、Geminiの中に夢小説の作者の人格が入ってない？ポイントに「顔(実際に男前)の良さ」って書いちゃってるし。 大丈夫そ ？

一応、このあとライオンズにおける栗山選手のすごさを解説しますが、Geminiでなんとなく察していただけた場合は読み飛ばしていただいて結構です。

ライオンズのFAの歴史と栗山選手

プロ野球にはフリーエージェント制度(以下FA)というものが存在します。簡単に言うと プロ野球選手の転職制度 です。145日以上1軍登録がされているシーズンを8年以上過ごすと、このFAの権利を獲得できます。

通常、プロ野球選手はシーズンが終わると自分の所属球団と来季の年俸など契約を進めます。しかし、FA権を獲得した選手は自分が所属していた球団以外にも 他球団とも契約交渉をする権利が与えられます。 つまり今よりも高待遇な条件で他球団に入団できるチャンスなのです。
(そう考えるとプロ野球選手って自分がどれだけエリートでも8年は新卒入社の会社に所属しなければいけないので、会社員の自分から見ると忍耐力が必要だよなぁと感じます)

埼玉西武ライオンズは長らくこのFAに苦しんでいました。主力選手の流出が止まらなかったのです。栗山選手がライオンズに入団したのは2002年。入団してからFAでライオンズを去った選手は下記のとおり。

移籍年（オフ）	選手名	守備	移籍先	区分
2003年	松井 稼頭央	内野手	ニューヨーク・メッツ	海外FA
2005年	豊田 清	投手	読売ジャイアンツ	国内FA
2007年	和田 一浩	外野手	中日ドラゴンズ	国内FA
2010年	土肥 義弘	投手	米独立リーグほか	海外FA
2010年	細川 亨	捕手	福岡ソフトバンクホークス	国内FA
2011年	帆足 和幸	投手	福岡ソフトバンクホークス	国内FA
2011年	許 銘傑	投手	オリックス・バファローズ	国内FA
2011年	中島 裕之	内野手	オークランド・アスレチックス	海外FA
2013年	片岡 治大	内野手	読売ジャイアンツ	国内FA
2013年	涌井 秀章	投手	千葉ロッテマリーンズ	国内FA
2015年	脇谷 亮太	内野手	読売ジャイアンツ	国内FA
2016年	岸 孝之	投手	東北楽天ゴールデンイーグルス	海外FA権で国内移籍
2017年	野上 亮磨	投手	読売ジャイアンツ	国内FA
2018年	浅村 栄斗	内野手	東北楽天ゴールデンイーグルス	国内FA
2018年	炭谷 銀仁朗	捕手	読売ジャイアンツ	海外FA権で国内移籍
2019年	秋山 翔吾	外野手	シンシナティ・レッズ	海外FA
2022年	森 友哉	捕手	オリックス・バファローズ	国内FA
2023年	山川 穂高	内野手	福岡ソフトバンクホークス	国内FA

※表はGeminiにて作成

いや多すぎる。改めて見ると多い。メジャー挑戦者もいますが、それにしたって多い。しかも主力中の主力ばかり。

別にFAした選手は悪くないんです。でもこの流出数は異常なんです。おかげでライオンズファンはオフシーズンになるとFAのニュースに敏感になってしまい、だれかが流出しても「あぁ、また出て行っちゃったな...」と落胆することに慣れてしまっていました。

もちろん栗山選手もFA権を取得しています。2012年に国内FA権を、2016年には海外FA権が与えられています。
栗山選手はこんな主力選手がライオンズを去って転職しまくる中、2016年に 海外FA権を行使したうえで、ライオンズに残ってくれたのです。
(FA権を行使すると再度権利を取得できるのは4年後。当時33歳の栗山選手にとって、権利を行使したうえでの残留は実質「生涯ライオンズ」を宣言したのと同義でした)

24年間ライオンズ一筋で、同期の中村剛也選手(通称おかわり君)といっしょに球団を支えていった...そんなものすごく、すごい選手なんです(語彙力)。

栗山選手がファンを魅了するのはその誠実さだけではなく、もちろん野球選手としての技術力の高さも理由にあります。

2021年にはライオンズの生え抜き選手では史上初(！)の2,000本安打記録(＝2,000本ヒットを打った記録)を達成しています。

2,000本安打を達成したのは栗山選手が史上54人目。長い長いプロ野球の歴史の中でこの偉業を達成できる選手は多くありません。

✏2026年シーズンの観戦計画をGemini Enterpriseに立ててもらったゾ！

というわけで本題へ。前置き長すぎてすいません。

前述のとおり、2026年シーズンはたくさんベルーナドームで現地観戦をしたい我が家。私としては午後休をフルに活用しつつ、週末はなるべく球場へ足を運びたい所存。

仕事が忙しくなりそうな時期を考慮し、かつ我が家の子供が小さいことも考慮し、いい感じに観戦計画の日程組んでくれないかな〜と Gemini Enterprise にお願いをしてみました。

なんでGemini Enterpriseを使ったの？

https://www.dsk-cloud.com/blog/gcp/what-is-gemini-enterprise

Gemini Enterpriseは Google製のAIエージェントプラットフォーム です。Google Workspaceとの接続はもちろん、各種SaaSなど接続先の情報も参照してくれます。

Geminiで観戦計画を計画できなくはないですが、Gemini Enterpriseのほうが今回のオーダー(私の仕事の内容を把握し観戦計画を立てる)にはぴったりだな、と思ったので、Gemini Enterpriseを使ってみました。

すごくズボラなプロンプトで投げてみると...

さっそくGemini Enterpriseを立ち上げ、下記プロンプトを投げてみました。

私は埼玉西武ライオンズのファンです。2026年シーズンは栗山巧選手の引退が決まっています。ということでなるべく試合に行きたい。現地観戦したい。ということで、私の仕事が忙しくないタイミングでは午後休みを取ってでもベルーナドームで現地観戦したい。本当は遠征もしたいが、2歳の子供もいるので長距離移動は難しく、なるべくベルーナドームで観戦したい。あなたがおすすめするベルーナドームの観戦計画を立ててみて。私の仕事の繁忙期の傾向なども加味してほしい。

このプロンプトに、NPB公式サイトから拝借した「2026年度 パシフィック・リーグ選手権試合日程」のPDFと「2026年度 セ・パ交流戦日程」のPDFを添付しました。
2026年度 パシフィック・リーグ選手権試合日程
2026年度 セ・パ交流戦日程

すると、Gemini Enterpriseは下記のように返してくれました。

おおお〜〜、ちゃんと私の仕事のことも加味してくれて、3〜4月はやめといたら？ってアドバイスしてくれてる！

よく見ると、エージェントをこちらが指示しなくても勝手に呼び出して仕事を依頼してくれてますね。(file_and_coding_agentの部分)
これもGemini Enterpriseならではの機能です。ちなみに呼び出すエージェントは自分が作成した「カスタムエージェント」も呼び出すことができますよ。

ん？肝心の観戦計画リストがアウトプットされてないな？
そこで、下記のようなプロンプトを投げてみました。

私へのおすすめの観戦モデルをもとに、具体的な日にちもピックアップしてみて。最初にアップロードしたPDFで、ライオンズは「L」と表記されており、Lが最初に記載している日程がベルーナドームの開催日だよ(例：3/31(火)はL-Bでベルーナドームでライオンズ対バファローズ)

そうそう！具体的な日程の提案がほしかったんだよ〜！ていうか、日程表の読み方わからなかったんかい。できないならできないって言ってよもう。

ということでGemini Enterpriseが提案してくれた我が家へのおすすめベルド観戦日程表はこちらです↓

なるほど、確かに無理のない観戦計画。
でも、物足りない。もっと、もっとベルーナドームに行きたい。

Gemini Enterprise先生...！！もっとベルーナドームに行きたいです...

5月〜6月だったら、ベルーナドームも暑くないし(※夏のベルーナドームはサウナと揶揄されるくらい暑い)、平日ナイターの日程を追加したい...！
ということで日程の追加を依頼してみました。

お〜〜〜いい感じです！
あとはこれらの予定をGoogleカレンダーに登録すれば完璧だ！

いやできないんか〜〜い！
CSVをダウンロードし、Geminiにお願いしたらできました。Gemini Enterpriseのエージェント機能が、外部API（カレンダー）への書き込み権限をまだ完全には持っていなかったんでしょうか...？

▲ちゃんとカレンダーに登録されてますね。これで午後休の申請漏れがなくなります！

日付ズレの発生と、ファイル再解析による修正

Googleカレンダーを見返すと、Gemini Enterpriseが出力した日付と曜日にズレが有ることが発覚！
2026年の4/12は土曜日じゃなくて日曜日だし、4/29は火曜日じゃなく水曜日じゃん！
おいおい〜Gemini Enterpriseくん、頼むよ〜
ってことで早速いちゃもんをつけにGemini Enterpriseの画面へ。

心からのお詫びを受け取ったところで...

あっ、4/29は確かに日ハム戦でしたね...すいませんっした...。
そしてちゃんと修正した日程を作ってくれました。4/29の日程が削除されたのはGemini Enterpriseなりの気遣いなのかなんなのか。

⚾️初手の観戦計画を立てるならGeminiにおまかせでもいいかも？

そんなこんなでGemini Enterpriseで2026年シーズンの野球観戦計画を立ててみました。
初回のざっくりしたプロンプトから会話を続けることで、具体的な観戦計画を立てることができました。今後は「もう少し交流戦の日程を追加して」とか「オリックス戦が少ないから追加して」とか投げてみようかなと思います。

泣いても笑っても来てしまう2026年シーズン！悔いのないように栗山選手の勇姿を少しでも多く見届けたいと思います！