【やってみた】Google Workspace の AI関数(アルファ版)を体験!
こんにちは!今回は、Google Workspace with Gemini の機能(現在はアルファ版)である「AI関数」を試してみました。
AI関数とは?
簡単に言うと、スプレッドシートのセルに =AI("プロンプト", 対象セル)
のように入力することで、Gemini の能力を使ってテキスト生成や分析などができる機能です。
より詳しくは、公式のヘルプページも参考にしてみてください。
今回試したこと:日本語単語の英訳
一番シンプルで分かりやすそうな「翻訳」を試してみました。
手順
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スプレッドシートを新規作成:
まずは新しいシートを用意します。 -
翻訳したい単語リストを作成:
A列に翻訳したい日本語の単語をいくつか入力しました。(例:よろしくお願いします
,お疲れ様です
,恐縮ですが
...など) -
プロンプトをセルに入力:
英語で指示を出す必要があるので、C3セルにPlease translate to English.
と入力しました。 -
AI関数を入力:
翻訳結果を表示したいセル(例えばC3セル)に=AI($C$3, B4)
と入力します。-
$C$3
: プロンプトが入力されているセル(絶対参照) -
B4
: 翻訳したい単語が入力されているセル
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結果を生成:
関数を入力してマウスオーバーすると、セルの左下にGeminiアイコンと「Generate and insert」ボタンが表示されます。これをクリック!
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結果を確認:
少し待つと、AIが生成した英訳がセルに表示されました。
他の単語も同様に関数をコピーして実行。
順次ポンポンと生成されていきました。
試してみた感想
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面白い発見:
「恐縮ですが」のような、文脈によってニュアンスが変わる言葉は、単体だと"I'm sorry, but I cannot translate the Japanese word 恐縮ですが without more context."
(申し訳ありませんが、これ以上の文脈がないと「恐縮ですが」という日本語を翻訳することはできません。)といった反応が返ってきて、なるほど!と思いました。AIがちゃんと"考えて"いる感じがしますね。
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再生成も1クリック:
結果がしっくりこない場合でも、再度「Refresh and insert」をクリックすれば、別の表現を提案してくれます。
再生成後:ちゃんと英語での表現になりました。 ↓
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可能性を感じる:
単純な翻訳だけでなく、例えば商品リストのカテゴリ分けや、アンケート結果の感情分析など、これまで人間が一つ一つ判断していた作業を一括で、しかも客観的に処理できるのは大きな魅力です。アイデア次第でかなり利用方法が広がりそうだと感じました。
おまけ:他の言語にも挑戦!(列を追加)
せっかくなので、元の単語リストの右側に列を追加して、中国語とアラビア語への翻訳も試してみました。
やり方は英語の時とほぼ同じで、列ごとにプロンプトを変えるだけです。
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D列(中国語)の準備:
- プロンプト用セル(今回はD3セル)に
Please translate to Chinese.
と入力。 - 結果を表示したいD列のセル(例: D4セル)に
=AI($D$3, B4)
のように入力して生成。
- プロンプト用セル(今回はD3セル)に
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E列(アラビア語)の準備:
- プロンプト用セル(今回はE3セル)に
Please translate to Arabic.
と入力。 - 結果を表示したいE列のセル(例: E4セル)に
=AI($E$3, B4)
のように入力して生成。
- プロンプト用セル(今回はE3セル)に
いくつか漏れがあるところも見られますが、このように、右に列を増やしていき、各列で参照するプロンプトセルを変えるだけで、別プロンプトへの展開が簡単にできるのは非常に便利ですね!
まとめ
まだアルファ版で利用条件もありますが、Google Workspace の AI関数は非常にポテンシャルを秘めた機能だと感じました。特に、大量のテキストデータを扱う作業や、客観的な分析が必要な場面で活躍しそうです。
今後の日本語対応や正式リリースが楽しみですね!皆さんも機会があればぜひ試してみてください。
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