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【やってみた】Google Workspace の AI関数(アルファ版)を体験!

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こんにちは!今回は、Google Workspace with Gemini の機能(現在はアルファ版)である「AI関数」を試してみました。

AI関数とは?

簡単に言うと、スプレッドシートのセルに =AI("プロンプト", 対象セル) のように入力することで、Gemini の能力を使ってテキスト生成や分析などができる機能です。

より詳しくは、公式のヘルプページも参考にしてみてください。

https://support.google.com/docs/answer/15877199?hl=ja

今回試したこと:日本語単語の英訳

一番シンプルで分かりやすそうな「翻訳」を試してみました。

手順

  1. スプレッドシートを新規作成:
    まずは新しいシートを用意します。
  2. 翻訳したい単語リストを作成:
    A列に翻訳したい日本語の単語をいくつか入力しました。(例: よろしくお願いします, お疲れ様です, 恐縮ですが...など)
  3. プロンプトをセルに入力:
    英語で指示を出す必要があるので、C3セルに Please translate to English. と入力しました。
  4. AI関数を入力:
    翻訳結果を表示したいセル(例えばC3セル)に =AI($C$3, B4) と入力します。
    • $C$3: プロンプトが入力されているセル(絶対参照)
    • B4: 翻訳したい単語が入力されているセル
  5. 結果を生成:
    関数を入力してマウスオーバーすると、セルの左下にGeminiアイコンと「Generate and insert」ボタンが表示されます。これをクリック!
  6. 結果を確認:
    少し待つと、AIが生成した英訳がセルに表示されました。

    他の単語も同様に関数をコピーして実行。

    順次ポンポンと生成されていきました。

試してみた感想

  • 面白い発見:
    「恐縮ですが」のような、文脈によってニュアンスが変わる言葉は、単体だと "I'm sorry, but I cannot translate the Japanese word 恐縮ですが without more context." (申し訳ありませんが、これ以上の文脈がないと「恐縮ですが」という日本語を翻訳することはできません。)といった反応が返ってきて、なるほど!と思いました。AIがちゃんと"考えて"いる感じがしますね。

  • 再生成も1クリック:
    結果がしっくりこない場合でも、再度「Refresh and insert」をクリックすれば、別の表現を提案してくれます。

    再生成後:ちゃんと英語での表現になりました。 ↓

  • 可能性を感じる:
    単純な翻訳だけでなく、例えば商品リストのカテゴリ分けや、アンケート結果の感情分析など、これまで人間が一つ一つ判断していた作業を一括で、しかも客観的に処理できるのは大きな魅力です。アイデア次第でかなり利用方法が広がりそうだと感じました。

おまけ:他の言語にも挑戦!(列を追加)

せっかくなので、元の単語リストの右側に列を追加して、中国語とアラビア語への翻訳も試してみました。

やり方は英語の時とほぼ同じで、列ごとにプロンプトを変えるだけです。

  1. D列(中国語)の準備:
    • プロンプト用セル(今回はD3セル)に Please translate to Chinese. と入力。
    • 結果を表示したいD列のセル(例: D4セル)に =AI($D$3, B4) のように入力して生成。
  2. E列(アラビア語)の準備:
    • プロンプト用セル(今回はE3セル)に Please translate to Arabic. と入力。
    • 結果を表示したいE列のセル(例: E4セル)に =AI($E$3, B4) のように入力して生成。

いくつか漏れがあるところも見られますが、このように、右に列を増やしていき、各列で参照するプロンプトセルを変えるだけで、別プロンプトへの展開が簡単にできるのは非常に便利ですね!

まとめ

まだアルファ版で利用条件もありますが、Google Workspace の AI関数は非常にポテンシャルを秘めた機能だと感じました。特に、大量のテキストデータを扱う作業や、客観的な分析が必要な場面で活躍しそうです。

今後の日本語対応や正式リリースが楽しみですね!皆さんも機会があればぜひ試してみてください。

電算システム 有志

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