【生成AI活用】Gemini (Nano Banana Pro) を専属スタイリストに任命してみた🍌
こちらは、DSKアドベントカレンダー2025 19日目の記事です🌞
こんにちは!電算システムの野間と申します。
普段は Google Workspace の導入や活用支援を担当しているエンジニアです。
が、今回はエンジニア的・技術的な記事ではなく、Gemini に搭載された素敵な機能
「Nano Banana Pro」 を使ってみた記録を書いていこうと思います。
はじめに:服を選ぶの、めんどくさくない?
みなさん、毎朝クローゼットの前でフリーズしていませんか?
私は、よくしています。
「今日の天気は?」「今日、誰に会うっけ?」「このジャケット、昨日も着たな…」などなど…。
正直、めんどくさい!!!
その日の気温や予定を考慮して、毎朝コーディネートを組むのはしんどい。スティーブ・ジョブズみたいに毎日同じ服で生きるのも憧れるけど、飽きる…。
制服のないオフィスカジュアルの難しいところです。
そこで私は閃きました。
💡「そうだ、今話題のAI、Gemini(Nano Banana Pro)に丸投げしよう」
Gemini は画像認識もできるし、画像生成もできる。つまり、
服選び → コーディネート → 試着 という面倒なフローを Gemini に全てお任せして、楽したい!という魂胆です。
というわけで、AI 専属スタイリスト化計画、スタートです。
実践①:まずはAIに「手札」を覚えさせる🧠
まずは、自分のクローゼットにある服をスマホで撮影します。
それほど綺麗に撮る必要はありませんが、一応その服の全体が写るようにします。

こんな感じで撮影しました
会社に着ていけそうな手持ちの服をあらかた撮影したら、Gemini にアップロードします。
(一度に10枚までの制限を超える場合は、分けてアップロードします。)
同時に、プロンプトを入力します。
「私が今持っている服の画像を送ります。色、長さ、形などを視覚的に把握してください。」
すると…

画像を読み込んだ Gemini の回答
かなり正確に認識してくれました!👏
色、素材、サイズ感や丈感までちゃんと認識してる!
薄く小さくしか写っていない、ロゴやタグの文字も把握していました。Gemini、すごい!
靴やバッグも忘れずアップロードし、Gemini の中に、私の 「バーチャルクローゼット」 が完成しました。
実践②:1週間スケジュールでコーデを組んでもらう🗓
早速、コーディネートを組んでもらいます。
せっかくなら実際に Gemini コーデで過ごせるよう、1週間のリアルな予定を送ってみました。
プロンプトはこちら。
ではこれらの手持ちの服だけを使って、来週の月曜から金曜までの コーディネート計画 を作成してください。
天気と気温、以下のスケジュールを考慮してください。
・スケジュール
月 在宅勤務。社内打ち合わせのみ
火 在宅勤務。外部とのオンライン打ち合わせあり
水 出社。オンラインイベントで発表する
木 出社。お客さんとの打ち合わせが多い、終わったら新幹線で移動
金 出張。丸1日研修、終わったら打ち上げがあるかも
画像生成をする前に、テキストで出力してください。
すると…
早速コーディネートを組んでくれました!

在宅のときは上半身を重視してくれます
Gemini によると、ポイントはこんな感じ。
- 寒暖差対応: 木・金は「シャツ+ベスト」や「シャツ+カーディガン」といった重ね着を基本にしました。新幹線や研修会場の空調に合わせて調整しやすいです。
- 色のバランス: 週の半ば(水曜)に一番カチッとした紺×黒を持ってきつつ、火・金には赤や白を取り入れて、疲れが見えにくい明るい印象を作っています。
- アウター: 水〜金は全て黒のロングコートを羽織りますが、中が「紺ブレ」「グレージャケット」「ベスト」と変わるため、マンネリ化しません。
なるほど〜!
スケジュールだけでなく、時期や気候がしっかり考慮されているのも良い!
「寒い」だけじゃなく、空調に合わせた着脱にまで気を遣ってくれる Gemini。優しい🤗
もちろん、希望があれば適宜修正もしてくれます。
たとえば「飲み会がありそうな金曜日に白のスラックスを持ってきているから、何かこぼして汚さないか心配だ」と言ってみたところ、即対応(黒に変更)してくれました。助かる〜!
それでは、完成したコーディネートを確認していきます!
実践③:試着不要!AIに「着ている画像」を生成させる🖼️
ここからが本番です。テキストだけではイメージが湧かないので、画像生成機能(Nano Banana Pro) を使います。
Gemini アプリのメッセージボックス内メニューから🍌マークを選択。
自分の画像を添付して、画像生成を始めるよう指示すると…
生成結果
【月曜日】

すごい!!
しかもこのシャツ、実際にこんな感じのサイズ感なんですよね。
実践①の段階で「ドロップショルダーでオーバーサイズ気味のシルエット」と認識してくれていたのですが、画像にも正確に反映されていてすごすぎる!!
【火曜日】

オンライン打ち合わせがあることを伝えているので、PC の画面が Meet 風に変わっています。
サンタクロースのようなカラーリングは、クリスマスを意識してくれているのでしょうか?
余談ですが、正面の顔しか送っていないのに、リアルな横顔が生成されて驚きました…!
【水曜日】

水曜日のスケジュールを反映して、かなりテイストが変わりました。人前で発表する機会があることを考慮してくれ、月曜日と比較すると一目瞭然。かなりかっちりしたスタイルになっています。
後ろに写っているバッグまでリアル!
【木曜日】

この日は新幹線移動があるため、移動の時に楽そうなベストが選ばれています!
実践②のテキストの段階ではグレーのジャケットだったのでそこだけ気になりましたが、
何も言っていないのにグリーン車に乗せてくれる、Gemini の思いやりを感じます。
【金曜日】

今までとは打って変わって、華金風の画像が生成されました!
コートを椅子にかけていたり、細部までクオリティが高いですね!✨
今気づいたのですが、ベストを着回すことで移動の際の荷物が減りますね。賢い…!
まとめ:AIスタイリスト、ありかも
やってみた率直な感想は、
Nano Banana Pro により、服の色やサイズ感など、期待していたより遥かにリアルな画像が生成されました!🎉
AI 生成された自分を見続けたことで少し不安な気分になりましたが、おかげでイメージも湧いたので、今週はクローゼットの前でフリーズする必要はなさそうです。
最初は少し手間がかかるものの、一度やってしまえば「明日の服どうしよう」というストレスから解放されます。
また、今回はファッションでしたが、応用すればもっと色々なことができそう!💭
- 自分の顔写真で、似合うヘアスタイルを提案してもらう
- 部屋の写真で、どんな家具が合いそうかシミュレーションしてみる
- 冷蔵庫内の写真で、ある食材で作れそうなレシピを教えてもらう
などなど、Gemini の画像認識 & 生成能力を使って、生活をもっとおもしろく・いい感じにできそうです。
AI は頭脳だけじゃなく目も持っているんだな、と実感しました。👁👁
おまけ:さらに便利にする Tips
試し終わった後で、「あそこはこうすると良いかも…」と思ったポイントが何個かあるので、ここでご紹介します。
①カレンダーの予定を参照させる📅
プロンプトを手打ちしてスケジュールを送信するのが、少し面倒でした。
Gemini は Google カレンダーを参照できるので、参照するように指示します。
Google カレンダーを参照して、12/25のコーディネートを作成して!
すると、その日のスケジュールを考慮した服装を考えてくれました!

クリスマスも考慮してくれる粋な Gemini
もちろん、画像も生成してくれます。

直接カレンダーの予定を参照してもらうほうが楽だし、正確ですね!
こういうサービス間の連携が当たり前のようにできる Gemini。Google Workspace ユーザーなら、使わない手はないですね!
②「Gem」にしてアプリ化する💎
今回圧倒的に手間がかかったのが、実践①で手持ちの服の写真を撮って読み込ませる作業でした。毎回、服の写真を送るのは大変ですよね。
Gemini 搭載の機能 「Gem」を使えば、「私のクローゼットを知り尽くした専属スタイリスト」を保存 できます。

Gem の画面
Gem 作成のためのプロンプトは、
その日の気温と天気、スケジュール等の情報を考慮して、コーディネートとそのイメージ画像を生成します。
こんな感じ。簡単に入れたら、「Gemini を使用して指示を書き換える」ボタンでブラッシュアップ! 一緒に服の画像もアップロードすると、あっという間に Gem が完成します。
次回からは「今日は〇〇があるから〇〇な感じで!」と一言打つだけで、コーディネートを提案してくれます。
着たい服があればその説明や画像を追加で送れば、コーディネート計画に組み込んでくれます!
便利!😊
皆さんもぜひ、Gemini(Nano Banana Pro)で生活をハックしてみてはいかがでしょうか!👕
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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