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非エンジニアが、Google Cloud 認定資格「Generative AI Leader」に合格した3つのポイント

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こちらは、DSK Advent Calendar 2025 13日目の記事です!

合否判定のボタンを押す手が震えました...

「結果を見る」

ボタンをポチッと押す瞬間の、あの独特の緊張感は何度味わっても慣れないものですね。実は私、正直に言ってしまいますが、過去に2回ほど Google Cloud の認定資格に挑戦して失敗しています。そのうちの1回はそれなりに自信があっただけに、「FAIL/不合格」の文字を見たときは、かなり落ち込みました。

しかし、今回の結果は、無事、「PASS/合格」でした!
人生で初めての Google Cloud 認定資格です。それも、今年5月にローンチされたばかりの新しい資格、「Generative AI Leader」を取得しました。

エンジニアじゃなくても取得できる?

Google によると、この資格は「非エンジニアのビジネスリーダー」を対象としており、技術的な実装そのものより、ビジネスへの戦略的な導入と活用に焦点を当てているとのことです。これまでの Google Cloud 認定資格といえば「エンジニアが取得するもの」というイメージが強かったため、私のような非エンジニア層をターゲットにしたこの資格は新鮮に映りました。

勝因は大きく分けて以下の3つだと思っています。

  1. Google Cloud のテスト構成を理解する
  2. 一人で勉強しない(環境を変える)
  3. Googleの「考え方」から理解する

① Google Cloud のテスト構成を理解する

まず行ったのは、過去2回の失敗の分析です。これまでは問題文を読むことに時間をかけすぎてしまい、見直しの時間が十分に取れずに試験終了となっていました。問題文を深読みしすぎて「これは引っかけ問題では?」と疑心暗鬼になり、思考が堂々巡りしてしまっていたのです。おそらく、この時間の使い方に大きな問題がありました。

私が受験した「Generative AI Leader」の試験ガイドによると、形式は50〜60問の多肢選択式、試験時間は90分です。そこで今回は、試験時間をきっちり3分割にする作戦を立てました。

  • 最初の30分: とにかく全問解く。
  • 次の30分: 1回目の見直し(ケアレスミスを探す)。
  • 最後の30分: 2回目の見直し(難問の再検討)。

実際にやってみると、1回目の見直しで結構な数のケアレスミスが見つかりました。テストセンターなどの静かな部屋では、周囲のクリック音やため息が気になり、開始直後の30分は非常に緊張します。その緊張からくるミスを、見直し時間でカバーするのです。

そして、最後の30分は、自信がない回答や、長文の読み込みが必要な問題だけに集中しました。「もうこれで大丈夫、いける!」と思えるまで確認して提出できたので、仮に不合格でも悔いはないと思えるほどの充実感がありました。

② 一人で勉強しない

2つ目のポイントは、「一人で勉強しない」ことです。これには、「学習環境に身を置く」という意味も含まれています。

私がIT業界に入ったのは昨年(2024年)の11月でした。入社直後に初歩的なGoogle Cloud の資格試験を受けたのですが、当時は専門用語やサービス名が全く頭に入ってこず、問題文の意味すら理解できない状態でした。この失敗から学んだのは、「参考書だけの勉強ではなく、実際に触れて動きを理解し、普段からその用語が飛び交う環境に身を置かなければならない」ということでした。

プロジェクトに参加して「体感」する

そこで、社内で立ち上がった生成AI活用プロジェクトに参加してみました。1年前は「ChatGPT」の名前を知っている程度でしたが、有識者の解説を聞き、実際に手を動かすことで理解度が格段に上がりました。技術の進化スピードは凄まじく、昨日思いついたアイデアが30日後にはサービス化されるほどです。この「AIの民主化」とも言える変化の波を肌で感じ、自ら触って効果を検証するというサイクルを回せたことは、座学以上の経験になりました。

「チーム戦」でモチベーションを維持する

さらに今回の資格取得にあたり、社内の資格取得プロジェクトにも参加しました。運良く Google Cloud のスペシャリストがいるチームに空きがあり、滑り込むことができたのが勝因の一つです。

もちろん、Google 公式の問題集やUdemy(セール時に購入するのがおすすめ!)を繰り返し解くという基本的な対策は行いました。しかし、一人であれば途中で挫折していたかもしれません。チームで定期的にミーティングを行い、わからないことを質問したり、効率的な勉強法を共有したりできたのは非常に大きかったです。普段の業務では関わらないメンバーとも交流でき、教わる側はもちろん、教える側にとっても学びがある素晴らしい環境でした。

③ Googleの考え方から理解する

最後は、「 Google の思想」を理解することです。最初の試験に落ちた時、単純に「1+1は?」と聞かれているのではなく、「なぜその方法が Google の考える最適解なのか?」を問われているのだと感じました。

生成AIプロジェクトに参加している時も、「なぜ Google のAIはこういう挙動をするのか?」と疑問に思うことがありましたが、その根底には Google の一貫した哲学があります。そこで私は、『How Google Works』という本を読みました。Google が成功を収めたプロセス、「スマート・クリエイティブ」という概念、そして「全ての人の平等にデータを伝えたい」というシンプルな動機。それゆえのベンダーロックインに対する反対姿勢など、Google のプロダクトの根底に脈々と受け継がれている思想を学びました。

この思想を理解すると、不思議なことに「なぜこれが Google にとっての最適解なのか」が自然と導き出せるようになり、正答率がグッと上がりました。

さいごに

以上の3つのポイントを押さえることで、非エンジニアの私でも見事合格することができました。

ただ、最近は少し勉強意欲が落ち着いてきてしまっているので(笑)また新たな目標に向けて一緒に頑張れる仲間作りをしようと思っています。「継続は力なり」ですね!

電算システム 有志

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