Chromeブラウザ「タブグループ」機能無しにはもう戻れない
本記事はDSK アドベントカレンダー 2025の10日目の記事です!
こんにちは。ブラウザ上で多くの作業を行う開発者やITワーカーの皆さん、
気づくとChromeのタブの数がとんでもないことになっている、ということは多いのではないでしょうか。私がそうです。
特にGWS(Google Workspace)、Slack、Notion、Figma、各種ドキュメント、GCP開発環境のダッシュボードなど、仕事のほとんどがブラウザ上で完結する今、「とりあえず開いておく」タブが無限に増殖しがちです。
「あれ、さっきのスプシどこだっけ…」「このプロジェクトの資料、どれとどれだ?」 そんな"タブ迷子"だった私ですが、Chrome標準の「タブグループ」機能を使ってみたところ、業務効率がかなり改善しました。
本記事では、この機能がなぜナイスなのか、その理由をご説明します!
プロジェクトごとに「コンテキストをまとめる」機能
この機能の核心は、タブを「グループ化」できることです。 例えば、今動いている「プロジェクトA」関連のタブ(スプシ、ドキュメント、Jiraのチケット、参考サイト)をまとめて選択し、右クリック。
手順は「タブを新しいグループに追加」&名前をつけるだけ
タブを右クリックして「タブを新しいグループに追加」を選択して、
これだけで、「プロジェクトA」という名前を付けて(色も選べます)、関連タブを一箇所にガバッとまとめることができます。

ブックマークとは似て非なる「手軽さ」
「それ、ブックマークで良いのでは?」と思った方。これは全く異なる体験です。
ブックマークは、ある程度「永続化」する情報を保存する感覚です。
一方、タブグループはもっと「一時的(テンポラリ)」で手軽です。
追加が楽: 新しい関連ページを開いたら、タブをグループ名の上にドラッグ&ドロップするだけ。
グループにシュッとすれば入る!
削除も楽: タブをグループの外にドラッグすれば解除。グループごと不要になったら、グループ名を右クリックして「グループを削除」でタブごと消せる。
グループからシュッとすれば外れる!
この「プロジェクトの現フェーズで必要なページ群を、一時的な作業セットとしてまとめておける」感覚。状況の変化に応じて、柔軟に構成を入れ替えられるのが非常に強力です。
タブグループの真価:「名前付け」「クローズ」「同期」
そして、私が便利だと感じた3つの理由を紹介します。
1. グループ名が「作業コンテキスト」を明確にする
まず、グループに「プロジェクトA」とか「B社 企画書」のように具体的に名前を付けられること。これが非常に強力です。
タブを20~30個も開いていると、ファビコンしか見えず、タブ名など読めません。結局「これだっけ?」と一つひとつクリックして確認する羽目になっていました。
しかし、グループ化すれば「ここからここまではプロジェクトA」と作業スコープが一目瞭然になり、タブを探す認知コストが大幅に削減されます。
本来は具体的な案件名とかで入力しています
2. 「グループを閉じる」がリソースと集中力を救う
次に、「折りたたむ」ことより強力なのが「グループを閉じる」機能です。
グループ名を右クリックして「グループを閉じる」を選ぶと、タブが一括で閉じられます。しかし、グループ自体はブックマークバーやメニューに(セッションとして)保存されています。
左上のタブグループアイコンでいつでも再開可能
これによって以下のようなメリットがあります。
リソースの節約: タブを物理的に閉じるため、ブラウザのメモリが解放されます。「とりあえず開いておく」タブによる、ブラウザ全体もっさり問題が、これで解決に向かいます。
作業コンテキストの切り替え: 「プロジェクトA」の作業中、「プロジェクトB」のグループは閉じておけば、視界に入りません。「あ、こっちも...」と意識が分散し、作業中のコンテキストスイッチが発生するのを防ぐことができます。
「折りたたみ」機能も便利ですが、PCのパフォーマンスを維持し、なおかつ意識も切り替えられるその時のグループが常に保持されていることこそ、この機能の強力な利点の一つだと感じています。
3. 別のPCでも「作業環境を即座に復元」できる
そして決定打が「同期」機能です。
会社のPCで作ったタブグループ(=作業コンテキスト)が、家のPCのChromeにログインするだけで、そのまま再現されます。
「よし、家のPCで作業の続きを…」と思った瞬間、あのAプロジェクトのタブ一式だけを開くことができる。もう一度スプシやドキュメントを探し直す必要がない。これは驚くべき利便性です。
私はWindowsのPCやChromeOSのPCを利用していますが、Chromeブラウザにサインインするだけで、どこでも即座に仕事の途中から再開できる。これは業務環境のポータビリティを飛躍的に高めてくれます。
まとめ:ブラウザベースで業務を行うすべての人へ
SaaSツールを多用し、複数のプロジェクトを同時並行で進めるのが当たり前になった現代において、この「タブグループ」機能は、非常に有効なソリューションです。
- プロジェクトごとにタブ(コンテキスト)を整理したい
- 大量のタブによるリソース圧迫に悩んでいる
- 他のタスクが視界に入り、集中力が途切れがち
こんな課題を持つすべての方に、この「タブを名前で管理し、閉じて、別のデバイスで開く」という新しいワークフローを、ぜひ試していただきたいです。
(つかってないの、もったいない!)
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