DroidKaigi 2025 初めてのブース出展を振り返る
(めちゃくちゃtypoしてるんです…)
今回、delyは初めてDroidKaigiにブース出展を行い無事に終えることができました。
雑多ではありますが、せっかくなので今回のブース出展の取り組みについて振り返ってみたいと思います。
スポンサー協賛・ブース出展を決めるまで
そもそも、今回なぜdelyがDroidKaigiへのスポンサー協賛・ブース出展を実施するに至ったかについて。
実はdelyは昨年(2024年)のKaigi on Railsからテックカンファレンスへのブース出展を始めていました。
サーバーサイドチームのこういった動きやブース出展後の反応を見て、来年はモバイルアプリチームでもカンファレンスにブース出したいよね、となんとなくチーム内で会話していたというのがきっかけです。
並行して、delyは2024年12月に東証グロース市場への新規上場を行い、これまで以上に事業成長へ力強くコミットしなければいけない状況でもありました。当然、この事業成長を達成するためには開発組織をスケールさせる必要があり、より多くのエンジニアにジョインしてもらいプロダクト成長を支えていくことが求められています。
一方で、delyはAndroidアプリエンジニアの採用にはかなり苦戦していました。実際、私が2023年5月に入社してからの2年間、1人も新たに入社したAndroidアプリエンジニアはいないです。もちろん採用はずっと行っていましたが、そもそも応募数が他の職種と比較して少ない状態でした。いろいろな要因はあると思いますが、転職活動時にdelyという会社が候補として想起されていない可能性がありそうでした。
(とはいえ、Androidエンジニアって本当にどこにいるんだろう、、というのは常日頃感じるところ)
(そんななか、2025年7月にはAndroidエンジニアとしてnagumoさんが入社してくれました! ブース出展の準備もnagumoさんと一緒に考えて進めていきました)
上記の背景もあり最終的には採用・技術広報のメンバーと協力し、今年度のカンファレンスへの出展計画(予算編成)を決めるなかでDroidKaigiへのスポンサー協賛・ブース出展を行うに至りました。ブース出展を行い、delyという会社についてカンファレンス参加者(Androidエンジニア)に認知してもらうことが大きな目的です。
(というのもあるんですが、お祭りみたいで楽しそう、という気持ちもありました)
ブース出展の企画
DroidKaigiへブース出展することが決まった後、関係者を集めたキックオフが4月頃に行われました。役割分担もそこで話されたのですが、私がブース企画担当をすることになりました!!
企画案の骨子作成の期日を雑に5/30と設定したのですが、実際着手し始めたのは7月半ばに焦り始めてからです。。
いきなり企画のアイディエーションに入る前に、まずはブース出展を通して何を達成したいのかを整理してみました。
これまでのブース出展では「クラシル」という認知度の高いプロダクトをモチーフに、料理をテーマとした企画を行っていましたが、組織的には「クラシルリワード」の開発に注力していること、このプロダクトが目指している世界観を伝えたい(プロダクトの認知を上げたい)気持ちがあったので、今回は「クラシルリワード」にモチーフを寄せることにしました。
アイディエーションにあたって、「delyという企業を認知してくれていること」はカンファレンス参加者とブースでの体験を通して結果的に達成されるものと考えていたので、いかにクラシルリワードというプロダクトに興味を持ってもらえるか、エンジニアも楽しむことができるかを軸にアイデアを出していました。
最終的に出てきたアイデアのうち、nagumoさんと議論して上図で✅️がついている2つのアイデアを企画として採用することにしました。
「Every Step, Every Reward」というのはクラシルリワードが掲げる事業ミッションですが、この言葉が目指す世界観は「あなたの一歩が、あなたの幸せに」という世界であり、文字通りいつもの散歩が報酬に変わるような世界でもあり、もっとドメインを拡大して「お買い物」や「料理」、あらゆる生活行動が少しお得になる世界を目指しています。この世界観をDroidKaigiを通して体験できれば良いなと考え、テックカンファレンス中の自分なりの一歩(Every Step)が技術コミュニティへの還元(Every Reward)に繋がる、Xを活用したキャンペーンを企画しました。
実際にブースで出展したコンテンツの詳細はこちらの記事で紹介されています!
興味がある方はぜひ読んでみてください。
ブース出展をしてみて
結論、めちゃくちゃ楽しかったです!!
何よりブースに参加してくれた多くの方が、私たちのコンテンツを楽しんでくれて、プロダクトのアーキテクチャや技術的な話を熱心に聞いてくれることがとても嬉しかったです。また、旧知のエンジニアの方たちと久しぶりに会って話せたのも楽しかったです。
(あと、After Partyの食事やお弁当美味しかったです、ありがとうございます)
もちろん、ただ楽しかっただけでなく、もともと達成したいと考えていたことに対してもある程度コミットできたと思います。まず、数字で振り返ってみると下記のような結果になっています。
- DroidKaigi全体の参加者: 約1,200人
- ブース参加者数: 約160人(13.33%)
- アンケート回答UU数: 90人(7.5%)
- XポストUU数: 91人(7.5%)
- XポストIMP数: 28,511 imp ※記事執筆時点
ブースまで足を運んでくれた160名超の方にはdelyという企業について、プロダクトについて、AI開発の導入についてダイレクトに知ってもらうことができました。また、Xのポストを通して間接的に興味を持つきっかけを拡散することにも成功したと思います。
アンケートからは学生さんやエンジニアの方から、インターンや面談などに興味があると回答してくれた13名(回答者全体に対する14.44%)の顕在層を獲得することができました。長期的には、今回delyのことについて知ってくれた方が転職するタイミングでdelyへの応募に繋がると嬉しいですが、ここは今後の応募数の推移や応募者からのDroidKaigiで認知したなどの声から評価していきたいです。
そして、一番の成果はdelyの最終面接通過後、内定を出していたAndroidエンジニアの候補者の方が、ブースまで来てくれてその後内定承諾のご連絡を頂けたことです。実は、すぐ近くにブース出展していた企業さんと迷っていた方なので、delyへの参画を決めて頂けてすごく嬉しかったです。
(もうこれだけでROIあったんじゃないかと思いたいくらい)
ただ、初めてのブース出展で経験不足からくる運営上の辛さはいろいろありました。
- メイン級のコンテンツ2本立てはオペレーションコストが高すぎて、ピーク時はブースに4人張り付いていないと回せない状態になってしまった
- 1回転に4~5分かかるコンテンツだと人が滞留してしまい、せっかく興味を持ってくれた人も過ぎ去ることがあった
- ノベルティとして用意していたクラシルのステッカーはほとんど取られなかった
- Claude Codeを長時間使用していると、たまに動作が不安定になりその場でのトラブルシューティングで参加者を待たせるシーンもちらほら発生していた
- Xにポストする企画は、ブースの中で投稿してくれることがほとんどで、ブースの外では関心が継続せず投稿されないことがほとんどだった
- アンケートを取るタイミングをコンテンツの参加導線のなかに置いたことで、コンテンツの参加率に依存する形になり、アンケートの取りこぼしが発生してしまった
- 企画が重めだとブース参加者の母数が減るので、サクッと体験できるブースと比べると参加者が減ってしまった
- 支給されているお弁当を確保し損ねた
(ちなみにお弁当はもう配ってなかったのですが、余りがあったのでギリギリのところでもらえました…)
他にも挙げようと思ったらきりが無いですが、この辺りは次回に活かしていきたいと思います。
ちなみに実際にXで投稿されたメッセージは下記で確認できます。iOSDCでも同じ企画を継続しているので、直近はiOSDCでの投稿がたくさんあります。
個人的に好きなブース
DroidKaigi期間中、私はずっとブースに立っていたのであまり他のブースは回れていないのですが、そのなかでも印象的だったブースを紹介します!
1つ目はフラー株式会社さんの「アンドロイドおみくじ」です。
私は終盤にくじを引きに行ったのですが、残り2つしかなかった「大吉」を引くことができて楽しかったです!
大吉の画像(ネタバレしたくない方は開かないように注意ください)
(最近、弊アプリの審査は1日くらいかかることも多くなってきたので、ブラウザをリロードしたら審査通ってる世界、本当にきてほしい)
2つ目はSentry JapanさんのSentryガチャポンです。
実は、Sentryさんは隣のブースで初出展仲間でした。DroidKaigiが始まって最初から最後まで、常に仲良くして頂いてありがとうございました!初日のブース設営中にガチャポンのテストプレイをさせてもらったときに3等を引いたのは良い思い出です。
(ちなみにテストプレイの1発目でこれを引いちゃったので、代わりに水とかをいろいろもらったのはここだけの話)
3つ目はMercariさんのプロンプトゴルフです。
DroidKaigiでAgentic Codingをテーマにプロンプト入力してもらうブース出展を行っていたのはdelyとMercariの2社だけだったので、勝手にライバルだと思っていました。私たちの「AIでCode」ではオペレーションをかなり人手で頑張っていたのですが、Mercariさんの「プロンプトゴルフ」ではGitHubを活用してプロンプトの受け取りから参加者ごとのブランチ・PR作成、プロンプト実行結果のスクリーンショット取得までを自動化しており、技術的な作り込みに感心したのを覚えています。
おわり
とりとめもなく振り返ってみましたが、次にブース出展するときはこうしたいなというアイデアがどんどん出てきたので、来年のDroidKaigiのとき クラシル株式会社 のブースを楽しみにしておいてください!
また、delyのAndroidチームのことについては、下記の記事で詳しく紹介されています!
ブースに参加頂いた方もそうでない方も興味がある方は読んでみてください!
採用に興味がある方はこちら。
最後に、ブース出展をするにあたってインターン生ながら準備・ブース運営でめちゃくちゃ貢献してくれた tim と dacho、iOSエンジニアながら企画コンテンツ開発から当日の運営まで手伝ってくれた takkyさん、入社してすぐに一緒になってアイデアを膨らまして最後まで並走してくれた nagumoさん、ありがとうございました!
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