DroidKaigi2025参加レポート
はじめに
こんにちは、クラシル社でAndroidエンジニアの内定者インターンをしているtimです!
ブース出展という形で DroidKaigi2025 に3日間参加しました!
DroidKaigi 全体を通して初学者こそカンファレンスに参加することで、多くの知識や人との出会いが得られると感じました。
学びのきっかけや刺激がたくさんあり、とても楽しい時間でした!
この記事では、 DroidKaigi の参加レポートと、 Android 初学者である私が初学者の方に特におすすめしたいセッションをいくつか紹介します。
クラシルブース

クラシル社は DroidKaigi でブース初出展でした!弊社のブースでは以下の企画を行いました!
- AI で code
- X(旧 Twitter)のポスト数に応じた募金企画
企画の詳細についてはこちらをご覧ください!(どちらもとても面白い企画でした!)
ブースではたくさんの方とお話しすることができ、とても楽しかったです!
英語をメインにお話しされる方もブースに遊びに来てくださり、たくさんお話しさせていただきました。
こうした出会いや交流はカンファレンスならではの経験だと感じました。
今回は翻訳を中心にコミュニケーションを取ったのですが、今後はもっと自分の言葉でお話しできるように英語を勉強したいと思いました。
ワークショップ
JetBrains の Developer Advocate のお二人による、Kotlin Multiplatform (KMP) と Compose Multiplatform (CMP) のワークショップに参加しました。
このワークショップでは、ハンズオン形式で実際に手を動かしながら KMP と CMP について学ぶことができました。
解説は英語でしたが、スライドには日本語の説明も記載されており、スタッフの方にもサポートしていただきながら進めることができました。
同じテーブルの方にも助けていただきながら無事に最後まで取り組むことができました。
初めてお会いする方とも会話をしながら進めることができ、とても楽しかったです。
このようなワークショップに参加するのはドキドキしますが、その場で質問できる貴重な機会でもあります。
初学者の方にも、ぜひ参加をおすすめしたいと感じました!
セッション
未経験者・初心者に贈る!40分でわかるAndroidアプリ開発の今と大事なポイント
Android アプリ開発にチャレンジしたい未経験者や、もっと上達したい初心者の方に向けて、
開発を進める上で学ぶと長く使える知識を中心に紹介しているセッションです。
「古い内容だから無理に学ばなくてもよいもの」や「最近のトレンドをどこまで追うべきか」といった点にも触れられており、学習の優先度を整理するうえでとても参考になりました。
どのような資料や情報を参考に学ぶと良いかについても紹介されており、初学者が最初に見るセッションとしておすすめだと思いました。
これでもう迷わない!Jetpack Composeの書き方実践ガイド
初学者が迷いがちな Jetpack Compose の書き方を、具体的な良いケースと悪いケースを使ってわかりやすく紹介しているセッションです。
なぜその書き方が重要なのか、 Compose のコンポジションや再コンポジションといった内部メカニズムも交えながら解説されており、理解がより深まりました。
私自身も迷うことが多いので、悩んだときに見返したいセッションだと思いました。
はじめてのMaterial3 Expressive
2025年5月に Google I/O で公開された Material3 Expressive について解説しているセッションです。
サンプルコードやアニメーションを用いて説明されており、直感的に理解しやすい内容でした。
どのような場合に使うと効果的か、またどのようなプロダクトやデザインに適しているかも具体的に示されており、実際の導入イメージが掴みやすかったです。
Material3 Expressive は、ユーザーの注意を引きつけるよう設計されたコンポーネントを提供しており、アプリの機能性を高め、ユーザー体験をより楽しく、直感的で、効率的なものにすることを目指しています。
一方で、文脈や利用シーンを考慮せずに Expressive なデザインを適用すると、かえってユーザビリティを低下させてしまう可能性があります。
Material3 Expressive は感情的な体験が価値となるプロダクト(アルバムアプリなど)には向きますが機能性、信頼性、正確性が優先されるプロダクト(銀行アプリなど)には向かないようです。
Material3 Expressive は柔らかく可愛い印象があり、既存のデザインシステムに取り入れるには少しハードルが高そうですが、部分的に導入することで UI の表現の幅が広がりそうだなと思いました!
私は Material3 Expressive で新たに追加されたLoading Indicatorがお気に入りです!
「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド〜新メンバーを活躍に導くオンボーディング戦略〜
新メンバーが早期にプロジェクトへ貢献できるようになるための効果的なオンボーディング戦略などに焦点を当てたセッションです。
新たにチームに配属される際に見返したい内容で、新メンバー目線とチーム目線の両方からの課題が整理されています。
特に印象に残ったのは、
コードレビューは「指摘」の場ではなく「対話」
という言葉です。
新チームに入ったばかりの人や初学者は、レビューにドキドキしがちですが、コミュニケーションの場だと意識することで、必要以上に構えずに受け止められるようになりそうです。
また、
新メンバーはオンボーディングドキュメントの「唯一の読者」であり、「唯一のレビュアー」
という考え方も印象的でした。
オンボーディング資料はただ読むだけではなく、レビュアーのつもりで改善点を見つける姿勢が大切だと感じました。
私は現在、新メンバー側の立場にあるため、共感しながら聴くことができました!
スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?
今年12月に施行される予定の法律についてのセッションです。
公正取引委員会の鈴木さんが登壇されており、公正取引委員会によるこのような登壇は今回が初めてのようでした。
法律の内容を噛み砕いて説明してくださっており、初学者でも聞きやすく、わかりやすい内容でした。
また、公正取引委員会のキャラクター「どっきん」が、Xで100日連続でスマホ法について投稿しているそうです!(毎日見ていたらスマホ法に詳しくなれそうですね!)
法律や制度の観点からアプリ開発を考えるきっかけになる、とても興味深いセッションでした。
Fireside Chat
登壇者サポートや参加者同士の交流を促すための工夫など、舞台裏のエピソードも交えながら、 DEI ( Diversity, Equity & Inclusion ) に関する取り組みについて紹介されていました。
今年は初参加の人でも楽しめるように会場ツアーが開催されており、会場全体の雰囲気を感じながら安心して参加できるように工夫されていました。
また、驚いたことは登壇者へのアテンドが用意されていることです。(ヘアメイクなどもしていただけるみたいです!すごい!) 登壇者が安心して発表できるよう、サポート体制がしっかり整えられているのが印象的でした。
さらに、学生向けにはスカラーシップ制度もあり、旅費やチケット代を DroidKaigi が負担してくれます。学生にとって、とても参加しやすい仕組みだと感じました。
私も昨年この制度を利用して参加しましたが、同年代の Android エンジニアと知り合えてとても楽しかったです!
シールで属性や興味を示せる名札やお揃いのTシャツなども素敵な取り組みだと思います。

(名札やシールのデザインめちゃくちゃかわいいですよね!)
DroidKaigi は初参加や初学者でもコミュニティに入りやすく、誰にでも開かれたウェルカムな雰囲気があると改めて感じました。
どんな方でも楽しめるように細部まで考えられており、裏側の取り組みまで聴くことができて本当によかったです!
まとめ
DroidKaigi は、まるでお祭りのようなカンファレンスだなと感じました!
初学者こそカンファレンスに参加することで、たくさんの知識や人との出会いが得られると思います。
技術の話だけでなく、同じ興味を持つ人たちと交流でき、刺激を受けられる雰囲気がとても印象的でした。また来年もぜひ参加したいです!
素敵な DroidKaigi をありがとうございました!
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