17年続けた看護師を辞めて、アラフォーでスタートアップエンジニアになりました
はじめに
この記事はteam DELTA Advent Calendar 2022 3日目の記事です🎄
皆様、はじめまして。
Team DELTA 最高齢にして最若輩エンジニアの長田(おさだ)です。
長田について
- 年齢:42歳
- 趣味:
- SUP: 草レース出場やイントラしてました。今はのんびり漕ぐ程度
- 狩猟: 四足の巻き猟
- 畑仕事: 近隣で畑借りて、仕事前の朝に土いじり
- 性質: 鳩派(自分では鳩ですがメンバーからは爪を隠さない鷹派と言われています。医療業界の鷹派は何になるんだろうか。。。)
- 苦手: awaitが抜けてて、よく同僚の目を借ります。
この記事ではDELTAメンバーの自己紹介記事として、私が看護師からエンジニアとなりDELTAに辿り着くまでを書かせていただきます。
IT業界へ未経験転職したのは39歳でした。30代以上で異業種への転職を考えている方の励みになれば幸いです。
DELTAはSEVENRICH GROUPの開発チームです。
SEVENRICH GROUPとは?
DELTAで何をやっているの?
DELTAへは2022年4月に入社して「人生で初めて仕事が楽しい」となっていますが、その話は別の記事で書かせて頂く予定ですので、ここでは簡単に担当している業務を紹介します。
主に提携クリニックのシステム開発や運用、そのほか色々をやっています。
クリニックシステムと言っても幅が広いのですが、最近は予約管理のシステムをヒィヒィ言いながら実装しています。
TypeScript + Serverless Framework + GraphQL + React をメインにDynamoDB StreamsやAmazon SQS、AWS Step Functionsも使用しています。
『そのほか色々』の部分では、元々美容外科でも働いていたのでクリニックメンバーに対して脱毛照射の指導もさせていただきました。
看護師時代
少し昔話をさせていただきます。
冒頭で年齢のことを書いたので計算すれば分かりますが、看護師歴は17年になります。それなりのベテランです。
看護師といっても勤務する施設やフィールドによって様々な業態・業種があり、私は他の看護師の方と比べても多様な形態で働いていたと思います。
一部紹介します。
- 新卒では「ここに白衣の天使はいねぇのかぁ~~」と叫んでいる患者様に対して「天使はいないんですよ~」と返しているような急性期病棟に配属されました。
- 旅行の付添をメインに働いていたときは小学生の林間学校やチャーター便で行くハワイツアーの付添をしました。
- 美容外科では朝から晩まで脱毛の照射する日もあれば、脂肪吸引や豊胸手術の介助をしていました。
- 他には透析室で働いていたことや緩和ケア病棟でお看取りしていたこともあります。
これだけ多様な形態でも要領よく働いていたと思います。深い領域に行けば専門性は求められますが、結局は対人間の仕事なので病態や解剖生理等の基礎ができていれば対応可能でした。
なんで看護師を辞めたの
色々と理由はありますが、最も大きい理由は夜勤が身体に合わなかったことです。
夜勤をしていると精神的にも不安定になることが多く、この先も二十年続けられるか?と考えたときに「ムリ」となりました。
看護師には夜勤のない仕事もあるのですが「働いてみたい診療科がなくなってしまった」「日本の感情労働への賃金換算は安すぎる」「ノマドやリモートワークという働き方への憧れ」「夜勤をやらずに年収を上げる手段が少ない」等々があったため看護師を辞めることを考えていました。
とはいえ、そのときには30代半ばでしたから「今から他業種転職も不可能だよなぁ」と、ぼんやり考えながら働いていいました。そんなときに他の看護師よりPC作業ができたことで調子に乗ってしまったんです。
医療業界のITリテラシーはめちゃくちゃ低いのはご存知でしょうが、医療業界にドップリ浸かっていると低さの程度も分かりませんでした。
一例を出すと【ctrl+c/ctrl+v】を知らない。とか「ティ」を【 te xi 】と書いたりとかで、【ctrl+c】を使っていると「なにそれ、魔法?」って使い方を聞かれるレベルです。
必要ないから仕方ないのですが、そんな世界でVBAでデータ整理できたときに「俺SUGEEEEEEE」「ITエンジニア楽勝じゃん!!」って勘違いしてしまったんです。
ソースを書いて動いたときの「楽しい!!これでお金もらえるの最高!!!」というのもありましたね。単純です。
DELTAは2社目
「俺SUGEEEEEEE」と思ってもVBAを書けたぐらいでは当然エンジニア転職できるわけもなく、独学でHTML・CSS・JavaScriptの基本的なことを身に着けながら転職活動をしていました。
そんな中で未経験でも働かせてもらえるSES企業に辿り着いて、39歳にして初めてのスーツ通勤です。
保守運用としてJP1触ったりテストケース作成でエクセルと戦っていましたが、最も長かった案件は約2年間の約80人月規模の大型案件でした。
時期的には初の緊急事態宣言発令のタイミングで大型案件へアサインされたため、PCキッキングのために数日出社した後は100%リモートワークの夢の仕事環境が実現です。(スーツも半年で着なくなってしまいました)
ただ100%リモートワークが快適でも、常時Zoom接続(カメラON)での業務や自社からのアサインは私1人で自社の方と話すのは1回/月の数分程度、年収400を超えるのに5年以上必要等の理由から大型案件のリリースに合わせて転職活動再開です。
コロナクライシスで「エッセンシャルワーカー」という言葉が浸透してくると徐々に医療業界への罪悪感が滲んできました。
転職活動でも自然と医療に関連するIT企業の検索・応募をしていて、そんなときにGreen経由でDELTA代表の丹さんと出会いました。
実は転職活動で美容外科での自社開発の企業様からも内定を頂いていました。DELTAではクリニック以外にも技術支援をしていることもあり「他の分野の業務に関われることもある」と説明されたときに、「仕事は暇潰しのようなもので、どうしても同じ仕事では飽きてしまう。違う業務があるのは嬉しい」みたいなことを言ってDELTAの内定を受けました。ヤバいですよね。今だったら、このときの自分を捕まえて馬乗りになって「何が暇潰しだ偉そうに」ってボコボコですよ。
といった具合で、医療従事者を助けたい考えで転職活動していた結果としてDELTAに出会い、今も現場で働く方々が理不尽な状況に陥らないためにDELTAの人間としてシステム開発をしています。
最後に
人生、何があるか分かりませんね。看護師をしているときはアドベントカレンダーの記事を書くとは思ってもいませんでした。
DELTAとの出会いは本当に運が良かっただけだなと。改めて実感しています。
最近、お酒を飲むと昔話をしたい衝動にかられます。
個人的には酒の席の昔話が大嫌い(嫌いな上司が話すから昔話が嫌なのもありそうですが)でした。自分はあんな風にはなりたくないと思っていましたが、人間の習性なのか話したくなるんですね。
自分なりに話したくなる理由を考えてみると「今」ではなく「過去」からつながって今があると感じることが増えたからかもしれません。
三十路までは「今」を生きている感覚が強かったので、前だけを向いていた気がします。過去の記憶はあるものの別人になれる気もしていました。
40代になると、今の自分は過去から成り立っていると分からせられることが増えます。古傷の後遺症とか、固執した考え方とか。色々とあるんです。
でも、今回の転職は「今」を生きているような感覚を取り戻せる瞬間が多いです。
30代看護師のときに「この先どうしよう」「どうせ〇〇だから」という将来を諦めていた考えが、未来について考えて喋って動き出しても否定されない環境にいることで今は変わってきています。周囲の若い勢いも当然ありますが、未来に期待して良いんだなってスタートアップ企業の醍醐味にしっかりと浸っています。
次回の記事ではDELTAでの辛くて苦しいけれど、仕事が嫌じゃないし人生で初めて仕事が楽しいってなっていることを書きたいと思います。
一応、その後には技術記事を書く予定になっていますので、真面目な記事も書かせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
▼参考記事:株式会社DELTAって?
【2022年12月版】SEVENRICH GROUPの開発チーム「DELTA」の自己紹介
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