Closed4

Outlineを試してみる

dekimasoondekimasoon

試してみる

NotionのOSS版の1つであるOutlineを試してみる。
セルフホスト&同時編集できるWikiとしては一番良さそうなので。

https://www.getoutline.com/

残念ながら公式のHelm Chartはなさそう。
Issueが立っていて第3者が作成したChartが紹介されているが、そこまで良さそうに見えない(失礼)。
https://github.com/outline/outline/discussions/2636

公式のDockerイメージと必要な環境変数のサンプルはあるので、それを元に作業していくのが良さそうだ。
必要なリソースとしては、Postgres, Redis, S3(MinIOでも可), 認証用のIdP(OIDC)ぽい。

https://github.com/outline/outline/blob/main/.env.sample

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Postgres, Redis, S3, IdPの準備する

という感じで準備を行った。
何度かエラーになりつつも進む。ハマった点。

  1. DragonflyとOutlineで使っているBullの相性が良くない。公式の回避策があったのでこちらで回避。 https://docs.bullmq.io/guide/redis-tm-compatibility/dragonfly
  2. OIDCの設定が間違っていた際に発生したエラーレスポンスを手前に立てているCloudFrontがキャッシュしてしまう。Invalidationした。今後キャッシュ関連で問題が出ないと嬉しい。
  3. S3の権限設定に関する公式のドキュメントが不明瞭。結局以下のような感じで通った。自分がちゃんとS3の設定を理解していないせいだと思われる
    • BucketPublicAccessBlockは全てtrueにする(公式ドキュメントではfalseにしろと書いてあるような気がする)
    • BucketCorsConfigurationは公式ドキュメントに従う
    • IAMPolicyも公式ドキュメントに従う
    • 環境変数のAWS_S3_ACL=privateは削除する

そんなこんなで起動。

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スクショだと見栄えが悪いけど、見た目の印象は良い。

使ってみて最大の問題点は、日本語検索がまともにできないこと。
Issueが立っている。これは結構悲しい。致命的と言える。

https://github.com/outline/outline/issues/3207

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公式のHelm Chartが無いためインストールはやや面倒だが問題なくいけるはず。
以下メリット・デメリットの整理。

メリット

  • リアルタイムで同時編集できて、入力もしやすい
  • リスト、テーブル、コード、mermaid.jsのダイアグラムなど最低限の入力形式はサポート
  • SSOが簡単に設定できる
  • 画像やファイルのアップロードもお手軽。S3にも対応

デメリット

  • 日本語の検索がいまいち。基本的に動かない前提での利用になりそう
  • Notionのようなデータを定義して管理する、みたいなことはできない

まとめ

  • 検索がいまいちなのが致命的。そんなにドキュメント入れないのでインデックスを使わないLike検索モードとかの切り替えがあったら嬉しかった。
  • リアルタイムで同時編集できるのは嬉しいので、振り返りとかで使っていきたい。
このスクラップは2024/03/19にクローズされました