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知っておきたいGitHub Copilotの新料金体系 - プレミアムリクエストって何?
はじめに
GitHub が発表した GitHub Copilot の利用料金改定に関する内容をまとめた記事です。
GitHub Copilot Business ユーザーへの影響
GitHub Copilot Business プランのユーザーには、以下の変更が影響します:
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実施時期: 2025 年 5 月 12 日からセルフサービス(クレジットカード支払い)ユーザー、5 月 19 日から請求書発行によるユーザーを対象に変更が適用
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プレミアムリクエスト割当: 月間 300 リクエストが付与され、それまでの期間はプレミアムモデルも無制限で利用可能
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料金体系: 追加のプレミアムリクエストは従量課金で利用可能(1 リクエストあたり$0.04)で、組織は GitHub Copilot 管理者の課金設定から管理可能
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重要ポイント: すべての有料プランでベースモデル(GPT-4o)を使用したエージェントモード、コンテキスト駆動チャット、コード補完は引き続き無制限で利用可能
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管理機能: オプトインにより、プランに含まれるリクエストを超えて追加のリクエストを利用できるほか、リクエストの利用上限を設定することでコスト管理が可能
GitHub Copilot プレミアムサービス概要
プレミアムモデルとプレミアムリクエスト
プレミアムモデルの特徴
- 最新の LLM モデルを利用可能(GPT-4.5 含む)
- 複雑な開発タスクに対応
- 利用量はプラン毎の割り当てから消費
プレミアムリクエストの特徴
- プレミアムモデルでエージェントやチャット等の高度な AI 機能を利用するためのクレジット
- 全ての有料プランに毎月の割り当てが含まれる
- 無料プラン(Free)にも月 50 回のプレミアムリクエストが付与される
導入スケジュール
日程 | イベント |
---|---|
2025 年 4 月 | プレミアムリクエストの発表(日本語ブログ) |
2025 年 5 月 5 日 | GitHub Copilot Free, Pro, Pro+プランユーザーへ適用開始 |
2025 年 5 月 12 日 | クレジットカード支払いの Business/Enterprise プランへ適用開始 |
2025 年 5 月 19 日 | 請求書支払いの Business/Enterprise プランへ適用開始 |
プラン比較
プラン | 料金(月額) | プレミアムアクセス(月・ユーザー毎) |
---|---|---|
Free | $0 | 50 |
Pro | $10 | 300 |
Pro+ | $39 | 1,500 |
Business | $19 | 300 |
Enterprise | $39 | 1,000 |
モデル毎の倍数(乗数)
モデル | プレミアムリクエスト |
---|---|
ベースモデル(GPT-4o) | 0(有料ユーザー)、1(Copilot Free) |
Claude 3.5 Sonnet | 1 |
Claude 3.7 Sonnet | 1 |
Claude 3.7 Sonnet Thinking | 1.25 |
Gemini 2.0 Flash | 0.25 |
Gemini 2.5 Pro | 1 |
GPT-4.5 | 50 |
GPT-4.1 | 1 |
o1 | 10 |
o3-mini | 0.33 |
プレミアムリクエストの対象機能
機能 | 無料プラン(Free) | 有料プラン(Pro, Pro+, Business, Enterprise) |
---|---|---|
チャット | ベースモデルでもカウント | プレミアムモデル利用時のみカウント |
エージェントモード | ベースモデルでもカウント | プレミアムモデル利用時のみカウント |
コードレビュー | 利用不可 | 1 レビュー = 1 カウント |
GitHub Copilot Extensions | ベースモデルでもカウント | プレミアムモデル利用時のみカウント |
使用例と課金
- GPT-4.5(50 倍の乗数)で Chat を利用すると、対話 1 回につき 50 プレミアムリクエスト消費
- Copilot Free ユーザーはベースモデル利用でも 1 プレミアムリクエスト消費
- 有料プランではベースモデル(GPT-4o)利用は月々の割当量にカウントされない
- 追加使用を有効にした場合、割当量超過分は 1 リクエストあたり$0.04 USD 課金
- 追加利用は Free プランでは利用できず、上位プランへのアップグレードが必要
- iOS/Android の GitHub Mobile アプリから加入したユーザーは追加リクエスト購入不可
管理機能
- デフォルトでは割り当て以上の使用は不可
- 個人ユーザー:設定画面で追加利用の有効化と使用量確認が可能
- 組織:コストセンターで予算設定、ユーザー毎の割当情報と消費量を CSV で出力可能
- 割り当て上限到達時はリクエストがポーズされる
- プレミアムリクエストを使い切っても、基本モデル(GPT-4o)は引き続き利用可能
仕組みと新機能
- ユーザーからのリクエストに対して、ベースモデル(無制限)またはプレミアムモデル(割当量から消費)で応答
- 複雑なタスク(エージェントリクエスト等)はより多くのリクエスト消費
- 4 月リリースの Pro+プランでは GPT-4.5 が独占提供され、より高度な機能へのアクセスが可能
- VS Code ではエージェントモード機能が全ユーザーに順次展開中(2025 年 4 月現在)
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