【例えで学ぶネットワーク #2】DNSの仕組みを“引っ越し”でたとえてみたら腑に落ちた話
🏠 はじめに
「DNS?あぁ、なんか名前をIPアドレスに変換するやつでしょ?」
そう理解していた私でしたが、実はこの仕組み、インターネットのお引っ越し業者みたいなことをしてくれているんです。
この記事では、DNSの動きを「引っ越し」にたとえてみたらすごく腑に落ちたので、初心者さんにもやさしく紹介してみます。
💻 DNSとは何者?
ざっくり言うと、「人が覚えやすい名前(ドメイン名)」を「機械が理解できる住所(IPアドレス)」に変換してくれる仕組みです。
例)www.example.com → 93.184.216.34
📦 引っ越しにたとえるとこうなる!
では早速たとえてみましょう👇
インターネットの世界 | 引っ越しの世界 |
---|---|
www.example.com | 「山田さんのお宅」 |
DNSサーバ(名前解決業者) | 町の“住所案内センター” |
IPアドレス(93.184.216.34) | 「大阪市〇〇区×丁目○番」みたいな物理住所 |
名前解決の流れ | 町の案内所で「山田さんの新住所」を教えてもらう |
🔁 名前解決の流れ = 引っ越し案内の流れ
-
「山田さんの家に荷物を届けたいんだけど…」
→ 「www.example.comにアクセスしたいんだけど…」 -
まずは地元の案内所に聞く(ローカルDNS)
→ ブラウザやOSが「知ってる名前の住所ある?」と最寄りの案内所へ。 -
なければ上の案内所へ回される(ルートDNS→TLD→権威DNS)
→ 地元にいなければ、「市の案内所→県の案内所→国の案内所」みたいに上に聞きに行く。 -
「あ〜、山田さんなら今は〇〇番地に住んでるよ」
→ 権威DNSが正しいIPアドレスを返してくれる。 -
それを記録して、次からはすぐ教えてくれる(キャッシュ)
→ 一度聞いた住所はメモっておいて、次は案内所に行かなくてOK!
🧠 引っ越しでありがちなトラブルもDNSにあるある
-
「山田さん、引っ越したばかりなのに昔の住所に荷物送っちゃった…」
→ DNSキャッシュが古くて間違ったIPに接続される「名前解決ミス」 -
「案内所の案内が間違ってて、全然違う家に届いた」
→ DNSポイズニング(悪意ある名前解決) -
「案内所が混雑してて、全然順番が回ってこない」
→ DNSサーバが過負荷や障害状態で名前解決エラーに
📦 おわりに:難しい仕組みこそ“生活感”で理解しよう
DNSって一見難しそうに見えるけど、
引っ越しにたとえてみると「なるほど!」となりませんか?
「DNSは名前を住所に変換するもの」
…だけで終わらせずに、「その裏で、誰がどう案内してくれているのか」まで知ると、
ネットワークの理解がぐっと楽しくなります。
🙌 おまけ:今回覚えておきたい単語
- ドメイン名(www.example.com)
- IPアドレス(93.184.216.34)
- DNSサーバ(ルートDNS、TLD、権威DNS)
- キャッシュ、名前解決、DNSポイズニング
この記事が「DNSって結局何者なん?」というモヤモヤに少しでも効いていればうれしいです!
次回は【#3】として、「IPアドレスとサブネットマスクを“人数分けゲーム”で理解する」回をお届けする予定です!
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