UnityでビルドしたアプリがAndroid 12以降の端末にインストールできない時の対処法
発生した現象
UnityでAndroid用にビルドして生成したapkファイルを、Android 12の実機にコピーしてインストールする際、以下のようなエラーが発生して失敗することがある。
Targeting S+ (version 31 and above) requires that an explicit value for android:exported be defined when intent filters are present
何やら、Android 12(APIレベル:31)以降の端末にアプリをインストールする場合、アプリにインテントフィルターが存在するなら"android:exported"を定義する必要があるらしい。
(ちなみに、この状態のapkを実機にコピーして、適当なファイルマネージャアプリ等で実行すると、「アプリはインストールされていません」とか「インストールに失敗しました」的なメッセージが出る)
使用したUnityのバージョン:2019.4.40f1
対処法
AndroidManifest.xmlを作成する
UnityのメニューのFile → Build Settingからビルド設定を開く。
Player SettingsからAndroid用のビルド設定を開く。
Publishing Settingsタブを開き、Custom Main Manifestにチェックを付ける。
AndroidManifest.xmlを編集する
プロジェクトのルートフォルダ/Assets/Plugins/Android/ にAndroidManifest.xmlが生成されているはずなので、それをテキストエディタで開く。
<activity>タグに android:exported="true" を追加する。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!-- GENERATED BY UNITY. REMOVE THIS COMMENT TO PREVENT OVERWRITING WHEN EXPORTING AGAIN-->
<manifest
xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
package="com.unity3d.player">
<application>
<activity android:name="com.unity3d.player.UnityPlayerActivity"
android:theme="@style/UnityThemeSelector"
android:exported="true">
<intent-filter>
<action android:name="android.intent.action.MAIN" />
<category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" />
</intent-filter>
<meta-data android:name="unityplayer.UnityActivity" android:value="true" />
</activity>
</application>
</manifest>
これで再度ビルドを実行すれば、生成されたapkをAndroid 12以降の実機にインストールできるようになる。
android:exported って何?
公式ドキュメントに書いてあった。
アプリのアクティビティを外部アプリから参照できるかどうかを指定する属性らしい。
UnityでAndroid向けにビルドすると、デフォルトでインテントフィルタが含まれるので、この設定が必要ということか。
余談
Unity 2019.4.40f1でプロジェクトを新規作成してAndroid 12向けにビルドした場合、この現象は発生しなかった。
これより古いバージョンのUnityで作成したプロジェクトを、2019.4.40f1向けにアップグレードした際にしか起きないのかもしれない。
(曖昧です)
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