Data Cloud の Beta コネクター を試してみる
はじめに(TL;DR)
SalesforceのData Cloudはデータを取り込むコネクタの豊富さを売りにしているデータソリューションです。そのなかで、まだ正式リリースされていないBetaコネクターなるものが、規約に同意することで使用可能とのことでしたので試してみました。
Betaコネクターとは?
[Data Cloud設定]>[機能マネージャー]から[コネクタ(ベータ)]の有効化ボタンを押して、規約に同意すると使えるようになります。
規約の内容は、簡単に言うと「Beta機能は無料で使えますが、あくまでもリリース前の機能で完璧ではないことを理解してね」というものでした。
Betaコネクターの一覧を見てみる
こちらのサイトにBetaだけでなくData Cloud全てのコネクタの記載がありました。
すべて含めると269個もあるんですね!?(ちなみに、Betaで絞ると118個でした。)※2024/12月現在
もちろん、実際の組織でも確認できます。そうそうたるラインナップですね。
Amazon RDS SQL ServerのBetaコネクターを試してみる
Data Cloudのコネクタはデータレイクとか、データウェアハウスとか、そういったクラウドのコネクタはあるもののデータベースには対応していないかと思っていました。見てみるとデータベースのコネクタもありますね。これは利用の幅が広がりそう。
と、いうことで今回はAmazon RDS SQL Serverコネクタを使ってみます。
[Data Cloud設定]>[その他のコネクタ]>[新規]から[Amazon RDS SQL Server]を選択する。
認証情報が求められるため、入力する。(事前にAWS側でインバウンドアクセスの許可をする必要がある。許可するIPアドレスは以下のap-northeast-1にあるものをすべて追加する)
あとはいつものように[データストリーム]を設定する。データベースのスキーマに含まれるオブジェクトから選択する。
いつものようにデータレイクオブジェクト名や、カテゴリ(プロファイル/エンゲージメント/その他)を選択する。
自動更新のスケジュール頻度は1時間、毎日、毎週、毎月のいずれかだったが、おそらくBetaコネクターによって違うはず。リリースすればデータが取り込まれる。
おわりに
あくまでもリリース前のBeta機能とはいえ、データベースからのデータ取り込みに使えて、幅が広がりそうだと感じました。
オンプレからクラウドのデータベースにDuplicateするツールも世の中にはあるため、古くから使っているシステムからもData Cloudにデータを取り込めるとより社内データを活用できるますね!はやくBetaじゃなくリリースしてほしい(切実)
※本記事は、私が所属する会社とは一切関係のない事柄です。
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