🦫
Data Cloud CDP Python Connectorを試してみた
TL;DR
CDP Python Connectorとは?
一言で言うと、Data Cloud Query APIのラッパー。
処理の流れの概略は次のようなイメージとなります。
主な特徴
- Query APIの実行はPythonのパッケージが代行を行う
- システムはPythonの処理の中でデータ取得し、様々なユースケースに活用することが可能
取得可能なデータ種別
- データレイクオブジェクト
- データモデルオブジェクト
- 計算済みインサイト
- データグラフ
ユースケースの例
外部環境でのデータ分析
- Pythonコネクタを通じで外部環境にデータをエクスポートし、高度な分析やカスタムレポートを作成。
-
効果
:外部のデータ分析ツールに連携したり、Pythonのライブラリ(例: Pandas、NumPy、Matplotlibなど)を活用することで、高度なデータ分析が可能になります。これにより、ビジネスインサイトをより深く掘り下げ、意思決定に役立てることができます。
-
予測AIモデルを構築
- Pythonコネクタを通じてデータを取得し、外部のAI/MLフレームワーク(例: TensorFlow、PyTorch、Scikit-learnなど)でAIモデルを構築。
-
効果
:外部に予測AIモデルを構築されている場合、MLの開発で使い慣れたPythonを利用し、Data Cloudのデータを活用することが可能です。
-
利用のための3ステップ
1.パッケージインストール
PyPI (Python Package Index) リポジトリから CDP Python Connectorをインストール。
2.Pythonの実行
Pythonソースコードを実行することで、DMOやDLOなどのデータを取得。
3.取得データの活用
取得データはPythonの処理の中でユースケース応じて様々な用途に活用可能。
前提条件
パッケージのインポート
PyPI (Python Package Index) リポジトリからCDP Python Connectorの最新版をインストールします。
※当記事執筆時点で最新版は1.0.15
https://pypi.org/project/salesforce-cdp-connector/
CDP Python Connectorを用いた簡易なリクエスト例
Authenticate with username and password
python_connector_example.py
from salesforcecdpconnector.connection import SalesforceCDPConnection
# 認証情報を設定
# ※以下の変数にはご自身のSalesforce組織の情報を入力してください。
LOGIN_URL = 'https://login.salesforce.com'
USERNAME = 'your_username@example.com'
PASSWORD = 'your_password'
CLIENT_ID = 'your_consumer_key'
CLIENT_SECRET = 'your_consumer_secret'
# クエリを設定
QUERY = """
SELECT ssot__Id__c FROM ssot__Individual__dlm LIMIT 10 (←目的に応じてクエリを記述)
"""
def main():
try:
# 接続オブジェクトの作成(ユーザー名とパスワードを使用)
conn = SalesforceCDPConnection(
login_url=LOGIN_URL,
username=USERNAME,
password=PASSWORD,
client_id=CLIENT_ID,
client_secret=CLIENT_SECRET
)
print("接続に成功しました。")
# カーソルオブジェクトの作成
cursor = conn.cursor()
# クエリの実行
cursor.execute(QUERY)
print("クエリが正常に実行されました。")
# データをPandas DataFrameに取得
dataframe = conn.get_pandas_dataframe(QUERY)
print("データの取得に成功しました。")
# DataFrameの表示
print(dataframe.head())
except Exception as e:
print(f"エラーが発生しました: {e}")
if __name__ == "__main__":
main()
実行結果の確認
Data Cloudへの接続とクエリに成功した結果を確認
※本記事は、私が所属する会社とは一切関係のない事柄です。
Discussion