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dbt のパートナートレーニングに行ってきました
2025年8月7日(木)に開催された dbt パートナートレーニング に参加したので、レポートします。
イベント情報:https://www.getdbt.com/jp/events/partner-bootcamp-tokyo
イベント情報
- 日時:2025年8月7日(木)12:30〜17:30(受付開始 12:15)
- 会場:日比谷スカイカンファレンス(Hibiya Fort Tower 11F)
- 参加費:無料(要事前申込)
タイムスケジュール
Technical/開発者
- 12:30–13:30 ロードマップ・新機能(Fusion など)
- 13:30–15:00 ハンズオン
- 15:00–15:15 認定資格:勉強ガイド
営業/GTM
- 15:30–16:00 dbt Cloud の概要(初学・学習)
- 16:00–16:30 dbt を販売する方法:ビジネス課題と価値
- 16:30–17:00 お客様事例
- 17:00–17:20 dbt と共同営業
- 17:20–17:30 クロージング
- 18:00–19:30 交流会
今回は Technical/開発者パートのみ 参加したので、その内容を中心に共有します。
ロードマップ・新機能ハイライト
dbt Fusion Engine(Public Beta)
Rust 製の新エンジン。
- 高速化:Rust 製エンジンにより処理速度が向上。
-
ローカルコンパイル:SQL をローカルでコンパイルし、エラー検出や検証をしてから DWH 側で実行。
→ DWH の不要なコンピュートを抑制し、コスト最適化に寄与。
導入メリット:
- 収益成長:データ製品の提供が速くなり、品質・信頼性も向上。
- コスト削減:不要な処理の削減/開発者の生産性向上。
-
リスク低減:メタデータによるガバナンス制御が可能(数か月内に提供予定)。
また、VS Code 公式拡張 の提供が始まり、Fusion Engine をローカルで活かしやすくなりました。ビジネス寄りユーザーに向けた Insights 機能 や dbt Copilot も強化され、SQL の相談をしながら開発を進められるとのこと。
Cross-platform dbt Mesh
Snowflake×BigQuery、Snowflake×Databricks のように プラットフォーム横断で dbt Mesh を組める 機能が今後登場予定。
Iceberg 統合
Apache Iceberg にも対応。複数アダプタで利用可能とのこと。
dbt Catalog(旧:dbt Exposures)
データリネージが自動で最新化されるカタログ機能。
Advanced CI
本番適用前に予期せぬ動作を検出。テーブルの行/列の変化も検知してくれるため、「本番を壊す不安」を減らして開発に集中できます。
State-aware Orchestration
- 不要なモデルの再実行を削減
- 生データ(raw)の更新を見て 関係するモデルのみ をリビルド
Cost Management Dashboard
- モデルごとのコスト可視化(時系列も可)
- 現在は Preview・Snowflake のみ 対応
Canvas 機能
- 非テクニカルメンバー向け の GUI モデリング
- 裏側はこれまで通り Git で管理
dbt Copilot
- AI を活用したデータアシスタント
- モデルや YAML、テスト、ドキュメント、セマンティックモデル・メトリクス生成など、開発ライフサイクル全体を支援
- 今後も機能拡張予定
(裏側の LLM は OpenAI とのこと/Q&A より)
dbt VS Code Extension
- 公式 VS Code 拡張 をリリース
- Fusion Engine が使用可能(ローカルでメリットを享受できる主要手段)
-
15 名以上のチームで利用する場合は Enterprise ライセンスが必要/14 名以下は無料(Q&A より)
ハンズオン
参加者全員に dbt アカウントが配布され、新機能をウォークスルーしました。
- dbt Copilot:SQL ファイルから セマンティックモデルの YAML を自動生成
- Canvas:ノーコードでモデルを作成
-
VS Code 拡張 × Fusion Engine:ライブデモも実施(写真は取り損ねました ><)
認定資格:勉強ガイド
dbt の資格試験について、試験の概要説明のあと、実際のサンプル問題を解いたり、勉強のコツ を共有してもらいました。
参加メモ(所感)
- dbt はほぼ未経験で参加で、依存解決やリネージが便利な変換ツール くらいの理解でしたが、専門用語まみれではなく 聞きやすい構成 で助かりました。
- 昨年は技術者パートが 英語オンリー で大変だったと聞きましたが、今回は日本人社員の方が適宜翻訳してくださり、言語の壁はあまり感じず に済みました。
- ハンズオンは進行が速めで、ところどころ追いつけない場面もありましたw
- Q&A がやや長め に確保され、参加者からの質問も活発でした。社員の方に新機能を直接質問できるのは嬉しかったです。
他の参加者によると、後半の営業パートではdbt Cloude on Snowflake との比較が行われたとのこと。来年は営業パートも参加したいです!
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