Route53で管理しているドメインのサブドメインをAmazon LightsailのDNSゾーンに設定する
はじめに
本記事では,Amazon Lightsail用にRoute53で管理しているお名前ドットコム等で取得したドメインのサブドメインを割り当てるまでを,備忘録として残しています.DNSレコードを書いたことがあれば,さほど難しい内容ではありませんが,記事があることで誰かの手助けとなればうれしいです.
全体の流れ
前提条件
前提条件として,Route53にサブドメインを設定したいドメイン(今回,私が使用するのはお名前ドットコムで購入したドメイン)が登録されているか確認してください.(登録ができてるってことは,この記事を見なくてもできる気がしますが...考えないでおきましょう)
※追記
AWSで取得したドメインは手順が少し違うみたいなので気を付けてください.
後は,Lightsailでインスタンスも作成しておいてください.
Lightsail側の設定
それでは作成を行っていきます.
まず初めにLightsailを開き,タブの中から"Domains & DNS"を選択します.選択すると以下のような画面になります.(2022/12/12現在)
そうしましたら,Create a DNS Zoneから作成を行っていきます.(DNS Zoneの作成自体に,お金はかからないみたいです)
"Domain name"に{作成したいサブドメイン}.{Route53}で管理しているドメインを設定します.
今回私はサブドメインを"zenn"とするので,"Domain name"は"zenn.datech.jp"となります.
以上の設定で"Create DNS zone"します.
少し待つと以下のような画面が表示されます.
画面下側にある"Name servers"を全てメモしておいてください.(この画面は,再度確認できます)
次にインスタンスとドメインを紐づけていきます.
先ほど設定したDNSゾーンのページの"Assignments"のタブを開きます.
"Add assignment"を押すとインスタンスと紐づける設定が出てきます.(以下はdatechという名前のインスタンスを選択した状態)
"Select a domain name"は以下の3タイプから選択できます.
- zenn.datech.jpとインスタンスを紐づける
- {指定したサブドメイン}.zenn.datech.jpとインスタンスを紐づける
- {全てのサブドメイン}.zenn.datech.jpとインスタンスを紐づける
今回は,このドメインを他で使うつもりもないので1つ目の選択肢を選択しています.
"Select a resource"はインスタンスやロードバランサーを選択できます.
今回は事前準備で作成したインスタンスを選択しています.
インスタンスに静的IPが割り振られていない場合,"Select the address"の"Static IP address"が選択できなくなっています."Attach static IP"から静的IPを割り振るか,IPv6を選択してください.注意点として,EC2と同様に使用していない静的IPにはお金が発生します.
今回は分かりやすいように静的IPを用います.
設定後は以下のようになりました.
ちなみに設定された静的IPは54.249.52.107となりました.以上でLightsail側の設定が完了となります.
Route53側の設定
Route53で設定する内容は単純で,先ほど作成したサブドメインのネームサーバー(以下,NS)を設定してあげるだけです.
該当するドメインのホストゾーンを開きレコードを作成を押します.
- レコード名:先ほどLightsail側で設定したサブドメイン(インスタンスと紐づける際に作成したサブドメインは含まない)
- レコードタイプ:ネームサーバーを指定するのでNS
- 値:Lightsail設定時にメモしておいたNSを全て記述します
- TTL:大きい値の方が料金が安くなりますが,デメリットもあるので情報から詳細を確認して,自分にあった値を設定してください.
レコードを作成したら,Route53側の設定は以上です.設定が反映されるまで時間がかかるので,10分程度待ちましょう.
まとめ
実際に名前解決が行えているか確認してみましょう.
今回は,CMANさんのサイトで検証してみます.
実行結果として,以下が得られました.
無事,Lightsail側で設定した静的IPと同じ値が取得できていました!!!
あとは,インスタンス上でアプリケーションを実行するれば,サイトの完成です!
簡単な内容ではありましたが,誰かの助けとなれば幸いです.
ではまたどこかで!
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