Streamlit Creatorsに選出いただくまでの話
はじめに
データエンジニアの山口歩夢です!
このたび、ご縁があってStreamlit Creatorsのメンバーに選出いただきました。
本記事では、自分がStreamlit Creatorsに選出いただくまでの経緯をまとめてみました。
自分のコメントや感想は、以下のプレスリリースに記載いただきましたので、併せてご覧いただけると幸いです。
本題
Streamlit Creatorsとは
Streamlit Creatorsは、Streamlitが公式に認定してくださるプログラムです。
Streamlit Creators are community members who have set themselves apart — be it for helping other users, for deploying inspiring apps, for developing magical components, or all of the above. Creators get direct access to Streamlit developers, to the latest betas and prototypes, to internal roadmap conversations and, more importantly, they get swag.
These are their stories.
上記の通り、コミュニティ内外でのナレッジ共有、他ユーザーのサポート、Webアプリやコンポーネントの開発・公開などを通じて、Streamlitの普及やコミュニティの活性化に貢献した人が選ばれます。
選出されると、開発チームとの直接のやり取りや、新機能の先行体験などの機会を頂くことができます。また、上記のStreamlit Creatorsのサイトに自分のプロフィールを載せてもらえます🙌
2020年の開始以来、世界で52名(2025年8月現在)が選出されているとのことで、日本で2人目に選んでいただけました。選んでいただけたことを、とても嬉しく思っています。
Streamlit Creatorsに選出されるまでの経緯
1.Streamlitとの出会い
数年前にSnowflake Data SuperHeroesの@kommy_jpさんに教えていただき、Streamlitを使い始めました。
最初に取り組んだのは、社内向けのデータカタログの開発でした。実際に触れてみて、「Pythonだけで便利なWebアプリを開発できる」という点に感動しました。当時、Webアプリ開発の経験がほとんどなかったため、本当にデータカタログなんて作れるのだろうかと不安がありましたが、本当に簡単にデータカタログを構築でき、驚いたのを覚えています。
Streamlitを勉強するにあたり、Snowflakeコミュニティ「SnowVillage」内で毎週土曜の9:00~開催されているStreamlit勉強会に参加し、「30 Days of Streamlit」を触りつつ、みなさんにいろいろ教えていただきながら勉強をさせていただきました。
2.外部発信
社外での登壇
作成したデータカタログが社内で好評をだったこともあり、初めての登壇してみることにしました。すると、このデータカタログについて、社外でも多くの方に関心を持っていただけるようになり、ありがたいことに何度も登壇の機会をいただけました。
※登壇資料などは以下に公開しています。
3.同人誌執筆と商業出版
当時、自分自身Streamlitを勉強するにあたって書籍を探してみたのですが、日本には体系的なStreamlit解説書が存在しないことに気づきました。
そこで、同人誌を作って技術書典で頒布してみようと思い、『Streamlit データ可視化入門』を執筆して頒布しました。ありがたいことに好評をいただき、その後出版社から声をかけていただきました。商業出版用に『Streamlit入門 Pythonで学ぶデータ可視化&アプリ開発ガイド』を執筆し、こちらを商業出版しました。
これらの同人誌や書籍もSnowflakeVillageのたくさんの方々にレビューをしていただき、作ることができました。ありがとうございます🙇
レビュアーの方々
- @nakany_dsさん
 - @toru_dataさん
 - @AkSakatokuさん
 - @kommy_jpさん
 - @mmotohasさん
 
商業本
同人誌
4.Snowflake Summit 2025への参加
また、今年初めてSnowflakeのサミットに行く機会を頂き、Snowflake Summit 2025へ行きました。こちらも自分にとって大きな転機になったと感じています。
サミットでは、Streamlit Creatorsの@whitphxさんにStreamlitのブースに連れて行っていただき、『Streamlit for Data Science』の著者のTylarさんを紹介いただき、お話しすることができました。そこで、自分も日本でStreamlit本を出したことをお伝えすると「Streamlit Creatorsに申請してみては?」というお言葉をいただきました。
また、サミットでは他国のStreamlit Creatorsの方々にお話を伺う機会もあり、どうすればStreamlit Creatorsになれるのか聞いてみたところ、Componentsを作ってみるようアドバイスを頂くことができました。
これらの出来事をきっかけにStreamlit Creatorsに応募してみることにしました。
※Snowflake Summit 2025のブログ
5.カスタムコンポーネントへの挑戦
帰国後には、早速カスタムコンポーネントの開発に取り掛かり、以下の2つのコンポーネントを作ってみました。ReactやPythonを用いた開発を通じて、これまで深く意識せずに使っていたStreamlitの内部構造の部分をより理解できたように感じます。
streamlit_sidebar_accordion_menu
サイドバーのページ遷移のメニューをアコーディオン化するコンポーネント

st_dataframe_paginator
ページネーションを実装するコンポーネント

6.Streamlit Creatorsプログラムへの申請と認定
そして、公式の申請フォームからStreamlit Creatorsプログラムに申請しました。
申請にあたっては、登壇・執筆・アプリ開発など、活動してきたことを整理し、どのようにコミュニティ活動をしてきたのか、今後の展望などをまとめました。
そして、後日メールにて認定のご連絡をいただき、Streamlit Creatorsに正式に認定いただきました。
まとめ
以上がStreamlit Creatorsに選出いただくまでの経緯でした。
たくさんの方々のおかげで、Streamlitを知って登壇や本の執筆ができ、Snowflake Summitに行けてStreamlit Creatorsに選んでいただくことができたなと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも業務に限らず、アウトプットも頑張っていきたいなと思っています。次はSnowflake CortexとStreamlitで何か面白い発信をしたいなと考えています!
Snowflake データクラウドのユーザ会 SnowVillage のメンバーで運営しています。 Publication参加方法はこちらをご参照ください。 zenn.dev/dataheroes/articles/db5da0959b4bdd
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