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LLMへのリクエストとレスポンスを同時に確認するレポートを作成してみる

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はじめに(TL;DR)

前回の記事で、Einsteinの監査/フィードバックデータはData Cloudに蓄積され、標準のレポート/ダッシュボードで確認可能であることをお伝えしました。
https://zenn.dev/dcsp/articles/1876378319fc69

しかし、標準のレポート/ダッシュボードだと、LLMに投げるプロンプトとLLMから返ってきたレスポンスが一度に見ることができません。

今回は、LLMへのリクエストとレスポンスを同時に確認できるカスタムレポートを作成します!

作成する

カスタムレポートタイプを作成する

[設定]>[レポートタイプ]>[新規カスタムレポートタイプ]で新規カスタムレポートタイプを作成する。

以下の内容に設定して[次へ]

  • 主オブジェクト:GenAIGatewayRequest (Data Cloud)
  • レポートタイプの表示ラベル:Einstein GenAIGatewayRequest with GenAIGeneration(任意のもので大丈夫です)
  • レポートタイプ名:上記から自動入力
  • 説明:Einstein GenAIGatewayRequest with GenAIGeneration(任意のもので大丈夫です)
  • カテゴリに格納:Data Cloud

以下のように3階層のリレーションを定義して[保存]する

  • GenAIGatewayRequest (Data Cloud) (A)
  • 少なくとも 1 つの関連レコードが存在する: GenAIGatewayResponse (Data Cloud) (B)
  • 少なくとも 1 つの関連レコードが存在する: GenAIGeneration (Data Cloud) (C)

このようになります。

カスタムレポートを作成する

[レポート]>[新規レポート]からカテゴリを[Data Cloud]に切り替え、先ほど作成したレポートタイプ Einstein GenAIGatewayRequest with GenAIGeneration を選択して[レポートを開始]します。(同じ手順を踏んだ場合は検索でEinsteinと入力すればヒットします。)

表示したい列を追加します。例として以下のように追加します。

  • Timestamp
  • Cloud
  • Feature
  • Prompt
  • Masked Prompt
  • Masked Response Text
  • Response Text
  • User Id
  • Model

[保存&実行]します。

結果

いつどのCloudの機能でプロンプトが実行され、そのときのプロンプトやマスクされたプロンプト、LLMのモデルとLLMからの回答やユーザIDを確認できるレポートが作成できました。

おわりに

LLMへのリクエストとレスポンスを同時に確認することができるレポートを作成しました。
利用用途に応じて、含める列を変更したり行のグループ化、検索条件フィルタを追加するなどカスタマイズしてみてください!

参考情報

公式Help:https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.generative_ai_feedback.htm&type=5

※本記事は、私が所属する会社とは一切関係のない事柄です。

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