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Keychron Q11分割キーボードで、MacのJISキーボード配列のようにかな/英数を切り替える設定 on Mac & Windows

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はじめに

  • Keychron Q11 QMK Custom Mechanical Keyboardにて、JIS配列のMacのように、スペースキーの横のかな/英数ボタンを押すことで日本語入力と英語入力を切り替える方法です。
  • MacとWindows両方での初期設定をまとめています。

Keychron Q11について

  • 左右分割のキーボードです。初めてしっかり買ったキーボードですが、使用感には大満足しています。
キーボード自体についての感想
  • 手が開いているので、猫背になりにくく、姿勢がよくなります。
  • ノートPCのデフォルトキーボード(MacのMagic Keyboardを含め)と比べてストロークが深いため、指が疲れにくくなります(痛くなりにくい)。
  • 打鍵感が気持ち良いです。自分は静音赤軸に付け替えました。オフィス利用でも大きな音が鳴りにくいです。

設定のモチベーション

  • 日本語・英語入力を、JISキーボードのMacのように行いたいです。(スペースキー横の英数/かなボタンでの切り替え)
  • USキーボードの場合の変換は、Macではcontrol + Spaceという2つのボタンを押す & トグルの仕様となっています。JISキーのMacに慣れていると、トグルであるため今がどちらなのかを把握していなければいけないというのが億劫になります。
  • JISキーのようにしようと思っても、通常のUSキーボードでは、JISキーとキー配置や数が異なり、今回のテーマの「英数」「かな」ボタンが足りません。(スペースキーが長く、キーが足りない)
  • しかし!Keychron Q11では、USキーボードでありながら、ちょうどJISと同じ配置を実現できるのです!!
    • 分割左側のスペースキーはスペースキーとして活用、そのスペースキーの左隣のキー(デフォルトではfnキー)を「英数」として利用します。
    • 分割右側のスペースキーを「かな」として利用します。スペースキーが一つ消えますが、スペースを打ちたければ分割左側を左手で叩け!ということにします。
    • このようにすると、「英数」キーはCキーの左下、「かな」キーはMキーの右下、となり、JISキーと同じ配置となるのです。
  • また、基本的なキーの配置はMac側に合わせます。つまり、command(WiodowsではControl)は下段の左から3番目に配置する、などです。

設定手順

共通の設定

  • Keychronの公式の案内通り、VIAソフトを用いてキーマップを設定します。色々細かくカスタマイズしてますが(Macらしい配置で統一するためなど)、注目する点は左側スペースキーの左を「F13」に、右側スペースキーを「F14」に割り当てていることです。


Mac向けのキーマップ


Windows向けのキーマップ

  • F13、F14はデフォルトで機能が設定されていないため、今後の設定でこれらのキーを入力切替に割り当てる際に都合がよくなります。(F13, F14である必然性はありません)
  • なお、以下のMac/Windowsでそれぞれキーの再マップ用ソフトを使っている理由は、OSに対してキーボードをUS配列として読み込ませることによって、JISキーボード特有の「英数」「かな」を認知しなくなってしまう問題を回避するためです。
    • VIAを用いて「英数」「かな」キーを割り当てることはできますが、それらを割り当てたボタンを押しても反応しません。
    • そこで、一度F13, F14というUSキーボードでも認識可能なキーとしてから、ソフトウェア側でそれらのキーをJISキーにおける「英数」「かな」に変換するという工程を取ります。

Macの設定

  • まず、現在利用しているキーボードのレイアウト設定をUSキーボードのものとして認識させます。(キーボードを接続したら自動で設定アシスタントが立ち上がるかも。)他のソフトを入れることなく、Macのデフォルトの設定メニューから行えます。
  • Karabiner-Elementsを用いて、キーの割り当て設定を行います。
    • F13キー(左側分割のスペースキーの左隣)に対して英数キーを割り当てる
    • F14キー(右側分割のスペースキー)に対してかなキーを割り当てる
  • 以上で設定は完了です!

Windowsの設定

  • まず、現在利用しているキーボードのレイアウト設定を英語キーボードのものとして認識させます。これは(他のソフトを入れることなく)Windowsのデフォルトの設定メニューから行えます。
  • Microsoft PowerToysを用いて、キーの割り当て設定を行います。

    • F13キー(左側分割のスペースキーの左隣)に対してIME Non-Convertを割り当てる
    • F14キー(右側分割のスペースキー)に対してIME Convertを割り当てる
  • 以上で設定は完了です!(もし今まで、Change Keyなどでキー割り当てを操作していた場合は、全てリセットしてから上記の設定を行うとよいと思われます)。

ubuntuの場合

  • キーボードの設定は「日本語(Mozc)」1つとする

F13とF14キーを有効化する

  • 今までmacとwindowsで設定していたままキーボードを接続すると、F13に対してXF86Toolsが、F14に対してXF86Launch5が割り当てられている。この状態ではキーバインドの設定を行うことができないため、設定を変更する。
  • (その前に作業をしにくい問題が起きていたので解決する)自分の場合は、最初はF13キーを押すと設定アプリが起動してしまう状態だった。それは以下のコマンドで確認できる
gsettings get org.gnome.settings-daemon.plugins.media-keys control-center-static
  • これで['XF86Tools']と表示された場合、それが原因(F13キーがツールキーとして認識されている)
  • 以下のように入力するとこの設定起動を無効化できる
gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.media-keys control-center-static "[]"
  • 端末で以下のように入力すると、再起動するまでの間F13とF14キーを有効化することができる
xmodmap -e 'keycode 191 = F13'
xmodmap -e 'keycode 192 = F14'
  • なおkeycodeは、xev -event keyboardコマンドを打って確認することができる。
  • 現時点で、端末を再起動しても設定が永続化する方法について試行錯誤中

入力のバインドを変更する

  • 日本語(Mozc)のキー設定を変更する
モード 入力キー コマンド
変換前入力中 F13 IMEを無効化
直接入力 F13 IMEを無効化
入力文字なし F13 IMEを無効化
変換前入力中 F14 IMEを有効化
直接入力 F14 IMEを有効化
入力文字なし F14 IMEを有効化
  • 直接入力とは英数入力中のこと、IMEを有効化とは日本語入力中状態にすること

余談

  • キーボードの連続入力までの時間が長いので短くしたい
# 現状の設定を確認
$ gsettings get org.gnome.desktop.peripherals.keyboard delay 
uint32 500

# 設定を変更
$ gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.keyboard delay 250
  • ctrl + ←, ctrl + →で、文頭/文末に飛ぶようにする(デフォルトでは単語の先頭/末尾に移動する)
sudo apt update
sudo apt install -y input-remapper
input-remapper-gtk

  • スクリーンショットの取得方法をmacと合わせる

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