Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド① - 全体像
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド① - 全体像
はじめに
Flutter開発を始めてしばらく経つと、こんな壁にぶつかりませんか?
- 「テストを書こうとしても、うまく書けない」
- 「バグ修正のときに、どこを直せばいいかわからない」
- 「新機能を追加するたびに、既存のコードが壊れる」
- 「コードがぐちゃぐちゃになって、どこに何を書いていいかわからない」
これ、全部私が経験した問題です。
Flutter開発4年目の私が、これらの問題をどう解決したか。その答えが「クリーンアーキテクチャ」でした。
この記事シリーズで得られること
🎯 基礎的な考え方・スキルが身につく
- クリーンアーキテクチャの実践的なメリット
- テストが書きやすい実装方法の考え方
- Flutter開発でのクリーンアーキテクチャの導入方法
対象読者
- Flutter初学者(学習期間 0〜2年)
- エンジニアになりたての方
- コード設計に悩んでいる方
- テスト駆動開発に興味がある方
前提知識として、基本的なFlutter開発(StatefulWidget、API通信、状態管理の基礎)ができることを想定しています。
なぜこの記事を書くのか
既存記事の課題
Flutter × クリーンアーキテクチャの記事を調べると、こんな問題がありました:
1. 前提知識が多すぎる
「依存関係逆転の原則」「エンティティ」など、専門用語が前提で説明される
2. 具体的なメリットが見えない
「きれいなコード」と言われても、なぜそれが重要なのかピンとこない
3. Flutter固有の課題に対応していない
一般的なクリーンアーキテクチャの説明はあっても、Flutterでの実装方法が不十分
4. 真似しただけの「なんちゃって」になりがち
ディレクトリ構成だけ真似して、本質的な設計思想が理解できていない
私自身の体験から
導入前の苦労
- スパゲッティコード(ロジックがあちこちに散らばる)
- テストが書けない、書いても環境依存で失敗する
- どこをテストすべきかわからない
- バグ修正や機能追加のたびに予期しない副作用
導入後の変化
- 仕様変更時に「どこを修正すべきか」が明確に
- テストすべき範囲とテスト方法が理解できた
- 環境に依存しない、安定したテストが書けるように
- 新機能追加時の影響範囲が予測しやすくなった
この体験を共有し、同じ悩みを持つ方の助けになりたい。そして自分の理解もさらに深めたい。
記事シリーズの構成
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド① - 全体像
全体像(この記事)
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド② - クリーンアーキテクチャの目的&前提知識
クリーンアーキテクチャと導入目的と前提知識を解説します。
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド③ - クリーンアーキテクチャについて
クリーンアーキテクチャの構成要素(責務ごとにまとまりがある)と依存方向について解説します。
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド④ - Flutter実装編その1
flutterにおけるクリーンアーキテクチャを解説し、エンティティとユースケースの実装について解説します。
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド⑤ - Flutter実装編その2
リポジトリとデータソース、ファクトリーの実装について解説します。
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド⑥ - Flutterテスト編
テストの考え方、ユニットテストの書き方、モックを使ったテストについて解説します。
Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド⑦ - Flutter こんな実装はあかん
依存関係を注入する形になっていない実装について解説します。
最後に
このシリーズを通じて、あなたのFlutter開発が「なんとなく動く」から「設計された」ものに変わることを目指します。
ただし、私自身もまだまだ学び続けている身です。間違いや改善点があるかもしれませんが、そんな時は温かく見守っていただけると嬉しいです。お気づきの点があれば、ぜひコメントで教えてください!
みんなで一緒に成長していけたら最高ですね。
一緒に、より良い開発者への道のりを歩んでいきましょう。
次回:「Flutter クリーンアーキテクチャ完全ガイド② - クリーンアーキテクチャの目的&前提知識」
まずはクリーンアーキテクチャの目的と前提知識を、難しい専門用語を使わずに理解していきましょう。
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