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JuliahubをiPadから使ってみました。

2024/01/02に公開

はじめに

JuliaをMacで日々利用していますが,やっぱり,iPadやiPhoneで使いたいと思う今日この頃です。LaTeXPythonが動くa-Shellですが,現時点では動かないことがわかりました。

https://holzschu.github.io/a-Shell_iOS/

また,iSHも調べてみました。こちらも残念ながらダメでした。

https://github.com/ish-app/ish/

ということで,iPadのローカルでJuliaを動かすことはできなかったのですが,
12月に入り,@MathSorcererさんの𝕏のポストで,Juliahubの無料枠ができてるとあったので,こちらを確認してみることにしました。

https://twitter.com/MathSorcerer/status/1732761315775528984

Juliahub

Julihubのサイトです。

https://juliahub.com

@MathSorcererさんが,2022年5月に紹介されたときは,無料枠であまり使えなかったので,今回はどんな感じか調べてみました。

https://zenn.dev/terasakisatoshi/articles/566731a04a53b8

まずは,アカウントを作成します。私はGoogleのアカウントを利用しました。

主な利用はeducationとしました。

Preferencesを見てみると,2時間くらい使えそうな感じです。

Notebookを見てみると,幾つかのサンプルのファイルがありました。これらはPlutoのノートブックで,Jupyter notebookと並んで今後使われるようになるのではないでしょうか。

サンプルのファイルを開いて実行します。最初は時間がかかります。右のように表示され,利用できる時間が確認できます。この「2時間」というのはどうも,1つの接続を連続的に使う目安で,時間が迫ってくると,1時間単位で延長できます。「あれ,2時間以上使えるのかな?」と思いながら延長してみたところ,特に料金はかかりませんでした。

あとで,プライシングのページを見つけました。Standardで月に20時間は無料のようです。これで,色々試せますね。

Pluto.jl

さて,iPadのSafariからアクセスして利用してみました。まずはPlutoです。とてもいい感じです。

JuliaSim IDE

こちらも,iPadのSafariからのアクセスです。VSCodeライクなインターフェイスで.ipynbのファイルを利用できます。こちらもいい感じです。

Ask AI

今回,使っていて一番驚いたのはこのAsk AIという項目です。軽くコードを尋ねてみたのですが,バッチリでした。

まとめ

まだ,iPadのローカルでは使えませんが,ある程度の時間,無料枠でクラウドを利用できるようになりました。私は勤務校で「中学生・高校生がどうやったらJuliaを使えるか?」ということ考えています。生徒はiPadのようなタブレットを持っていたり,ノートPCを持っていたりします。ノートPCを持っている生徒はPCにjuliaをインストールして利用できます。しかし,iPadしか持っていない生徒はなかなかJuliaを体験できません。今回のJuliahubの対応はそういった層のユーザーに朗報です。ありがとうございます。

現在,Appleのサイドローディングは解禁の方向で,教育の現場ではいろいろな懸念が挙がっています。心配はあるのですが,この「サイドローディング解禁」によって,iPadのユーザーがjuliaを利用できる可能性が高まってもいます。今後の展開を注視したいです。

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