JuliahubをiPadから使ってみました。
はじめに
Julia
をMacで日々利用していますが,やっぱり,iPadやiPhoneで使いたいと思う今日この頃です。LaTeX
やPython
が動くa-Shell
ですが,現時点では動かないことがわかりました。
また,iSHも調べてみました。こちらも残念ながらダメでした。
ということで,iPad
のローカルでJulia
を動かすことはできなかったのですが,
12月に入り,@MathSorcererさんの𝕏のポストで,Juliahub
の無料枠ができてるとあったので,こちらを確認してみることにしました。
Juliahub
Julihub
のサイトです。
@MathSorcererさんが,2022年5月に紹介されたときは,無料枠であまり使えなかったので,今回はどんな感じか調べてみました。
まずは,アカウントを作成します。私はGoogleのアカウントを利用しました。
主な利用はeducation
としました。
Preferences
を見てみると,2時間くらい使えそうな感じです。
Notebook
を見てみると,幾つかのサンプルのファイルがありました。これらはPlutoのノートブックで,Jupyter notebook
と並んで今後使われるようになるのではないでしょうか。
サンプルのファイルを開いて実行します。最初は時間がかかります。右のように表示され,利用できる時間が確認できます。この「2時間」というのはどうも,1つの接続を連続的に使う目安で,時間が迫ってくると,1時間単位で延長できます。「あれ,2時間以上使えるのかな?」と思いながら延長してみたところ,特に料金はかかりませんでした。
あとで,プライシングのページを見つけました。Standardで月に20時間は無料のようです。これで,色々試せますね。
Pluto.jl
さて,iPadのSafariからアクセスして利用してみました。まずはPluto
です。とてもいい感じです。
JuliaSim IDE
こちらも,iPadのSafariからのアクセスです。VSCodeライクなインターフェイスで.ipynb
のファイルを利用できます。こちらもいい感じです。
Ask AI
今回,使っていて一番驚いたのはこのAsk AI
という項目です。軽くコードを尋ねてみたのですが,バッチリでした。
まとめ
まだ,iPadのローカルでは使えませんが,ある程度の時間,無料枠でクラウドを利用できるようになりました。私は勤務校で「中学生・高校生がどうやったらJulia
を使えるか?」ということ考えています。生徒はiPadのようなタブレットを持っていたり,ノートPCを持っていたりします。ノートPCを持っている生徒はPCにjulia
をインストールして利用できます。しかし,iPadしか持っていない生徒はなかなかJulia
を体験できません。今回のJuliahub
の対応はそういった層のユーザーに朗報です。ありがとうございます。
現在,Appleのサイドローディングは解禁の方向で,教育の現場ではいろいろな懸念が挙がっています。心配はあるのですが,この「サイドローディング解禁」によって,iPadのユーザーがjuliaを利用できる可能性が高まってもいます。今後の展開を注視したいです。
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