OracleDatabase 12c Release1 を Windows 10にインストール
Oracle Databaseを触る機会があったので、今回Windows10にOracle Databaseの環境を構築してみました。
仕様
| 項目 | 構成 | 説明 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 Pro x64 | 10 Homeでも可 |
| ソフトウェア | OracleDatabase 12c Release 1 (12.1.0.2) Standard Edition 2 | - |
インストールを行う前に
今回紹介しているのは、OracleDatabase 12c Release 1 (12.1.0.2) Standard Edition 2のインストール方法です。
同じ12cでも、Release 2などの他のバージョンになると、方法も少し異なってきますので注意してください!
OSに関しても、最近リリースされたWindows 11を使用している場合は気をつけた方が良さそうです。
Oracle Database 12cをダウンロード
他のサイトに貼られているダウンロードリンクはほぼ全滅...
見つけるのに苦労しました笑
以下、Oracle Database 18cのサイトからダウンロードできます。(2021/10/13現在)
下の方へスクロールすると、12cのインストーラーがありました!

※Oracleアカウントの作成が必要です。(無料)
File1とFile2をダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍
まず、解凍先のフォルダを1つ作成します。
私は、Cドライブ直下に12c_installerというフォルダを作成しました。

ダウンロードしたzipファイルを順番に解凍します。

1of1の解凍例)
zipファイルを右クリック→「すべて展開」を選択

先ほど作成した解凍先フォルダを展開先に指定し、「展開」


同様の手順で、2of2も解凍します。
※展開先も1of1の時と同じです。
OracleDatabase用のユーザーアカウントを作成
ここでOracleDB用の新しいユーザーを作成します。
インストール時に作成も可能ですが、先に作っておいた方が確実です。
作成するユーザーは以下の通りです。
| ユーザー名 | パスワード | 管理者権限 | 説明 |
|---|---|---|---|
| orasys | 任意 | あり |
Oracleインストレーションユーザー OracleDBをインストールする際に使用するユーザー。 管理者権限を与えられたローカルまたはドメインユーザーを使用。 (今回はローカルユーザーで作成) |
| oradb | 任意 | なし |
Oracleホームユーザー OracleDBを起動させる際に使用するユーザー。 DBのセキュリティを守る理由から、管理者権限のないローカルまたはドメイン標準ユーザーを使用。 (今回はローカル標準ユーザーで作成) |
ユーザー名とパスワードは、ご自身の分かりやすい値で大丈夫です!
(今回私は、orasysとoradbという名前で作成したので、任意のユーザー名で作成する場合は、ご自身の設定と置き換えて読んでください。)
作成手順
スタートメニュー右の検索アイコンをクリック→「コンピュータの管理」を検索→開く

左の一覧から、「ローカルユーザーとグループ」を選択→「ユーザ」を開きます。
真ん中の空白部分で右クリック→「新しいユーザ」を選択

ユーザー名にorasys(任意の値でも可)を入力し、パスワードを入力します。
「パスワードを無期限にする」にチェックを入れて、それ以外はチェックを外します。

同様の手順で、oradbユーザーも作成します。
作成したユーザーに管理者権限を与える(Oracleインストレーションユーザーのみ)
左の一覧から「グループ」を選択→「Administrators」をダブルクリックすると、「Administratorsのプロパティ」が開きます。
「追加」を選択

「ユーザーの選択」画面が開くので、「選択するオブジェクト名を入力してください」の枠にorasyaと入力し、「名前の確認」を選択します。
以下のように、ホスト名¥orasyaで自動入力されたら、OKを選択します。

orasysがAdministratorsグループ(管理者)に追加されたことを確認してください。

Oracleインストレーションユーザーでログイン
現在ログインしているアカウントからサインアウトします。

Windowsのログイン画面。先ほど作成したアカウントが左下に存在していることを確認してください。
orasysoradb
orasysを選択し、パスワードを入力してログイン。

インストール
先ほどダウンロードして解凍したフォルダーを開き、setup.exeを開きます。
(私の場合は、C:¥12c_installer¥databaseの中にありました。)

インストーラーが起動します。
チェックボックスのチェックを外し、そのまま次へ進んでください。

ポップアップが表示されるが、「はい」を選択して進みます。

インストールオプションの選択。
データベースの作成は後からでも行えるため、今回は「データベース・ソフトウェアのみインストール」を選択して次へ。

データベース・インストールタイプの選択画面。
各項目の大まかな違いは以下のとおりです。
| オプション名 | 説明 |
|---|---|
| 単一インスタンス・データベース | 1つのインスタンスで、1つのDBを管理。 |
| Oracle Real Application Clusters Oracle RAC |
複数のインスタンスで1つのDBを管理。 ※SE2の場合は機能に制限あり。 |
| Oracle RAC One Node | RACの拡張版。 1インスタンス:1DBの構成で稼働しているが、障害発生時に備えてもう1つインスタンスを用意して使用する。 ※Enterpriseで使用可能。 |
今回は「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択。

言語の選択画面。
デフォルトで「日本語」と「英語」が選択されているので、そのまま次へ進みます。

データベースエディションの選択。
今回用意したインストーラーに含まれているのは「Standard Edition Two」のみです。
そのまま次へ進みます。

ここで、先ほど作成したoradbを入力し、次へ。

インストール場所の指定を行います。
今回はデフォルトのままでインストールします。
もし、別のドライブにインストールしたいなどがあれば、適宜変更してインストールを行います。
(後から変更は不可)


サマリー(インストール構成)を確認し、問題がなければインストールします。

インストールが終わるまでしばらく待機。

インストールが完了。
「閉じる」を選択して、インストーラーを終了します。

さいごに
今回ダウンロードした12cのインストーラーは、必ず保管しておいてください!
(いつリンク切れになるか分からないので。。。)
Oracleは設定やデータベースの作り方を間違えると、環境を一からやり直さなければいけないことも多々あるので、可能な限りPCのバックアップや復元ポイントを作成しておき、もし設定を誤った時すぐに前の状態に戻せるようにしておくことをおすすめします。
(私はmacのVMwareを使用しているので、仮想マシンのバックアップを取っています。)
今後、データベースの作成方法とかもアップするつもりです。
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