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Overleaf で日本語を使えるようにする
結論
- 左上メニューからコンパイラを
LaTeX
に設定する - プロジェクトのルートディレクトリに
latexmkrc
ファイル(拡張子不要)を作成し、下記を記述する
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
はじめに
私が所属している研究室では、論文執筆に Overleaf を利用しています。Overleaf はインストール不要で LaTeX が使えるオンラインエディタです。しかし!デフォルトの設定では日本語入力ができません😅
本記事では、Overleaf で日本語入力ができるようになるまでの手順をまとめました。
日本語入力に必要な設定
プロジェクト開始時の状態では日本語を入力してもコンパルできません。
以下の4つ(主に最初の3つ!)を設定して日本語入力ができるようにしましょう💪
LaTeX
に設定する
1. 左上メニューからコンパイラを
latexmkrc
というファイルを作成する
2. プロジェクトのルートディレクトリに ルートディレクトリにlatexmkrc
というファイルを作成してください。
拡張子は不要ですのでご注意ください。
latexmkrc
ファイルに下記をコピペする
3. 一旦無心でコピペしましょう。詳細については後ほど解説します。
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
\documentclass{}
を確認する
4. 学会のテンプレートでは既に設定されいると思いますが、念の為確認しておきましょう。文章クラスの種類についてはこちらにまとまっていました。和文のクラスであれば問題ないです。
latexmkrc の中身が知りたい
これで日本語は入力できるようになりました。しかし、latexmkrc
の中身を理解せずに使うのはムズムズしますよね。自分なりにですが何を設定しているのか調べてみました。間違っている箇所があればご指摘ください🙇♂️
-
$latex
.tex
ファイルをコンパイルする際のコマンドを指定します。日本語をコンパイルする際はplatex
を指定する。 -
$bibtex
.bib
ファイルをコンパイルする際のコマンドを指定します。日本語をコンパイルする際はpbibtex
を指定する。 -
$dvipdf
latex
が出力したDVI
ファイルを PDF に変換するコマンドを指定します。日本語を変換する際はdvipdfmx
を指定する。 -
$makeindex
索引を作成するコマンドを指定します。\usepackage{makeindex}
利用時に必要になる。
おわりに
本記事では Overleaf で日本語入力ができるようになるまでの手順をまとめました。日本語入力の設定は、論文執筆のはじめの一歩になると思います。この記事が誰かのお役に立てば幸いです🙇♂️
皆様の論文執筆が少しでも快適になりますように🤞
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