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【Microsoft Entra ID】グループ毎の動作の違い

2024/05/21に公開

はじめに

Microsoft Entra IDのグループを使ってライセンス付与や権限等々の制御する場合、主に下記を用いるかと思います。

  • セキュリティグループ
  • メールが有効なセキュリティグループ
  • MS365グループ

それぞれ似たようなことができますが、微妙に差異があって困ったのでまとめることにしました。(どっかに情報ありそうだけど)

実環境で確認しておりますが、もし相違ありましたら遠慮なくコメントいただけますと幸いです。
なお、当該情報は2024/05/21時点となりますのでご注意ください。

一覧

名称 セキュリティグループ メールが有効なセキュリティグループ MS365グループ 備考
グループにメンバー(メールあり)を追加できるか
グループにメンバー(メールなし)を追加できるか ×
グループにゲストを追加できるか
グループにデバイスを追加できるか × ×
セキュリティグループにグループ追加可能か × 但し、左記のセキュリティグループに管理者ロールが付与されていた場合、メールが有効なセキュリティグループ(MS365グループも)は追加できない。
メールが有効なセキュリティグループにグループ追加可能か × ×
MS365グループにグループ追加可能か × × ×
グループに管理者ロールを割当てできるか × 「グループに Microsoft Entra ロールを割り当てることができる」の設定がONになっている必要がある。当該設定はグループ作成後の変更は不可。
グループにライセンスを割当てできるか ×
グループにエンタープライズアプリケーションを割当てできるか
グループにAzureロールを割当てできるか ×

ざっくりまとめ

  • メールがないとメールが有効なセキュリティグループに追加できない
  • デバイス追加はセキュリティグループのみ
  • 管理者ロールの管理をしたいならセキュリティグループが良さそう
  • メールが有効なセキュリティグループ同士で入れ子にできるので、メールアドレスもできるしピラミッド的な組織図の管理では良さそう
  • MS365グループはTeamsとかメールアドレスもあって便利だけど、ライセンスやAzureロールのところで制限あるよ

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