24時間クラウド録画防犯カメラサービスを作る!
本書では、防犯カメラ映像を24時間クラウドサーバーに保存し続けるサービスを作ります。 本書を購入してくださった方には、全ソースコードが公開されますので、必ず動くサービスを作ることができると思います。 (コードが記載されていないチャプターは無料公開しています) しかし、本書の目指すところは、ただサービスが出来上がる、というところではなく、設計検討のポイントや、技術内容の説明なども加えながら、インターネット上の動画配信技術の基本的な知識と実装方法の習得にあります。 ある程度、思った通りのプログラムが組めるレベルになったプログラマーが、次のステージに進むためには、プログラミングの技術だけでなく、ある特定の技術領域に対する、より深い知識・理解が必要になってきます。 本書は、そうした次のレベルに進むプログラマーに対して、一つの技術領域として、インターネット上の動画配信に関しての入り口を示すことを意識して執筆しました。 インターネット上の動画配信技術を深堀していくと、動画やネットワークに関する深い知識が必要になってきます。また、システムを構築するには、多くの場合、クラウドサービスを使用しなければならず、AWSやMicrosoft Azureといったクラウドサービスに対する知識・理解も必要になってきます。AIによる画像解析などでも、まずは解析する場所までカメラ映像をネットワークを介して送る必要があります。 このように、インターネット上の動画配信という切り口で、さらに技術を深堀していくと、付随して様々な技術に出会うことができ、次のステージに進む為の、新たな知識・理解を得ることができます。 こうした技術・知識を、本当に使える自分の技術として身に付けるには、実際に動くものを作ることが最短の道だと、私は常々思っています。 本書がそのきっかけになり、多くのプログラマーが次のステージに進めることを願っています。
はじめに
今回作るサービスの概要
RTSPと映像/音声の多重化(RTSP/RTP/MPEG2-TS)
クラウドの準備(AWS)
カメラとの接続情報調査(FFmpeg)
クラウドレコーダを動かす(Python)
クラウドレコーダの処理の流れ(Python)
クラウドサービスの運用コスト(AWS)
動画配信の構成(HTTP Live Streaming)
動画配信用にクラウドストレージの設定を変更(AWS)
M3U8生成WebAPIの作成(Python/AWS Lambda)
M3U8生成WebAPIの動作確認(Python/AWS Lambda)
M3U8生成WebAPIの処理の流れ(Python/AWS Lambda)
CORS(Cross-Origin Resource Sharing)の設定(AWS Lambda)
動画再生プレイヤーの作成(JavaScript)
簡易ライブビューの仕組み
簡易ライブビュー機能をクラウドレコーダに追加(Python)
簡易ライブビュー再生プレイヤーの作成(JavaScript)
さいごに
Daddy's Office LLC 代表 防犯カメラソフト LiveCapture3(lc3.daddysoffice.com/) 杉田かおるさんとの対談(business-plus.net/interview/1906/k4869.html)
- 公開
- 本文更新
- 文章量
- 約99,718字
- 価格
- 3,600円