WebRTCリアルタイムライブカメラを作る!
本書では、WebRTCを使用したリアルタイムライブカメラを作成します。 WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、ZoomやGoogle MeetなどのTV会議システムで使用されているP2P(Peer to Peer)で映像/音声/データを低遅延で送受信できるネットワークの規格です。 通常は双方向のTV会議システム等で使用されるWebRTCですが、これを監視カメラで利用することで、低遅延なリアルタイムライブ監視カメラを作ることができます。 このWebRTCの機能を一から開発するのは非常に大変ですが、現在では、様々なライブラリやソフトウェアが公開されており、それらを利用することで比較的容易にシステムを構築することが可能になってきています。 本書では、ビューワー側は、JavaScriptのWebRTC APIを使用してHTMLページとして作成します。また、ライブカメラ側には、JanusサーバーとFFmpegを使用してPythonでプログラミングしていきます。 また、最後にはRaspberry PIを使用したリアルタイムライブカメラBoxを作っていきたいと思います。 本書を購入してくださった方には全ソースコードが公開されますので、必ず動くものが作れると思います。(コードが記載されていないチャプターは無料公開しています) しかし、本書の目指すところは、ただサービスが出来上がる、というところではなく、設計検討のポイントや、技術内容の説明なども加えながら、インターネット上の動画配信技術の基本的な知識と実装方法の習得にあります。 本書をきっかけに、多くのプログラマーが次のステージに進めることを願っています。
はじめに
今回作成するシステムの概要
P2P通信とNAT
WebRTCとは
WebRTCを動かしてみる
WebRTCを動かしてみる[ソースコードと解説]
WebRTCサーバー Janus
WebRTCを動かしてみる(Janus版)
WebRTCを動かしてみる(Janus版)[ソースコードと解説]
リモートコマンド&シグナリング機能を作る
リモートコマンド&シグナリング機能を作る[ソースコードと解説]
WebRTCライブカメラを作る
WebRTCライブカメラを作る[ソースコードと解説]
Raspberry PiでWebRTCライブカメラBoxを作る
ビューワをAWSから配信する
最後に
Daddy's Office LLC 代表 防犯カメラソフト LiveCapture3(lc3.daddysoffice.com/) 杉田かおるさんとの対談(business-plus.net/interview/1906/k4869.html)
- 公開
- 本文更新
- 文章量
- 約169,211字
- 価格
- 4,800円