「おかあさん今日の晩ごはんなに?」で理解するデリゲーションポーカー
記事を書こうと思った背景
マネジメントフレームワークの1つに Management3.0 があるそうです。
Management3.0 では、上司 - 部下 で委ねられている裁量(権限委譲)の認識合わせのツールに デリゲーションポーカー なるものを考案されているそうです。
裁量が委ねられている状態を段階的に表現して言語化されているのが状態をモデル化するうえで参考になったのと、家庭的なシチュエーションで例えると思いのほかすとんと理解できたので記事にしてみます。
デリゲーション: 権限・任務などを委任する, 委譲すること[1]
デリゲーションポーカーとは?
Bingちゃん に中学生でも理解できる程度に要約してもらいます。
専門外のことは中学生並みなので。
https://management30.com/practice/delegation-poker/
このページで説明されているデリゲーションポーカーについて、内容が中学生でも理解できる程度に要約してください。
デリゲーションレベルの原文[2]
- Tell: I will tell them
- Sell: I will try and sell it to them
- Consult: I will consult and then decide
- Agree: We will agree together
- Advise: I will advise but they decide
- Inquire: I will inquire after they decide
- Delegate: I will fully delegate
つまりどういうこと?
上司と部下とで自身がどの程度の権限を握っているか(委ねられているか)を せーのっ! で1~7のカードを出し合って確認するというレクリエーションみたいなものがデリゲーションポーカーといっているみたいですね。
「おかあさん今日の晩ごはんなに?」で考えよう
前置きが長くなりました。本題です。
上司 - 部下という関係性で考えてもいまいちピンとこないので、
お母さんと子どもたちが晩ごはんの献立を決める権限をどれだけ握っているかというシチュエーションで考えてみましょう。
デリゲーションレベルの説明は以下の通りでしたね。
- レベル1. 命令する : 上司が決めたことを従業員は言われた通りにする
- レベル2. 説得する : 上司が決めたことを従業員に納得させる
- レベル3. 相談する : 上司が従業員に意見を聞いてから決める
- レベル4. 同意する : 上司と従業員が一緒に話し合って決める
- レベル5. 助言する : 従業員が上司にアドバイスをもらってから決める
- レベル6. 尋ねる : 従業員が自分で決めたあとで上司に報告する
- レベル7. 委任する : 従業員が自分で好きなように決める
これをお母さんと子どもたちが晩ごはんの献立を決める権限をどれだけ握っているかで置き換えてみます。
- レベル1. 命令する : お母さんが作った晩ごはんを子どもたちは有無を言わずに食べる
- レベル2. 説得する : お母さんが考えた献立の栄養バランスがどれだけ重要かを子どもたちに理解してもらう
- レベル3. 相談する : お母さんが晩ごはんの献立を決めるときは子どもたちに今日食べたいものを聞いてからにする
- レベル4. 同意する : 晩ごはんの献立はお母さんと子どもたちで家族会議をして決める
- レベル5. 助言する : 子どもたちが晩ごはんの献立は決めて作るものの、スーパーのセール情報や旬の食材はお母さんに教えてもらう
- レベル6. 尋ねる : 子どもたちが晩ごはんの献立を決めたらお母さんにLINEで確認だけする
- レベル7. 委任する : 子どもたちが好き勝手に献立を決めて調理する
完全に理解できますね!
レベルが上がるほど子どもが自立した家庭な印象を受けます。
「おかあさん今日の晩ごはんなに?」 と聞く家庭だと、お母さんに献立を任せっきりなのでレベル1~2でしょうか。
ニビシティのタケシはレベル7でしょう。さすがジムリーダー。(タケシがお母さんかもしれない)
感想
それぞれのロール間でお互いに求めている、あるいは任せている領分に齟齬があると
不満が募っていきそうですね。
「晩ごはん決める前に何食べたいか聞いてよ~」「毎回聞いてほしいと思ってなかったよ」といった感じですね。
それを解消するためにお互いが相手にどれだけの裁量を求めているかを一度伝え合ってみるのは確かに有益だな~と思いました。
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