生成AI妄想企画「m-tech Week」のご紹介【後編】
はじめに
こんにちは、m-tech運営の須田です。
社員それぞれが持つアイデアを自由に発信し合い、新たなプロジェクトや改善のヒントを見つけ出すため本部内で行われたイベント、「m-tech 妄想Week」。
今回は、イベント内で集まった 7つのカテゴリ、50以上のアイデア を振り返り、注目された妄想や運営の感想も交えて、妄想Weekの様子をお届けします!
今回発生した妄想のご紹介(カテゴリ別)
Day1: AIアシスタント・クローン
-
カテゴリ概要: 日常業務を支えるAIアシスタントの可能性についてのアイデアが集まりました。
-
ピックアップ妄想:
-
「協力会社さん内とD2C内の問い合わせ担当者先を教えてくれるAI」
- 概要: 協力会社さんとD2C内での問い合わせ先が分からない場合に、適切な担当者を教えてくれるAI。迅速な連携や問い合わせ対応に役立つ機能。
-
「本部長のクローンAI」
-
概要: 本部長の考え方や技術的な知見を学んだクローンAIが欲しいという妄想です。
普段の雑談では聞けない知識や考え方をいつでも教えてくれる、頼れる存在になりそう。
-
概要: 本部長の考え方や技術的な知見を学んだクローンAIが欲しいという妄想です。
-
「協力会社さん内とD2C内の問い合わせ担当者先を教えてくれるAI」
-
運営の感想:
社内外の問い合わせを解決するアイデアが多く寄せられ、「本部長のクローンAIは社員の多くが必要としています!」「問い合わせ先が不明な時に本部長に聞くことがある」といった声もありました。普段頼られている社員の知見をAIが返してくれるようなシステムがあれば、誰もが気軽に情報にアクセスできる環境が生まれ、頼られる側の負担も減らせるため、組織全体の効率アップが期待できるかもしれませんね。こうしたアイデアが、より快適でスムーズな働き方の実現につながるのではないかと感じました。
Day2: ナレッジ・ドキュメント管理
-
カテゴリ概要: 社内の知識やナレッジを効率的に管理し、活用する方法を考えたアイデアが多数寄せられました。
-
ピックアップ妄想:
-
「前任者ナレッジAI」
- 概要: プロジェクトを離れた方のGドライブ資料やSlackログをもとに、その人が知っているナレッジや業務情報を回答してくれるAI。社内の知見の継承をサポートする。
-
「ドキュメント管理プラットフォーム」
- 概要: 社内のドキュメントを一元管理し、AIがタグ付けや要約を行って検索性を向上。ナレッジの効率的な共有を実現するプラットフォーム。さらに、Promptを用いた自動提案資料の生成機能があれば、社内の情報活用がより深まりそう。
-
「前任者ナレッジAI」
-
運営の感想:
「実現できそうなシステムがすでに他社から提供されている」「D2Cのテイストに寄せた類似プロダクトを目指したい」という声が寄せられ、社内の個性を活かしたナレッジプラットフォームへのニーズが伺えました。また、前任者ナレッジAIは今回のイベントで最も多くのリアクションが集まった妄想で、多くの社員がプロジェクトを離れた方の知見の引き継ぎに課題を感じているようです。こうした課題に対して他社はどのように対応しているのか気になりました。
Day3: 生活サポート
-
カテゴリ概要: 業務に集中しやすい環境を整えるためのサポート系AIの提案が多数集まりました。
-
ピックアップ妄想:
-
「最適BGM提案AI」
- 概要: タスク量、会議の内容、天候などに応じて最適なBGMを流してくれるAI。集中力やリラックス効果を高めるサポートを提供。
-
「雑談提案AI」
- 概要: 会議や集まりの参加者に応じて適切な雑談テーマを提案するAI。場を和ませ、参加者の交流が深まるようサポート。
-
「外食レコメンドAI」
- 概要: スケジュール、お店の混雑状況、移動時間を考慮した外食先を提案してくれるAI。外出時の食事場所を効率的に見つける手助け。
-
「最適BGM提案AI」
-
運営の感想:
「最適BGM提案AI」については、実際にSUNO AIを使って表彰イベント向けのBGMを生成し、利用されるということがあり、妄想をすぐに実現する社員の行動力が印象的でした。また、「雑談提案AI」は「ある意味これは広告が果たすべき役割かも、D2Cだからこそやる意義みたいなものが感じれるいいアイデアだと思いました!」という声もあり、最近の話題として広告を挟む雑談テーマのイメージを思い浮かべました!
「外食レコメンドAI」に関してはある社員が調べたところ意外にも該当するサービスが少ないことがわかりました。生成AIは「飲食店の推薦において、信頼性や正確さが課題で、これが商用化のハードルになっているのではないか」という別社員の意見もあり、実現するためには正確に店舗を推薦できる仕組み作りが課題になるかもしれません。
Day4: キャリア・スキル支援
-
カテゴリ概要: 社内のスキル開発やキャリア成長を支援するアイデアが多く寄せられました。
-
ピックアップ妄想:
-
「ソースコードやAWSのアーキから技量を評価してくれるAI」
- 自分が書いたソースコードやAWSアーキテクチャを分析し、スキルレベルを評価するAI。成長を客観的に測り、自己改善を促進するツールとして期待されるかもしれない。
-
「社内リクルーティングツール」
-
概要: 社内でのリクルーティングを効率化し、適切な人材を迅速に発見できるAIです。人材の最適配置や異動、内部での人材発掘に貢献することができるかも。
- 社員のスキル・職務経歴を整理し、既存のツール(例: カオナビ)との連携も視野に入れたデータ基盤の整備。
- プロジェクトや組織の要件をPromptで記入し、それに基づき適切なスキルを持つ人材をRAGのようなシステムで推薦。
- グループ会社間の異なる部署に属する社員も、これまでの経歴やスキルに基づいて推薦し、幅広い活躍を支援。
-
概要: 社内でのリクルーティングを効率化し、適切な人材を迅速に発見できるAIです。人材の最適配置や異動、内部での人材発掘に貢献することができるかも。
-
「ソースコードやAWSのアーキから技量を評価してくれるAI」
-
運営の感想:
「ソースコードやAWSのアーキから技量を評価してくれるAI」は外部のコード共有ツールと連携出来たらそのままエンジニアの採用事業とかできちゃいそう (ただ、コードが本人が書いたか?の事実確認に壁はありそう)」という意見がありました。最近はAI検出サービスとしてGPTKillerがリリースされましたが、コードもAI検出できるのであれば多少の事実確認はできるかもしれないですね。
Day5: 業務効率化・自動化
-
カテゴリ概要: プロジェクト運営や作業支援を効率化するAIに関する提案が多数寄せられました。
-
ピックアップ妄想:
-
「新しいシステム名を提案してくれる命名マシン」
-
概要: プロジェクトに最適なシステム名を提案するAIです。既存の名称と重複しないだけでなく、コーディングや他システムとの連携において扱いやすいネーミングを考慮する。
機能・用途に基づく名前が使いにくくなる場面も多いため、その意匠や特徴を活かしながらも、他システムの視点でも操作しやすい独自の名称を提案してくれる仕組み。
-
概要: プロジェクトに最適なシステム名を提案するAIです。既存の名称と重複しないだけでなく、コーディングや他システムとの連携において扱いやすいネーミングを考慮する。
-
「稼働状況+スキルセットを考慮して、最適なチームを組んでくれるAI」
- 概要: メンバーのスキルセットや現行の作業状況をもとに、プロジェクトに最適なチーム構成を自動で提案するAI。
-
「会社のことなんでも知ってる君」
- 概要: 社内の膨大なナレッジベースやデータをもとに、社員が抱える疑問に迅速に答えるAI。人事やITサポートから日常的な業務の詳細までカバー。slack(&google drive &チャットワーク)を読み込んで、会社のことなんでも聞けるAIを作成する。slack全部読み込んでいるのでドキュメントに残していない細かな事や、対象の資料や人物などまで掘り起こしてくれる。
-
「新しいシステム名を提案してくれる命名マシン」
-
運営の感想: このカテゴリには特に多くの妄想(13件)が集まり、AIが業務効率化や自動化において大きな可能性を持つことを改めて感じました。また、最も幅広いリアクションが寄せられ、社員の多様なニーズが浮かび上がったのも印象的でした。今後さらに妄想の深掘りを進めることで、新たなプロジェクトの立ち上げや課題解決につながりそうです。
Day6: データサイエンス・分析支援
-
カテゴリ概要: データの効率的な活用と分析サポートに関するAIのアイデアが集まりました。
-
ピックアップ妄想:
-
「データカタログ管理AI」
- 概要: 社内データベースのカラムの定義やテーブルの概要を生成・更新して常に最新に状態に保つ。データの不備や変更を検知し、アラートをあげる。さらにデータ元の担当者に自動で問い合わせも行ってくれる機能もあったら良さそう。
-
「だれでもデータサイエンティストさん」
- 概要: データサイエンティストの役割を担うAI。機械学習やデータ分析のアルゴリズムを自動で作成し、データセットを解析、予測モデルを構築・検証する。高度な技術知識がなくても、ユーザーが必要な分析結果を迅速に得られるようにサポートする。
-
「データカタログ管理AI」
-
運営の感想:
「だれでもデータサイエンティストさん」については「よく見たらAutoMLのような機能で、すぐに試せそうですね」といったコメントがありましたがイメージとしてはsakana.ai(https://sakana.ai/ai-scientist-jp/) が近いとのこと。さらに「自然言語で簡単に指示を出し、即座にアウトプットを得られるようにしたい」「指示に応じて分析の内容を調整できる機能があると便利」「生成された結果から、さらに課題の抽出や次のアクションプランまで提案してほしい」という要望もあるとのことでした。弊社ではSQLやデータの民主化を進めていますが、データサイエンスの民主化の未来も近そうですね。
Day7: ミーティング・コミュニケーション支援
-
カテゴリ概要: チーム内外でのコミュニケーションを円滑にし、会議の質を高めるためのAIアイデアが多数寄せられました。
-
ピックアップ妄想:
-
「作成した資料に対する想定質問を返してくれるAI」
- 概要: 会議で想定される質問をAIが予測して提案することで、事前準備を支援するツール。
-
「MTGをファシリテーションしてくれるAI」
- 概要: 会議の進行をサポートし、議論がスムーズに進むようにファシリテーションしてくれるAI。効率的に会議を進められそう。
-
「作成した資料に対する想定質問を返してくれるAI」
-
運営の感想: 弊社の技術職はフルリモートのため、MTGをファシリテートしてくれるAIは特に恩恵を受けられそうですね。また、Day3の雑談サポートAIと組み合わせたらアイスブレイクもメンバーに合わせた適切な内容で話してくれるかもしれないと思いました。コミュニケーション支援関連は音声技術も必要になる場合は実現のハードルが少し高いかもしれませんが、多くの社員にメリットがあるのではないかと思います!
締めの言葉
「m-tech 妄想Week」では、6つの部署から、エンジニアやデータサイエンティスト、管理職の方々といった幅広いバックグラウンドのメンバーが集い、多様なアイデアが寄せられました。社内表彰イベントのBGM制作に繋がった妄想や、他プロジェクトへの発展が期待できるアイデアも生まれ、日常のアイデアが業務改善のきっかけになることを実感する場となりました。
こうしたアイデアを考え、自由に表現できる当本部には、創造的で前向きな雰囲気が流れているように感じます。この記事を通じて、その雰囲気が少しでも皆さんに伝われば嬉しいです。
また、D2Cグループのミッション「WE PRODUCE」には「意志を言葉にしよう」「どんどん試せ」「巻き込み上手であれ」といったバリューが掲げられていますが、今回の妄想Weekで、それが見事に体現されたのではないでしょうか。これからも妄想から得たアイデアを活かし、行動に移していきたいと思います。
今後もm-techを通して、D2Cのエンジニアやデータサイエンティストの姿勢や雰囲気を皆さまにお届けできればと考えています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
採用情報
D2Cグループではデータサイエンティスト、エンジニアの方々を募集しています。
ブログを読んでD2Cで働いてみたいと思った方は採用情報をご覧ください。
▼ D2Cグループ採用サイトはこちら
▼ お問い合わせフォームはこちら
株式会社D2C d2c.co.jp のテックブログです。 D2Cは、NTTドコモと電通などの共同出資により設立されたデジタルマーケティング企業です。 ドコモの膨大なデータを活用した最適化を行える広告配信システムの開発をしています。
Discussion