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【2024年度】株式会社D2C新卒向けエンジニア研修レポート

2025/02/06に公開

はじめに

こんにちは!D2Cでエンジニアとして働いている寺道です。
2024年4月に新卒でD2Cに入社し、現在はプロジェクトチームに配属され、業務に携わっています。本記事では、D2Cの2024年度新卒技術研修で何を学んだのか、何を感じたのかを実際に受けた新卒エンジニアの視点から書きました。
D2Cの新卒エンジニア職ではどんな研修を行っているのか、入社を検討されている方や研修内容に興味がある方に参考になれば幸いです!

研修の概要

D2Cでは新卒全員が受ける人事研修とは別に新卒エンジニア向けの技術研修が用意されています。
この研修では実務で使用している技術を基に、Web開発の基礎を学びます。
その後、個人およびチームでの開発を通じて応用力を養い、OJTを通して複数のチームでの実際の開発フローやチームの雰囲気を体験しました。

以下が今回私が受講した研修の内容と体制の概要です。

研修内容

  • 基礎フェーズ(約2ヶ月)

    • Webサイト制作(HTML/CSS/JavaScript
    • バージョン管理(Git/GitHub
    • ターミナル操作(Linux
    • コンテナ仮想化を用いた開発(Docker
    • Go 基礎
    • React 基礎
  • 応用フェーズ(約2ヶ月)

    • 個人でのアプリケーション開発
      • フロントエンド、バックエンドの開発
      • Git, GitHubを利用したコードレビュー体制
      • クリーンアーキテクチャのレクチャーと実装
    • チームでのアプリケーション開発
      • 上記の内容に加えて以下が追加↓
      • フロントエンド・バックエンドの作業分担
      • GitHubを利用した進捗管理
  • チームOJT(約1ヶ月)

    • 配属候補のプロジェクトチームを1ヶ月間で複数回り、各チームで1〜5日間のOJTを実施

体制

  • メンター (新卒):4名
  • メンティー(一期上の新卒の先輩):4名
  • サポート (二期以上上の先輩):2名
  • 講師   (外部研修会社):1名

モダンなWebアプリケーション開発への第一歩

技術研修では、GoReact(JS) などモダンなWebアプリケーションで扱うプログラミング言語を学びました。
私が学生時代に触れていたプログラミング言語は Java や C、Python だったので、今回の研修内容は新たな挑戦が多かったです。
ここでは研修の中で学んだことの中から一部を抜粋してご紹介します!

Go(Golang)

GoはモダンなWebアプリケーションのバックエンド開発で広く使われており、弊社のシステムでも多く採用されています。
私が現在関わっているプロジェクトでもGoを使った開発に取り組んでいます!
入社前はGoにほとんど触れたことがなかったため不安もありましたが、研修を通じて基礎からしっかりと学ぶことで、今では自信を持って業務に取り組めるようになりました。

特に学びがいがあったのは、ゴルーチンとチャネルを使った並行処理です。
Goは並行処理をシンプルに扱えることが特徴で、他の言語と比べても簡潔に並行プログラミングが可能です。
しかし、ゴルーチンやチャネルを使った並行処理には特有の概念が多く、最初は苦労しました。
例えば、複数のゴルーチンがチャネルを通じてどのようにデータをやり取りするのか、デッドロックやチャネルのブロッキングのタイミングなど、理解に時間がかかりましたが、
質問をしたり実際にコードを書きながら試行錯誤を重ねることで徐々に理解を深めることができ、その便利さを実感できるようになっていきました。

また、 実際に触れてみてGoの構文のシンプルさ は非常に興味深いポイントだと感じています。
Goは言語設計においてシンプルな実装になることを重視しており、愚直な実装を求められることが多いです。
他の言語を経験していると「痒いところに手が届かないなぁ」と初めは思うかもしれません。
しかし、シンプルな書き方を強制されることにより、基本的な構文さえ勉強すれば誰が書いたコードであってもある程度は読めるようになるので、「コードリーディングのための勉強」にかかる負荷は他の言語と比較すると少なく済むというのが個人的な印象です。

React

Reactはモダンなフロントエンド開発において非常に人気があり、弊社のフロントエンド開発でも採用されています。

今回の研修でフロントエンド開発の基礎から学べたことは個人的にとても多く、充実した内容でした!
特に印象に残っているのは、React で採用されている コンポーネント指向 の考え方です。
ReactはUIを小さなコンポーネントに分割し、それを再利用することが前提となっており、コードの管理や保守がとても扱いやすい形になっています。
また、UIコンポーネントを提供する外部ライブラリを活用することで、機能に集中して画面の設計を行うこともできました。

さらに、React Hooks の仕組みもとても勉強になりました。
useState や useEffect などの利用を通してUIコンポーネントの状態管理やライフサイクルなどについて学習したのですが、Web上におけるUIについて普段自分が意識していないレベルで考えることで、Web開発への理解がより一層深まったと感じています!

前述のように自分はフロントエンド側の開発経験が乏しかったのですが、研修を通じて基礎から実践的な知識まで学ぶことができたことでフロントエンド開発の自信につながりました。

「分からない」が怖くないサポート体制

エンジニア志望の就活生は、社員交流会や選考で「 入社前に勉強しておくべきことはありますか? 」と質問した方が多いと思います。
(私もその一人でした…。)
この質問は入社後を想像した時の不安な気持ちから来ているのだと思います。
私も技術研修が始まる前は不安でしたが、実際に始まってみるとそんな不安はすぐに無くなりました!
その理由は先輩社員のサポート体制が充実していたからです。

研修期間中は毎朝メンター・メンティーとサポートの先輩たちと朝会を実施し、進捗や疑問点、不安な部分を共有できる場が設けられていたため、分からない事を抱え込むことなく、常にサポートが受けられる環境が整っていました。
また週に1回のメンター1on1ではフランクに疑問や不安を共有できたため、安心して研修に取り組むことができました。

さらに、研修スケジュールや講義の臨機応変な調整ができる点も安心できるポイントでした。
課題への理解度に差が出た場合でも外部講師の方がその部分についての補講を行なってくださったり、必要に応じて1on1での講義を追加してくれたりと個々のペースに合わせた柔軟な対応をしていただくことで、疑問点を一つ一つ解消しながら進めることができました!

これらのサポート体制のおかげで、分からないことを恐れずに、その分深く理解するチャンスとして研修に臨むことができました。
「分からない」は研修やその後の業務でも必ず発生します。
その場面に直面したときに自分はどういった環境であればポジティブに学んでいけるのかということを理解する良い機会になったと思っています。

OJTを通して実感するD2Cの開発現場

研修の最終段階はOJTとして、実際にいくつかのプロジェクトチームに参加しました。
OJTでは開発を行っているメンバーから各システムの概要や開発についての説明・質問会の実施や実際の開発業務を一部体験させていただいたことで、それぞれのチームでの開発フローや文化の把握に繋がりました。

また、研修で学んだ内容からさらに先の内容を学習する機会や、先輩社員にコードレビューをしていただいたり、研修で学んだ基礎をさらに研鑽することができるとても良い機会になりました!
時間が限られている中、業務内容だけでなく具体的なエンジニアのキャリアについて説明をしてくださったり、各システムの機能について資料を元にレクチャーをしていただけたりと、開発部門全体で新卒のことをちゃんと考えて下さっていると実感できたことが私は一番ありがたく、嬉しかったです!

研修の総括・次のステップ

改めて研修全体を振り返ってみると、技術面の成長だけではなく「安心感」のある研修でした。
技術の基礎を確立できただけではなく、開発部全体の人間関係の良さや新卒社員への充実したサポート体制があったからこそ得られたものだと思います。
先輩からのアドバイスや励ましの言葉、同期と切磋琢磨しながら互いに刺激を与え合うことによって私の中で挑戦に対する意欲を持ち続けて成長に繋げられたのは、技術を身につける以上の経験になったと感じています。

現在、私はプロジェクトに参画して開発を行っています。
研修で学んだ技術や経験が役に立つ事がある一方、新たな課題や難しさに直面する場面も少なくはありません。
例えば実際の業務ではスピード感なども求められるほか、研修で学んでいない事も自分でキャッチアップする力が求められます。
そんな中で私は研修を通して培った基礎的な技術力だけでなく、挑戦に対する姿勢も大きな支えになっていると感じています。
分からないこと、難しいことに直面した際には自分なりに試行錯誤をして、その結果を通して反省を繰り返していくことで、少しずつですが成長を実感しています。

今後成長する上での次のステップは、主体的に判断するための軸を自分の中に確立することだと考えています。
今はまだプロジェクトにおいて主体的に判断するための知識も経験も不足しているため、目の前の課題を一つひとつ乗り越えて、その中で知識と経験を会得していきたいです。
もちろんその中では一筋縄ではいかないような課題もあると思いますが、研修で培った挑戦に対する姿勢を思い出してチャレンジしていきたいです!
また私たちにも今後後輩ができるので、研修を通して得られた「安心感」を継続して後輩に与えられるようにサポートしていこうと思います!

さいごに

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました!
D2Cでの2024年度新卒技術研修記事は以上となります。
この研修を通じて得た経験や気づきが、少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

無事に研修を終えることができたのは、周囲の皆さまからの多大なサポートがあってこそです。
この場をお借りして、改めて感謝の気持ちをお伝えいたします。
ありがとうございました!

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