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Isovalent買収のニュースなど: Neco Weekly (2024-01-12号)

2024/02/09に公開

Neco Weekly (2024-01-12号)

サイボウズ Neco チームでは、 Neco Weekly という「最近気になる Kubernetes や Cloud Native 関連のネタを共有する会」を社内で開催しています。
本記事は共有会の中で紹介したネタをまとめたものです。

今回は第48回目の記事となります。

👀 Notable Articles

Does Kubernetes Really Perform Better on Bare Metal vs. VMs?

https://thenewstack.io/does-kubernetes-really-perform-better-on-bare-metal-vs-vms/

Bare Metal Kubernetes が VM よりも性能良いのは本当か検証した記事。
結果は Bare Metal Kubernetes の圧勝なのですが、ここまで差がつくとは驚きです。

Cisco to Acquire Cloud Native Networking & Security Leader Isovalent

https://isovalent.com/blog/post/cisco-acquires-isovalent/

Cilium の開発会社である Isovalent が Cisco に買収されることになったというニュース。
今後 Cilium が安定して運営されることを期待します。

一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン

https://github.com/cloudnativedaysjp/cndt2023-handson?tab=readme-ov-file

CNDT 2023 で開催されたハンズオンの資料が公開されています。
Kubernetes の基本的な操作から Istio などの応用的なところまで幅広くカバーしているようです。

CNI plugin の入出力をキャプチャする方法

https://zenn.dev/masap/articles/e44506cad1ca96

CNI プラグインを開発するときに役立つテクニックです。

An update on packet drop reasons in Linux

https://developers.redhat.com/articles/2024/01/04/update-packet-drop-reasons-linux

Linux カーネルがパケットのドロップ時にその理由を提供するようになったという記事です。
ネットワークの障害調査の際などに役立ちそうですね。

🛠️ Tools, Frameworks, Libraries

cyphernetes

https://github.com/AvitalTamir/cyphernetes?tab=readme-ov-file

Cypher という SQL のようなクエリで、Kubernetes API を操作できるというツールです。
kubectl と jq を駆使するよりも簡単にクエリを書けて便利そうですね。

Argo CD v2.10 Release Candidate

https://blog.argoproj.io/argo-cd-v2-10-release-candidate-f69ba7bf9e06

Argo CD v2.10 のリリース候補が出ています。
特に "Apps in Any Namespace & Notifications" という機能が非常にありがたいですね。
Argo CD v2.5 で Application リソースを任意の Namespace に配置できるようになったのですが、今回はさらに Notification の設定も任意の Namespace に配置できるようになりました。

#117046: client-go: allow adding indexes after informer starts

https://lwkd.info/2023/20231219

client-go ではこれまで Informer を起動した後にインデックスを追加することができなかったのですが、今後はいつでも追加することが可能になるようです。
使う機会はそれほど多くないと思いますがありがたいですね。

nydus

https://nydus.dev/
https://www.alibabacloud.com/blog/599012

Nydus はコンテナイメージを提供するためのフレームワークです。
RAFS (Registry Acceleration File System) というコンテナイメージのファイルフォーマットを採用しており、OCIv1 と比較して高速にイメージの pull ができるそうです。

ImageVerifier Plugin

https://github.com/containerd/containerd/blob/v2.0.0-beta.0/docs/image-verification.md

containerd 2.0 では ImageVerifier plugin という仕組みが導入されます。
この仕組みを使うことで containerd がコンテナイメージを pull するかどうかを決められます。
これにより SBOM やライセンスなどを利用した検証プラグインなどを作成することができるようになります。

サイボウズ Necoチーム 😺

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