Next.js 15.4リリースなど: Cybozu Frontend Weekly (2025-07-22号)
こんにちは!サイボウズ株式会社フロントエンドエンジニアのdaiki(@k1tikurisu)です。
はじめに
サイボウズ社内では毎週火曜日にFrontend Weeklyと題し「一週間の間にあったフロントエンドニュースを共有する会」を開催しています。
今回は、2025/07/22のFrontend Weeklyで取り上げた記事や話題を紹介します。
取り上げた記事・話題
Next.js 15.4
Next.js 15.4 がリリースされました。主な変更点は以下の通りです。
- Turbopackビルド(
next build --turbopack)- プロダクション向けの結合テストを全て通過
- 安定性の向上
- Next.jsとTurbopackの安定性とパフォーマンスの改善
また、Next.js v16についても言及されています。
NuxtLabsがVercelに参画
NuxtLabsがVercelに参画すると発表がありました。
React Router and React Server Components: The Path Forward
React RouterとReact Server Componentsの統合について、今後どのように展開していくかについての記事です。
企業ページにおけるRecoilからの段階的移行
PR TIMESによる、Recoil剥がしの事例を紹介する記事です。
依存度がかなり高かったことから、@state-tracer/recoilという自作ライブラリでstateの依存関係を把握するところから始めて、stateの分離やTanStack Query・Jotaiへの移行を進めていったようです。今後はまだ大規模なエディター機能のRecoil剥がしがあるとのことです。
消費者欺く「ダークパターン」撲滅へ “誠実なWebサイト”認定制度
ダークパターン対策協会は、Webサイトがダークパターンを使わずに誠実に設計されていることを認定する「NDD(Non-Deceptive Design)認定制度」を開始しました。
審査基準は最初は「組織的対策」「クッキーバナー」「購入前最終確認画面」の3つで、今後は「個人情報の取り扱い」「商品・サービス説明」なども基準に含めていく予定とのことです。
new Date("wtf")
JavaScriptの日付に関するクイズサイトです。
Valibotの作者が新しいフォームライブラリを発表
Valibotの作者が新しいフォームライブラリを発表しました。今はSolidとQwikで利用可能です。
Popular npm linter packages hijacked via phishing to drop malware
eslint-config-prettierを含む複数のnpmパッケージが、フィッシング攻撃により乗っ取られ、マルウェアを仕込まれました。
npnjs[.]com というフィッシングメールからメンテナの認証情報を窃取し、悪意のあるコードを注入したようです。
tsgolint
typescript-eslintによる、tsgoを使ってtype-awareなlint ruleを実装してみたPoCです。
ESLint Plugin Kit
ESLintのプラグイン開発するためのツールキットが公開されました。
React Compilerのドキュメント更新
React Compilerのドキュメントがわかりにくく目立たないというフィードバックにより、ドキュメントが更新されました。
Proposal - Shift Node.js to Annual Major Releases and Shorten LTS Duration
Node.jsのメンテナンス期間を一律24ヶ月(最初の12ヶ月はactive + 12ヶ月のセキュリティパッチやバグ修正など)にして、偶数奇数の概念をなくす提案がされています。リリースとメンテナンスの工数削減が背景にあるようです。
あとがき
JavaScriptの日付クイズは半分も当たらなかった気がします。激ムズです。Next.js v16楽しみですね!
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