⬆️

5つのECMAScript ProposalがStage4になど: Cybozu Frontend Weekly (2024-10-15号)

2024/10/18に公開

こんにちは! サイボウズ株式会社フロントエンドエンジニアの Saji (@sajikix) です。

はじめに

サイボウズでは毎週火曜日に Frontend Weekly という「一週間にあったフロントエンドニュースを共有する会」を社内で開催しています。

今回は、2024/10/15 の Frontend Weekly で取り上げた記事や話題を紹介します。

取り上げた記事・話題

PR TIMES フロントエンドの CI パイプラインを改善して、CI 処理時間と Billable Time を 50%を削減した話 | PR TIMES 開発者ブログ

https://developers.prtimes.jp/2024/09/24/how-we-reduced-prtimes-frontend-ci-times-by-half/

changed-files という github action 使って、変更があった特定のディレクトリのみ Storybook のテストや Integration test をテストにかかる時間を削減した記事です。

特に実行コストの高い e2e などでも活用できそうであり、テスト速度改善に取り組む上で参考となりそうです。

フロントエンドの標準仕様をとどう追っているか / How I follow the frontend standards specs

https://speakerdeck.com/petamoriken/how-i-follow-the-frontend-standards-specs-1fdac2ce-242a-403f-b142-cd1e880b8dbb

web の標準仕様の情報をどう追ってるかや、それらを社内でどう共有しているかをまとめたスライドです。

TC39 Advances 10+ ECMAScript Proposals: Key Features to Watch

https://socket.dev/blog/tc39-advances-10-ecmascript-proposals-key-features-to-watch

TC39 の 104th meeting で update があった ECMAScript の proposal についてまとめた記事です。

以下の 5 つが Stage4 になり、ES2025 で標準化されることとなりました。

  • Iterator Helpers
  • Import Attributes
  • JSON Modules
  • Regular Expression Modifiers
  • Promise.try

そのほかにも Stage の変更になった Proposal が多くあります。

ESLint now officially supports linting of JSON and Markdown

https://eslint.org/blog/2024/10/eslint-json-markdown-support/

ESLint が公式で JSON と Markdown をサポートしました。

以前から ESLint では言語に依存しない汎用的なコア機能を分離する改善を進めていましたが、これらの作業の結果 JSON や Markdown のサポートが容易になったようです。

また今回サポートした JSON や Markdown を含め、カスタムルールを作成するのに役立つ AST 可視化ツール「Code Explorer」も紹介しています。

https://explorer.eslint.org/

新しい擬似クラス:has()⁠⁠、:is()⁠⁠、:where()を使いこなそう

https://gihyo.jp/article/2024/10/ride-modern-frontend-01

近年利用可能になった新しい擬似クラス :has()⁠⁠、:is())⁠、:where() について仕様や使い所、注意点などを解説した記事です。

こちらの記事は弊社フロントエンドエキスパートチームが技術評論社さんの web メディア “⁠gihyo.jp⁠” で連載する「乗りこなせ! モダンフロントエンド」というシリーズの第1弾記事になります!今後も Web フロントエンドに関する仕様やライブラリのコアの仕組み、ハンズオンなどを公開していく予定ですのでお楽しみに!

The Disappearance of an Internet Domain

https://every.to/p/the-disappearance-of-an-internet-domain

イギリス領インド洋地域がイギリスからモーリシャス返還されるというニュースに端を発して、この地域に割り当てられ、エンジニア向けのサービスなどで広く使われる .io ドメインが今後どうなるのか、これまでの国別トップレベルドメインの歴史について振り返りながら整理した記事です。

こういった国別トップレベルドメインが本来の意図とは違う形で利用される例は、.io 以外にも .me.ai などがあり、 .io のような割り当てられた時と情勢の変わったドメインの行く末が気になるところです。

サイボウズ フロントエンド

Discussion