pnpm と Yarn が JSR パッケージをネイティブにサポート!!!|Productivity Weekly(2025-04-30)
こんにちは。サイボウズ株式会社 生産性向上チームの佐々木です。
僕たち生産性向上チームは毎週水曜日に Productivity Weekly という「1 週間の間に発見された開発者の生産性向上に関するネタを共有する会」を社内で開催しています。
本記事はその時のネタをまとめたものです。
2023-01-25 号から、基本的に隔週で連載することとしました。たまに単独でも投稿するかもしれません。
今週は 2025-04-30 単独号です。
今回が第 188 回目です。過去の記事はこちら。
news 📺
myshoes-mcp-server をリリースしました | なぜにぶろぐ
myshoes の作者である whywaita さんが、myshoes のための MCP サーバーをリリースされました。
myshoes で動いている RESTful API を使用して list_target
というツールを提供しています。
LLM が必要に応じてこのツールを使用することで、ユーザーは自然言語を使って myshoes で使用している EC2 インスタンスの状態を確認できるようになります。
また記事中では MCP サーバー実装にあたって Go SDK の話や昨今の MCP の事情などがまとめられています。
サイボウズ生産性向上チームでは GitHub Actions の実行環境として github-aws-runners/terraform-aws-github-runner を使っているのですが、お隣の myshoes の MCP 実装例ということで非常に興味深く読ませていただきました。
本項の執筆者: @defaultcf
Add JSR packages with pnpm and Yarn
pnpm と Yarn が JSR パッケージをネイティブにサポートしました。これまでは pnpm と Yarn から JSR パッケージを利用するためには、.npmrc
ファイルにレジストリの URL を記述したり、JSR CLI を使ったりしなければなりませんでした。pnpm 10.9 または Yarn 4.9 以降は、それぞれ pnpm install
, yarn add
コマンドで JSR パッケージをインストール可能になります。
JSR 利用がもっと広がっていきそうで嬉しいですね。
本項の執筆者: @ajfAfg
know-how 🎓
実録!GitHub Enterprise Cloud 導入 〜コスト増を乗り越えたわけ〜 - Leverages Tech Blog
株式会社レバレジーズさんによる GitHub Enterprise Cloud(GHEC)の導入事例の紹介記事です。この記事では Enterprise プランへの移行の背景や検討経緯が詳しく書かれています。
レバレジーズさんではもともと事業部やチームごとに GitHub の Organization を作成しており、Free プランや Team プランが混在していたとのこと。しかし組織の成長に伴い、複数の Organization にまたがるアカウント管理やセキュリティの課題が生じたため、GHEC 導入を検討することになったようです。
移行検討の最大の課題はコスト増(約 5 倍!)だったとのことで、大きな壁だったようです。そこで、見えにくいコストをどれだけ減らせるかという観点で費用対効果を詳しく調査したとか。
そこで、この「目に見えるコスト増」に対して、導入することでどんなメリットがあるのか、特に「見えにくいコスト」がどれだけ減らせるのか、費用対効果を詳しく調査し、試算を行いました。
SAML シングルサインオン、セキュリティポリシーの一元管理、Internal リポジトリなどの Enterprise 限定機能について検討過程や効果が詳しく記載されています。Enterprise Managed Users (EMU) についての検討も書かれており、採用しなかったようです。僕は EMU は全く詳しくないので参考になりました。
どういう検討をしたかや判断基準が詳しく記載されており、GitHub Enterprise Cloud を検討している組織にとって非常に参考になる内容だと思いました。コスト増という壁を乗り越えた意思決定プロセスは他のツール導入検討にも活かせそうです。
気になる人はぜひ読んでください。
本項の執筆者: @korosuke613
tool 🔨
macOSのApple Seatbelt (sandbox-exec) について調べた - 焼売飯店
Deno のパーミッションみたいな機能を OS レベルで利用できる macOS 標準機能 Apple Seatbelt (sandbox-exec) の紹介記事です。この機能は既に非推奨とのことですが、Chromium や Bazel などの重要なツールで使われていることを根拠に、今後すぐ消えることはないんじゃね?最近流行りの MCP サーバーを安全に実行する際にも便利じゃね?と主張されています。
全然知らない機能だったので面白かったです。非推奨な Apple Seatbelt の代替として App Sandbox というものがあるとのことなので、無理に Apple Seatbelt を使わなくてもいいんじゃ?とは思いました。推測にはなりますが、App Sandbox は iOS アプリからの利用を想定されているみたいなので、CLI コマンドからの利用はハッキーになるから利用を避けられたのかもです。
本項の執筆者: @ajfAfg
read more 🍘
Productivity Weekly で出たネタを全て紹介したいけど紹介する体力が持たなかったネタを一言程度で書くコーナーです。
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news 📺
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GitHub Copilot code review now supports C, C++, Kotlin, and Swift - GitHub Changelog
- GitHub Copilot のコードレビュー機能において、C, C++, Kotlin, Swift がサポートされました
- 実はその後 5/7 には全ての言語がパブリックプレビューですがサポートされています
- 本項の執筆者: @korosuke613
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Credential revocation API to revoke exposed PATs is now generally available - GitHub Changelog
- 流出してしまったと思われる GitHub の PAT を revoke する API が GA になりました
- これは誰の PAT でも関係なく無効化できるようです。流出している PAT を見つけた際は報告したいですね
- 本項の執筆者: @korosuke613
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GitHub Copilot code review now supports C, C++, Kotlin, and Swift - GitHub Changelog
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know-how 🎓
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AI前提のサービス運用について再考する - Speaker Deck
- 開発運用やっていきの方法の 1 つとしてドキュメンテーションがあり、RAG でいい感じに検索できるようにはなったが、ドキュメントが古くなる問題があるからチーム全体で更新していこうねという話です。
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AI前提のサービス運用について再考する - Speaker Deck
あとがき
サイボウズの生産性向上チームでは社内エンジニアの開発生産性を上げるための活動を行なっています。そんな生産性向上チームが気になる方は下のリンクをクリック!
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