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GitHub Copilot のチャット履歴を共有し放題|Productivity Weekly(2025-04-23)

こんにちは。サイボウズ株式会社 生産性向上チーム佐々木です。

僕たち生産性向上チームは毎週水曜日に Productivity Weekly という「1 週間の間に発見された開発者の生産性向上に関するネタを共有する会」を社内で開催しています。
本記事はその時のネタをまとめたものです。

2023-01-25 号から、基本的に隔週で連載することとしました。たまに単独でも投稿するかもしれません。
今週は 2025-04-23 単独号です。

今回が第 187 回目です。過去の記事はこちら

news 📺

Share Copilot Chat conversations in public preview - GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2025-04-17-share-copilot-chat-conversations-2/

GitHub Copilot Chat in GitHub.com において、チャット履歴の共有 URL を発行する機能がリリースされました(public preview)。
コード設計などの壁打ち結果をチーム内に共有するような使い方ができそうですね。

共有できるようになったことでプライベートコードの内容の流出が危惧されるため、リポジトリの内容を含んでいたらリポジトリの READ 権限を持つ人のみアクセスできるなどの安全策がほしいところですが、今のところは誰でも会話を表示できるようです。
そもそも Copilot for Individual ユーザにしかまだ開放されてないようで、Business、Enterprise 利用者はまだ触れません。ポリシーによる制御などを整備してるかもしれませんね。

今後も注力したいです。

本項の執筆者: @korosuke613

know-how 🎓

読書メモ: Prompt Engineering for LLMs - Please Sleep

https://please-sleep.cou929.nu/prompt-engineering-for-llms-book.html

2024 年 11 月に O'Reilly から LLM に関する本が出版されています。
この記事では、それを読んだメモが分かりやすく書かれています。

プロンプトエンジニアリングと聞くと、LLM に投げる文言をちょっと工夫するものを想定しがちですが、この本はそうではないようです。

前半は LLM がどうやって動作しているのかをじっくり解説していて、6 章の「Assembling the Prompt」から前半で培われた知識を土台に効果的なプロンプトをどう組むかが書かれているそうです。
また、LLM アプリケーション内部のメンタルモデルを構築するのに役立つとのことで、私は非常に気になっています。

2025 年 5 月 16 日に日本語訳が発売されるそうなので、気になる方は買ってみると良いかもしれません。私は買って読みます📕
https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401130/

本項の執筆者: @defaultcf

コードメトリクス収集ツールoctocovの紹介とLooker Studioによる可視化応用例 - DeNA Testing Blog

https://swet.dena.com/entry/2025/04/08/120000

octocov と Looker Studio(と BigQuery)を組み合わせ、ファイル・ディレクトリ単位のテストカバレッジを継続的に見る仕組みの紹介記事です。octocov というツールを用いるとファイル単位のテストカバレッジが取得でき、そのデータを BigQuery に貯めて Looker Studio で可視化するという感じになっています。

テストカバレッジを追っているチームで便利そうです。

本項の執筆者: @ajfAfg

tool 🔨

webtui/webtui

https://github.com/webtui/webtui

ややネタ枠。ブラウザ上で TUI 風の UI を作れる CSS ライブラリとのことです。
公式ページを見にいくと雰囲気がわかりやすいです。

こういうの好き。ブラウザでもターミナルに引きこもりたい人にオススメです。

本項の執筆者: @ajfAfg

basecamp/gh-signoff: Local CI. Sign off on your own work.

https://github.com/basecamp/gh-signoff

GitHub のコミットステータスを「成功」に変更する gh 拡張です。ノリとしては、GitHub Actions hosted runner は一般に遅くてお金がかかるので、より早くて安いローカル PC で CI タスク(e.g. テスト、リント)が通ってたらコミットステータスも成功にしちゃっていいでしょ!という感じです。

用法用量を守れるチームなら便利かもと思いました。そうでない場合は、各開発者の環境の差異が悪さしたり、テストが通っていないのに成功したものと偽ったりが横行しそうで怖いなと感じています。大いなる力には、大いなる責任が伴う。

本項の執筆者: @ajfAfg

TypeScript で GitHub Actions ワークフローを記述する「ghats」の紹介

https://zenn.dev/kou_pg_0131/articles/ghats-introduction

koki さんが開発した GitHub Actions のワークフローを TypeScript で記述するツール、ghats の紹介です。

TypeScript でワークフローやジョブを記述し、ghats build することでワークフローの yaml(中身は json)が生成されます。
TypeScript であることで、型チェックの恩恵が受けられることと、複雑な処理を効率よく書けることが嬉しいポイントかなと思います。
また、カスタムアクションの型情報を生成する機能もあり、actions/checkoutinputs の補完、型チェックをしてる例が挙げられています。コミット sha の固定もやってくれるようで嬉しいですね。

特に大規模なワークフロー、ジョブを書く際に利用するとメンテコストを減らせるかもな〜と思いました。
じゃあこれに移行するかというと流石に現状はまだかなという気はします[1]が、面白いアプローチであり、OSS として拡大していってほしいなという気持ちです。

本項の執筆者: @korosuke613

read more 🍘

Productivity Weekly で出たネタを全て紹介したいけど紹介する体力が持たなかったネタを一言程度で書くコーナーです。

あとがき

サイボウズの生産性向上チームでは社内エンジニアの開発生産性を上げるための活動を行なっています。そんな生産性向上チームが気になる方は下のリンクをクリック!
https://www.docswell.com/s/cybozu-tech/5R2X3N-engineering-productivity-team-recruitment-information


脚注
  1. まだまだリリースされたばかりであるため、安定するまで破壊的変更の有無やメンテの継続性などの観点から、業務で使うにはまだかなと思う。 ↩︎

サイボウズ 生産性向上チーム 💪

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