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Productivity Weekly (2023-03-08号)

2023/03/15に公開

こんにちは。サイボウズ株式会社 生産性向上チームの平木場です。

僕たち生産性向上チームは毎週水曜日に Productivity Weekly という「1 週間の間に発見された開発者の生産性向上に関するネタを共有する会」を社内で開催しています。
本記事はその時のネタをまとめたものです。

2023-01-25 号から、基本的に隔週で連載することとしました。たまに単独でも投稿するかもしれません。
今週は 2023-03-01, 2023-03-08 合併号です。

今回が第 108 回目(除夜の鐘...ってコト!?)です。過去の記事はこちら

news 📺

GitHub Actions Importer General Availability | GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2023-03-01-github-actions-importer-general-availability/

CircleCI や Jenkins などの CI/CD パイプラインの GitHub Actions への移行支援ツール GitHub Actions Importer が GA となりました。以前紹介した gh-valet の名前が変わったっぽいです。

Azure DevOps、CircleCI、GitLab、Jenkins、Travis CI から GitHub Actions への移行に対応しており、GitHub CLI の拡張機能として提供されています。
それぞれの CI/CD ツール/サービスの要素と GitHub Actions の要素がどう対応しているかについては、github/gh-actions-importer リポジトリの docs ディレクトリに載っています。各ディレクトリの index.md で全体像を把握できます。対応していない要素も index.md の Unsupported 節に載っています(Travis CI の例)。

また、移行プロセスを学ぶことのできるリポジトリ actions/importer-labs が公開されています。このリポジトリの内容に沿うことで、どのように移行していけばいいかが学べます。Codespaces 向けのテンプレートが用意されており、試しやすいです。

すでに記事を書いてくれている方もいました。どんな感じなのか参考になると思います。

僕も触ってみたのですが、ちょっと微妙な部分も見つかったので、いくつか feedback しました。OSS として公開されているのはあくまでインターフェース(GitHub CLI Extensions)の部分だけであり、変換に関する部分のソースコードは公開されていないので、みなさんもなんか見つけたらどんどん feedback しましょう。

GA にはなりましたが、必ずしも完璧な変換ができるとは限りません。正しくパイプラインがマイグレーション出来たかどうかはきちんと確認して使っていきましょう。

CI/CD パイプラインが M1 に対応し Apple Silicon でのビルドが可能に | CircleCI Blog

https://circleci.com/ja/blog/m1-mac-resource-class/

CircleCI で Apple Silicon(M1) を搭載した macOS エグゼキューターが使えるようになりました。また、これまでは専有ホストが必須だった GPU も利用できるとのことです。
記事では Intel Mac との比較もされており、Intel で 24 分かかったビルドが M1 だと 7 分で完了している例が載っています。

実行するには <job_name>.resource_class キーに macos.m1.large.gen1 を指定します。
M1 Large のスペックは 8 CPU、12GB RAM となっており、400 credits/min で利用できます。しょうがないですが、macOS の中でも割高です(Large(100 credits/min)と比べてコスト 4 倍)。また、Scale プランでのみ利用できます。

GitHub Actions も M1 のランナーを用意しようとしているようですが、CircleCI の方が早かったですね。Mac でのジョブにスペック不足を感じている皆さんは使ってみましょう。

Enable secret scanning alerts on all your public repositories | GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2023-02-28-enable-secret-scanning-alerts-on-all-your-public-repositories/

GitHub において Secret scanning を個人のパブリックリポジトリでも有効化できるようになりました。無料です。
やってて損はない機能だと思うので、みなさん有効化してみてください。


ちなみに setting から全てのリポジトリ(かつ今後の新規リポジトリ)に対して Secret scanning を有効化できます

Secret scanning changes coming to how you opt-in to alert notifications | GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2023-03-03-secret-scanning-changes-coming-to-how-you-opt-in-to-alert-notifications/

はい。またしても Secret scanning の話題です。
GitHub の Secret scanning において、通知の仕組みが変わります(3/16〜)。

これまでは通知が Dependabot email alerts という枠にあったため、Dependabot email alerts を on にしていればアラートがメールで来ていました。
しかし 3/16 からは Dependabot email alerts の枠を外れ、Watching という枠の email 通知を on にしないとシークレットスキャニングのアラートが受け取れなくなります。
なお、on GitHub では現状受け取れないようです。

Watching の email 通知を on にしちゃえばいいじゃんと思うかもしれませんが、リポジトリやらチームやらの通知が全て email に来るようになってめちゃくちゃ量が増えてめんどいので、正直 on にしたくありません(現状僕は Watching の on GitHub だけ有効にしています)。

僕みたいに考え、有効化しない人は、この変更で Secret scanning の通知が受け取れなくなるため、正直もはや機能の意味がありません。正直 Watching とは別枠にしてほしかったです。

これに関しての議論は見つけられませんでした。せめて on GitHub に対応してほしいですね。

Hardware accelerated Android virtualization on Actions Linux larger hosted runners | GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2023-02-23-hardware-accelerated-android-virtualization-on-actions-windows-and-linux-larger-hosted-runners/

GitHub Actions の Large runner において、Linux で Android のテストにハードウェアアクセラレーションを使用できるようになりました。runner ユーザを KVM ユーザグループに追加することで使用できます。

Android のテスト速度に困っている方は試してみたいですね。Large runner 限定なのでどうしても料金がかかってしまうことに注意しましょう。

GitHub Actions: Introducing faster GitHub-hosted x64 macOS runners | The GitHub Blog

https://github.blog/2023-03-01-github-actions-introducing-faster-github-hosted-x64-macos-runners/

GitHub Actions において、macOS ランナーの 12 コアインスタンスを準備中とのことです(private beta)。

既存の macOS ランナーは 3 コアとなっており、コア数だけ見ると 4 倍です。PyTorch はこの新しいランナーを使ってビルド時間を 1.5 時間から 30 分に短縮したと書かれています。

利用するには waitlist への登録が必要です。ただ、Team または Enterprise のプランを契約しているところのみが対象のようです。

We only onboard Enterprises as whole entities or organizations with Team or Enterprise billing plans.
https://github.com/features/github-hosted-runners/macos-xl/signup

private beta に参加できたら jobs.<job_id>.runs-onmacos-12-xlmacos-latest-xl を指定することで 12 コアの macOS ランナーを利用できます。
iOS アプリの CI などにはとても嬉しいかもですね。

また、記事の最後にはひっそりと Apple Silicon のインスタンスの用意も進んでることが示唆されています。

We’ve started racking up and testing out Apple silicon-based machines in the hosted runner data centers.

どちらも早く使えるようになってほしいですね。

Chrome’s Headless mode gets an upgrade: introducing --headless=new - Chrome Developers

https://developer.chrome.com/articles/new-headless/

Google Chrome のヘッドレスモードとヘッドフルモードの実装が統合され、ヘッドフルモードと完全互換になったとのことです。

実際に利用するためには --headless=new をオプションで付与する必要があります。まだヘッドレスモードにおけるデフォルトではありませんが、将来的にヘッドレスモードのデフォルトを新しいヘッドレスモードにする予定のようです。

個人的に、これまでなぜかヘッドレスの時だけテストが落ちるみたいなことが度々あったのですが、実装違ったんですね。知らなかったです。

記事によると Puppeteer、Selenium-WebDriver はすでに対応済みのようです。

今後、デフォルトで新しいヘッドレスモードが使われるようになる予定があるらしいので、テストフレームワークなどで使いたい場合はそれを待つのがいいかもしれませんね。

Version 2 release by kellertk · Pull Request #685 · aws-actions/configure-aws-credentials

https://github.com/aws-actions/configure-aws-credentials/pull/685

GitHub Actions から AWS に認証するためのアクションである aws-actions/configure-aws-credentials が v2.0.0 をリリースしました。

これまでは、deprecated になった Node.js 12 で動く v1 と、Node.js 16 で動く v1-node16 があったのですが、最新の変更は v1-node16 にしか入らず、v1-node16 はタグじゃなくてブランチのままという不思議な運用がされていました。この問題が、v2 リリースで解消されます。
(ちなみに v1-node16 はタグが作成され、v2 を指すようになるようです。v1-node16 ブランチを消したかったのかもしれません。)

v1 タグを使っている人は v2 タグを使うようにしましょう。

know-how 🎓

コスト安なCI環境を目指してオートスケールするCI環境を構築する - ISID テックブログ

https://tech.isid.co.jp/entry/2023/03/06/コスト安なCI環境を目指してオートスケールするCI環

ISID さんによる、GitHub Actions セルフホストランナー事例です。ISID さんは philips-labs/terraform-aws-github-runner を使っています。
なぜセルフホストランナーなのか、なぜ actions-runner-controller じゃないのかなどの選定理由が詳細に書かれています。また、構築手順も書かれています。

個人的には、特に選定理由が大規模なセルフホストランナー環境構築をしようとしている人の参考になりそうだなと思いました。

read more 🍘

Productivity Weekly で出たネタを全て紹介したいけど紹介する体力が持たなかったネタを一言程度で書くコーナーです。

あとがき

遅くなりましたが今週号でした。3/8、9 に大阪へ出張してたり、休日にスノボ行ったりで最近余裕がなく遅くなってしまいました。

そういえば、今年も生産性向上チームはサマーインターンを開催します。
まだ先の話で情報がほぼないですが、気になる方で該当者はどしどしご応募ください。

https://cybozu.co.jp/company/job/recruitment/intern/improvement.html

サイボウズの生産性向上チームでは社内エンジニアの開発生産性を上げるための活動を行なっています。そんな生産性向上チームが気になる方は下のリンクをクリック!
https://note.com/cybozu_dev/n/n1c1b44bf72f6

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