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新米父親エンジニアが育休を半年とったはなし

2023/09/11に公開1

こんにちは、株式会社CureAppでエンジニアをしている7tsunoです。

2023年のはじめに第一子が生まれるにあたり、育児休業を取得しました。
半年取らせていただいたのですが、経緯とかいろいろつらつらと書いてみようと思います。

なぜ育休を取得したのか?

大学の後輩がエンジニアで、絶対に育休は取った方がいい...的なブログ記事を書いていたのを見て、それに感銘を受けたのがいちばんの理由です。

記事の中で彼が"父親である自分が蚊帳の外になってしまうのが寂しい"と話しており、それにすごく共感して、自分もせっかくの機会なので本気でやってみようと思ったのでチャレンジしてみました。

結果的に取って良かったです。
子供が成長していく過程を一番そばで見られるのは本当に幸せでした。

めちゃくちゃ大変でしたが、この時期に仕事をしてこれらの経験を捨てるなんてもったいないです。

なぜ期間を半年間としたのか?

育休期間を半年に設定したのには大きく理由が2つあって

1. 半年以上取ると育児休業給付金が減る

いきなりめっちゃお金であれなのですが、育児休業給付金は

  • 半年まで : 休業開始時賃金日額×支給日数×67% (上限 301,902円)
  • 半年以降 : 休業開始時賃金日額×支給日数×50% (上限 225,300円)

となります。
所得税や社会保険料が免除されるので、実質8割くらいになるらしいです。

息子は2月生まれで、保育園の1歳児クラスの4月入園を目指すと1年2ヶ月は家で育てることが必要でした。このため、私は半年、妻は1年2ヶ月の育休を取得することとなりました。

2. 睡眠時間の確保

育児で一番つらいのは寝れないこと!って話をよく聞いていたので、家族全員の睡眠時間をしっかり確保できるように計画を立てることにしました。
なので、赤ちゃんが夜通し寝れるようになる = 大人二人も夜通し寝れるようになる目安であろう半年まで二人育休にしようということになりました。

参考 : https://jp.moony.com/ja/tips/baby/childcare/sleep/bm0014.html

会社の反応や調整など

妊娠5ヶ月位の安定期に入ったタイミングで相談していました。
弊社では男性で育休を取るのも珍しくなく、直近で半年取得していた方もいたらしく全く驚かれませんでした。
むしろ「いいじゃんいいじゃん、やってこ」みたいな反応だった記憶があります。

半年取るという意思は固いものだったのですが、「本当に必要?なんで半年?」みたいに言われるだろうなと想定していたので、逆にびっくりしました。

最初に相談をしたPdMが二児の父だったこともあって、雑多な感じで子育ての不安などを聞いてくれたことも助かりました。

業務の調整についても、半年前から相談していたこともあって比較的スムーズに行ったと思います。
もともとチームが属人的な作業に陥らないよう構築されていたことも大きかったです。

逆子からの帝王切開になり育休開始時期が2週間くらい早まったものの、大きな問題もなく引き継ぎなど行うことができました。

育休中にやってたこと

睡眠時間の確保

先程の図にも示されている通り、生後間もない赤ちゃんは夜通し眠ることが難しいため、対策を考えました。

赤ちゃんの世話がきちんとできるように、また大人が1日に最低6時間以上の睡眠を確保できるように、二交代制のシフトを組みました。

大まかには、AMは1人で赤ちゃんの世話をし、PMは2人体制で対応していました。
このシフトを完璧に守ることは難しかったものの、一定の睡眠時間を確保したことで、心に余裕が持てたように思います。

家事育児の分担

我が家では、母乳とミルクを組み合わせた混合育児を実践していました。
妻が寝る時間だけミルクを使用するため、必然的に日中は妻の負担が増える状況となりました。

そのため、私や妻のどちらでも可能な家事は、基本的に私が担当するように心がけました。

料理は元々私の役割だったので、特に問題はありませんでしたが、沐浴と寝かしつけは別でした。沐浴は腰が崩壊するし寝かしつけは泣き声で鼓膜が崩壊するレベルでした。

これは沐浴期間が終わってから知ったのですが、今から育児をする人がもしいたら、沐浴の代わりにシャワー浴をおすすめします。

睡眠トレーニング

「赤ちゃんが夜通し眠ること」を半年間の育休の目標として掲げていたので、睡眠トレーニングに取り組みました。具体的な方法は、購入したねんトレ本を参考に実践していたのですが、これが非常に効果的で、3〜4ヶ月目には赤ちゃんが夜通し眠るようになりました。

でもなんだかんだで

適度手を抜くことが大事です。確かに、育休は休暇ではないため「しっかりやらなければ」という意識はいいことだと思います。しかし、過度に自分を追い詰めるのは良くないと感じています。

「今日は疲れたから大人はお風呂をスキップしてもいい」「晩ごはんは作る気力がないので、今日はUber Eatsで頼む」という日もあります。息子が寝た隙にゲームで少し息抜きすることも。これがうまく育休を過ごすコツかもしれません。

また、パートナーに対しては「何をやっていないか」で非難するのではなく、「何をやってくれたか」に焦点をあてて感謝する心持ちが重要だと、この期間に特に感じました。

育休を取って感じたメリット

育児の大変さが理解できる

仕事と育児の大変さは比較するものではないとは思いますが、一日の終わりに妻と「今日もお互いにお疲れ様」と言い合えるのは、私が育児の大変さを実感し、理解しているからだと感じています。

かわいい我が子の成長を100%感じる事ができる

コレに付きます。大きくなった!おもちゃ掴んだ!寝返りした!みたいなイベントに立ち会うことができます。
一緒に散歩したりゴロゴロしたり、たくさん触れ合って愛情を注ぐこともできます。

夫婦で育児をすることで色々な感情を共有できる

育児ではいろいろなイベントが起きます。楽しいこともあれば、体調が悪そうにしたり、泣き続けて寝ない夜など、悲しいことも様々です。毎日、新しい発見や挑戦が待っています。

夫婦でこれらの瞬間を共有することで、一緒に喜びを分かち合い、困難な時には助け合い、その経験が二人の絆を深めていくことを実感します。

出産後に男性が育児にどれだけ関与するかは、その後10年以上にわたって妻から夫への感情に大きな影響を及ぼすらしいです...

育休から復帰して

仕事は楽しく進めています。半年間コードから離れていましたが、1週間程度で感覚が戻り、しっかりとタスクをこなせています。
キャリアの中断などの問題も特に感じておらず、復帰時にはVPoEからもサポートを受け、今後のキャリアパスや仕事の進め方についてのアドバイスをいただきました。
弊社にはフレックスタイム制度があり、そのおかげで働く時間を調整し、昼夜の食事の準備もしながら、時短勤務などの必要もなく過ごせています。

育休、取ろうぜ

男性の育休取得率って6.16%(平成30年)とかなんですって。
世の中には色々な会社があって、色々な風潮があったりしますが
少なくとも弊社は育休ウェルカムみたいです。

こども可愛いし、みんな育休取ろうぜ!

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Discussion

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しっかりと分担して対応されてて、すごいですね。

自分も育休を取りましたが、本当に良かったと思っています。
子供側がママでもパパでもウェルカムになるので、以降、柔軟に対応できてます。

個人的には「パパninaru」というアプリに、めちゃくちゃ助けられました。
質の高い記事が多い印象で、子育て初心者にとっては神アプリでした。(関係者ではありませんw)