EM Meetup #12に参加して 〜技術部OKRの紹介〜
Engineering Manager Meetup #12
CureAppでEMをしているtyoshiiです。
先日、Enginnering Manager Meetup #12にオフライン参加してきました。#12にして私自身は初めての参加でした。そして初めてOST(オープンスペーステクノロジー)というものを体験しました。参加者でテーマを募り、テーブル毎にわいがや議論をするもので、Meetup感があってとても良かったです。懇親会では個人的な課題相談もさせていただき、とても有意義な議論ができて満足度の高いMeetupでした!
CureAppの技術部OKRを紹介させてほしい
OSTの前に行われたLTの中にも目標設定に関するものがあり、直近で目標設定業務をしていた私としては、多くの共感と気づきを得られるものでした。
特にOKRに感じている課題は私も同様で、CureAppでも現在進行系であるあるです。LTを聞きながら首がもげるほど頷いてしまいました。
- OKRは油断するとTODOリストになる、、、
- 上位のOKRに紐づかないボトムアップOKR(目標)設定のむずかしさ、、、
これらの課題にLTのような考え・戦略をもって取り組めていないことが組織的な課題である一方で、今期の技術部OKRはよくできてるな、と振り返って思っています。たまたまの産物ではありますが、良いと思う点を整理してアウトプットし、今後に活かせればと考えています。(書きながら課題も見つかった📝)
感想やフィードバックもいただけると幸いです🙇♂
OKRの策定
CureAppのOKR策定は、全社OKRの策定・発表から始まります。それを受けて技術部OKRを策定します。
OKR設定単位でObjectiveを3つ/Key Resultをそれぞれ3つ設定する傾向があります。つまり技術部OKRでは3つのOと9つのKRが設定されます。9つのKRを"出さなければならない"という暗黙の了解があるようにも感じており、これがTODOリスト化してしまう一因かもしれません..
今回の技術部OKR策定では、VPoE/EMが一同に介して合宿を行い策定しました。残念ながら、EM1名は育休中のため参加できず。後述もしますが、今後はOKR策定にメンバーも巻き込めたらいいなと思いました。
この合宿の場において「技術部OKRは、KRは60%-70%達成を目指すものにする。"TODOリスト"ではなく"OKR"にする」という合意がなされました。
策定されたObjectiveは以下の3つになりました。
- O-1: 個の成長に関するもの
- O-2: 組織事業に貢献していこうとするもの
- O-3: 全社OKRへのアライン
技術部OKRのなにがよいと感じているか
"野望"が含まれている
LTで話されていた"野望"が言葉を変えてOKRに入っています。
技術部という組織をより強くしていきたいという思いから始まり、エンジニア一人ひとりの成長を後押しする、その強くなった個の集まりが組織となる。これがそのままObjectiveとなりました。合宿の中でも最も時間をかけて議論した点であり、OKRでもトップメッセージになっています。
KRに目を向けると「チャレンジ目標を達成しよう」というものが入っています。前期にあるEMが取り組んでいたものを技術部全体に展開した形で、以下のように運用しようとしています。
- 1人1つ、自分がやってみたいことをチャレンジ目標として設定
- チャレンジ目標は全体に公開
- 相互理解を促しつつ、みんなでチャレンジ目標を達成したい
まさにここが野望部分。LTを聞きながら最も強く共感した部分でした。
事業貢献も明示する
CureAppはマトリクス組織を採用しています。技術部という部門に所属しながら、各自がプロジェクトにアサインされています。そしてプロジェクト単位でもOKRが策定されています。(マトリクス組織でOKRを運用しているのは珍しいかもしれないです。)
前期の技術部OKRでは、プロジェクトOKRをアラインしたものがありました。これにより個人OKRが上位OKRのアラインで埋まってしまう、ということが起こっていたように感じます。これでは野望を挿し込むすきがありません。そこで技術部OKRとしては以下のような方針で事業貢献のObjectiveを設定しました。
- プロジェクトのOKRにアラインさせない
- 前期は「プロジェクトの目標達成」としてOKRアラインをしていたが、売上目標・スケジュール必達のようになりがち。
- 注力プロジェクトの項目を削除
(事業フェーズによってはありだと思うが、どうしても部門内に陰陽を作ってしまう。)
- 「エンジニアがドメインを理解してプロダクトに貢献する」という項目を入れた。
- Missionであるソフトウェアで「治療」を再創造するということをOKRから意識できるように。
- エンジニア自ら提案するボトムアップのニュアンスをいれており、OKRと野望のあわせ技の部分でもある(でもまだ弱いな...)
全社OKRアライン
技術部がリードするものが全社OKRにあったため、Objectiveは迷うことなく決まりました。ただKRについては数値目標になりそうで、実際に2つのKRは施策数という数値目標になりました。
ここまで目標・OKR・野望の観点で書いてきて、よくよく見返すとこのObjectiveは微妙だな、と思ってきました。ジャストアイデアに近いですが、上位のOKRにアラインする部分こそメンバー含めてボトムアップに議論する場を設ける。「組織がやりたいこと」に対するオーナーシップを醸成することが大事だな、と思いました。このタイミングで気づけたので、今期中の進め方に反映していこうと思います。
なお、最後の1つのKRは「全社OKRのO-3を全部達成する」にしました。VPoE/EMみな「むずそう。やれそう。わくわく」といった表情。最高のアラインで最高のストレッチだと思っています。
(思考停止で毎回これにすればいいってわけじゃなさそう...笑)
さいごに
書き始めは「弊社OKRも野望があっていい感じだよなー」としか思っていませんでしたが、新たな課題発見のきっかけになりました。。私の今期の個人目標は「技術部OKRの達成」です。改めて、EMとしてOKR達成に向けた支援・サポートを全力でやっていこう、という気持ちになりました。
OKR策定なんて年に何度もやるものでもないですが、今回の学びや教訓をえて、これからもワクワクするOKRを再現性をだして策定できたらいいな、と考えています。
うちはこんな構成だよ。こうしたらもっといいよ。このままだとこんなリスクあるよ。などなどフィードバックいただけたら嬉しいです!
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