Android Debug Bridge(ADB)を使用したMeta Questファイルのコマンド操作
ADB(Android Debug Bridge)は、Androidデバイスとコンピュータを接続して通信するためのユーティリティです。Meta QuestデバイスのファイルをADBを使用してコマンド操作することができます。以下では、いくつかの一般的なADBコマンドを使用してMeta Questファイルを操作する方法を紹介します。
有線 or 無線で接続されているデバイス一覧を表示する
Meta Questデバイスが正しく接続されているかを確認するために、以下のコマンドを使用します。
adb devices
このコマンドを実行すると、接続されているデバイスの一覧が表示されます。
APKファイルのインストール
Meta QuestデバイスにAPKファイルをインストールするには、以下のコマンドを使用します。
adb install -r -d [path/to/apk]
-r
オプションは、同じパッケージ名のアプリが既にインストールされている場合に上書きすることを指定します。-d
オプションは、デバッグビルドのAPKをインストールすることを許可します。
[path/to/apk]
には、インストールするAPKファイルのパスを指定します。
デバイスのシェル操作
Meta Questデバイスのシェルに直接アクセスするには、以下のコマンドを使用します。
adb shell
このコマンドを実行すると、デバイスのシェルに入ることができます。シェル内でコマンドを実行することができます。
ディレクトリ一覧表示
Meta Questデバイスの特定のディレクトリ内のファイルとディレクトリの一覧を表示するには、以下のコマンドを使用します。
adb shell ls [directory]
[directory]
には、一覧表示したいディレクトリのパスを指定します。
ファイル内容を出力
Meta Questデバイス上のファイルの内容を表示するには、以下のコマンドを使用します。
adb shell cat [file]
[file]
には、表示したいファイルのパスを指定します。
ファイルのアップロード(PC → Meta Quest)
コンピュータ上のファイルをMeta Questデバイスにコピーするには、以下のコマンドを使用します。
adb push [source] [destination]
[source]
には、コンピュータ上のコピー元ファイルのパスを指定します。[destination]
には、Meta Questデバイス上のコピー先のパスを指定します。
ファイルのダウンロード(Meta Quest → PC)
Meta Questデバイス上のファイルをコンピュータにコピーするには、以下のコマンドを使用します。
adb pull [device file location] [local file location]
[device file location]
には、Meta Questデバイス上のコピーしたいファイルのパスを指定します。[local file location]
には、コピー先のコンピュータ上のパスを指定します。
ログキャプチャ
Meta Questデバイス上のログをキャプチャするには、以下のコマンドを使用します。
adb logcat > [log_file]
[log_file]
には、保存するログファイルのパスとファイル名を指定します。このコマンドは、Meta Questデバイス上で発生したログメッセージをリアルタイムにキャプチャし、指定したファイルに保存します。
スクリーンショットの取得
Meta Questデバイスのスクリーンショットを取得するには、以下のコマンドを使用します。
adb shell screencap [screenshot_file]
[screenshot_file]
には、保存するスクリーンショットのファイルパスとファイル名を指定します。このコマンドを実行すると、Meta Questデバイスのスクリーンショットが取得され、指定したファイルに保存されます。
これらのコマンドを使用することで、Meta Questデバイスのファイルや情報をさまざまな方法で操作できます。本記事ではMeta Questを対象としていますが、AndroidスマートフォンをはじめとしたAndroidデバイスで同様のコマンド操作が可能です。
参考
Adb useful commands list: https://gist.github.com/Pulimet/5013acf2cd5b28e55036c82c91bd56d8
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