EclipseでDBeaverを使う
1. 概要
DBクライアントでDBeaverというものがあるが、単体のソフトとしてだけでなく、Eclipseのプラグインとしても存在する(そもそもDBeaverはEclipseベースで作られている)。
そんなわけでEclipseのプラグインとしてのDBeaverの使い方をまとめる。
(単体のDBeaverも大体同じ使い方のはず)
目次
2. インストール
インストールの仕方は3通りある。
- 新規ソフトウェアのインストール
- Eclipseマーケットプレース
- Webのマーケットプレースからドラッグ
どれでもいいんだけど、ひとまず新規ソフトウェアのインストール
の手順を詳しくまとめる。あとの2つはざっとまとめる。
2.1. 新規ソフトウェアのインストール
基本のインストール方法。
手順
-
ヘルプ
→新規ソフトウェアのインストール
をクリック。
-
追加
→名前にDBeaver
と入力→ロケーションにhttps://dbeaver.io/update/latest/
を入力→追加
をクリック。
-
DBeaver
とDBeaver Extensions
にチェックを入れる→次へ
をクリック。
※DBeaver Extensions
は必須ではないけど入れておいてもいいんじゃなかろうか、それぞれ何ができるか知らんけど。次の機能が含まれている。- DBeaver Debug
- DBeaver Git support
- DBeaver Office Support
- DBeaver SVG Extension
-
インストールされる内容が改めて表示される。
次へ
をクリック。
-
使用条件の条項に同意します
を選択→完了
をクリック。
-
警告が出るが
インストール
をクリック。
-
証明書確認の画面が出る。チェックをいれて
選択を受け入れる
をクリック。
-
再起動を求められる。
今すぐ再起動
をクリック。再起動が終わったらインストールは完了している。
2.2. EclipseマーケットプレースとWEBのマーケットプレースの方法
新規ソフトウェアのインストール
の方法がうまくいかない場合はこの方法を試すと良い。ざっとしか書かないけど…。
手順
2.2.1. Eclipseマーケットプレース
-
ヘルプからEclipseマーケットプレース。
-
DBeaverで検索するとプラグインが表示される。あとはよしなに。
2.2.2. Webのマーケットプレース
- https://marketplace.eclipse.org/content/dbeaver にアクセス!
- InstallボタンをEclipseにドラッグするといけるらしい。
3. 設定
DBeaverを使うにあたってやっておいた方がいい設定。
DBeaverの設定はEclipseの設定のデータベース
の項目のところにある。
3.1. SQL実行時に空白行を区切りとして扱わない
デフォルトだと空白行がSQLの区切りとして扱われてしまい、空白行を含むSQLがうまく動かない。なのでこの設定をオフにする。
手順
データベース/エディター/SQLエディタ/SQL処理→デリミタグループ→空白行は文の区切り文字です
のチェックを外す。
3.2. テーブル名補完入力時にスキーマ名をつける
スキーマが複数あるデータベースの構成なら、スキーマ名がテーブル名に付くようにしておいたほうが良いかも。
手順
データベース/エディター/SQLエディタ/SQLの完了→長いオブジェクト名を使用する
にチェックを入れる。
3.3. テーブル名補完時にエイリアスを付けない
デフォルトだとテーブル名に勝手にエイリアスをつけてくれるんだけど、邪魔な時が多いのでオフにする。
手順
データベース/エディター/SQLエディタ/SQLの完了→Insert table aliases
をN/A
にする。
3.4. トランザクションの終了時に自動コミットに戻さない
デフォルトだとオンになっているが、事故を防ぐためにオフの方がいいんじゃないかしら?まあお好みで。
手順
データベース/接続/トランザクション→トランザクションの終了時に自動コミットに戻す
のチェックを外す。
3.5. 接続タイプの設定
DBeaverでは、DBに接続するときに接続タイプ
という設定を指定することができ、この接続タイプ
によってどのスキーマを表示するとか、この操作は制限する、とかが変わる。そしてデフォルトでどの接続タイプ
を使うかとか、その接続タイプの時にどういう挙動にするかとかはカスタムできる。
手順
3.5.1. デフォルトの接続タイプ
新規にDB接続設定をするときに、デフォルトでどの接続タイプを選ぶかを指定できる。
デフォルトで何を選ぶかの設定なだけで、DB接続設定をするときに別の接続タイプを選ぶこともできるので、ひとまず開発
でもいいかもしれない。
データベース/接続→接続タイプ
で下記の中から選ぶ。
※この接続タイプ種類はデフォルトで存在するもので、設定を変更したり新しいものを追加することもできる(後述)
開発 | テスト | 製品 | |
---|---|---|---|
デフォルトで自動コミット | ON | ON | |
SQL実行の確認 | ON | ||
Automatically end long idle transactions | ON | ||
Confirm data changes | ON | ON |
3.5.2. デフォルトのナビゲータービュー
デフォルトの接続タイプと同じところに「ナビゲーター」ビュー
の設定もある。これはデータベースナビゲーター
というプロジェクトエクスプローラー的なところでどう表示するかの設定になっている。
下記の中から選ぶが、それぞれの設定はカスタマイズ
で変更することができる。
Simple | Advanced | Custom | |
---|---|---|---|
システムオブジェクトを表示する | ON | ||
ユーティリティオブジェクトを表示する | |||
Show only schemas and tables | ON | ||
Show all tables in a single list | |||
表示例
3.5.3. 接続タイプの編集
3.5.1. デフォルトの接続タイプで説明した接続タイプは、設定を変更したり新規の接続タイプを作ったりもできる。
データベース/接続/接続タイプ、の設定欄で変更ができる。細かいことは、触ってみて試してくださいな。
4. 使い方
PCのローカル環境にあるMySQLに接続する例で説明する。
4.1. DBeaverのパースペクティブを開く
パースペクティブにDBeaverが追加されているので、それを開く。
4.2. 接続設定を作成
手順
-
ツールバーにある接続アイコンをクリック。
-
接続するDBの種類を問われるので、MySQLを選択して
次へ
をクリック。
-
データベース名・ユーザー名・パスワードを入力して
テスト接続
をクリック。
-
ドライバが無い場合、ドライバを自動ダウンロードするか聞かれるので
ダウンロード
をクリック。
※プロキシ環境等で自動ダウンロードできない場合は、手動でドライバを設定する必要がある。それはまあうまいことやって。
-
ドライバがダウンロードされ、問題なく接続できれば
接続済み
と表示されるのでOK
をクリック。
-
1つ前のウィンドウに戻る。接続タイプ(3.5.を参照)を変更したい場合は
接続の詳細
をクリックして接続タイプを変更してから完了
。接続タイプを変更しなくていい場合はそのまま完了
をクリック。
-
データベースナビゲータ欄に、設定したデータベースが表示される。
4.3. DBへ接続してテーブルを開く
対象のDB接続設定をクリックして展開するだけで、DBへ接続する(接続されると✅マークが付く)。
更に、その中にあるテーブルをダブルクリックすればそのテーブルが開かれる。
4.4. SQLの実行
手順
-
SQLを実行したいデータベース(スキーマ)を選択した状態にする。
※選択しなくてもいいのだが、その場合結局あとでデータベースを選択する必要が出てくる。
-
ツールバーの
SQL
のアイコンをクリックするとScript
というファイル名でSQL欄が開かれる。
※この時、目的のデータベース(スキーマ)が選択されていることを確認する。そうでないとSQLの実行ができないし補完も効かなくなる。目的のデータベースでない場合はクリックして目的のデータベースを選択する。
-
あとはSQLを書く。fromの部分やカラムなどを書く部分で
Ctrl + Space
を押せば補完候補が表示される。
-
SQLを書いたら、
▶
実行アイコンを押すかCtrl + Enter
でSQLを実行することができる。
4.5. DBの切断
DB接続設定を閉じるだけでは切断されない。右クリックして切断する
で切断できる。
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