【Fortnite】Rocket Racingのマップを制作する上で意識した4つのこと
はじめに
こちらの記事では、Cre8tFun公開のFortniteマップ「Neon City」の制作に携わった際に意識した4つのことを記述しています。
Rocket RacingはFortnite内で遊べるレースゲームで、疾走感や爽快感、車が持つ豊富な機能(詳細は後述)が特徴です。
EPIC公式以外でも数多くのクリエイティブマップが公開されています。
今回は以下の手順でゲームデザインやレベルデザインを練っていきました。
- 世界観を決める
- ターゲット層の選定
- コース設計
- Rocket Racing仕様に落とし込む
順番に見ていきたいと思います。
①世界観を決める
マップ制作開始当時は、EPIC公式マップやその他のマップでは壮大な景色(大自然など)の中を駆け巡るコースが多くみられました。
逆に、大都会の中を走り回るマップは少なめとなっていました。
そこでCre8tFunでは、当時少なかった大都会の世界観を採用し、その中でもネオン風のマップ制作へと方針を定めます。
(ただその約3週間後に公式からネオン風のマップが公開されましたが・・・我々のほうがネオン感増し増しです!笑)
Rocket Racing専用の車が持つ機能には、ドリフト、ターボ、飛行、フリップがあり、これらと世界観の相性も良いと考えました。
②ターゲット層の選定
続いてターゲット層の選定です。
結論から申し上げますと、Rocket Racing初級者~中級者向けにしました。
Rocket Racing上級者は、公式マップをやり込む人が多いのではないかと考えたからです。
公式マップでは、技術的に同レベルの人が競い合う仕様になっていますが、クリエイティブマップではバラバラです。
上級者は上級者同士で難易度の高いコースを走りたいのではないかという仮説を立て、
こちらでは難易度を下げて、カジュアルに楽しめる、かつ、競り合う可能性が高いほうを選びました。
高度な技術力で楽しんでもらうというよりかは、爽快感や疾走感、ワクワク感、驚きをユーザーに感じてもらえるような体験を目指しました。
"ユーザーにどういった体験をしてほしいか、どういった感情を抱いてほしいか"に重きを置いて、次のコース設計に進みます。
③コース設計
基本的に難易度は低~中程度です。先頭と最後尾の差が開きすぎないように、コースもそこまで長くはしていません。
ただ、もし上級者がプレイしたときでも楽しめるマップにはしたかったので、演出面で工夫していきます。
世界的に有名な某カーアクション洋画を参考にし、"非日常感"をいかに演出できるか考えました。
1周の中で大まかに4つの山場を作りました。
- 超高層ビルの高低差を活かしたエリア
- 急がば回らない!分かれ道エリア
- ドリフトを多用する連続カーブエリア
- ターボを使用しやすい直線エリア
最後にこれらをRocket Racing特有の仕様に落とし込んでいきます。
④Rocket Racing仕様に落とし込む
Rocket Racing特有の機能をうまく活用できるようなコース設計を心掛けました。
-
超高層ビルの高低差を活かしたエリア
ビル傍の急勾配の坂道を駆け上り、頂上付近から一気に飛び降ります。滞空時間は長く、空中で障害物を避ける操作が必要となります。 -
分かれ道エリア
楽なルートと難しいルートに分け、難しい方をミスなく走るとより早く進むことができます(リスクとリターンの考え方)。 -
ドリフトを多用する連続カーブエリア
カーブエリア終盤ではビルの中を走る体験をしていただけます。 -
ターボを使用しやすい直線エリア
最後まで逆転のチャンスを残しています。
Rocket Racing特有の機能の中で、車体を上下180度反転できる機能もありますが、こちらは難易度が一気に高くなるので、今回は割愛しています。
最後に
その他にもジャンプ機能を利用した近道も実は実装されています。
遊んでみていただけると嬉しいです。
そして、Rocket Racing全体がもっと人気になることを願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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