新しいチームで始めた感情を重視した振り返りの取り組み
※この記事は「COUNTERWORKS Advent Calendar」の13日目の記事です。
はじめに
こんにちは!株式会社カウンターワークスのエンタープライズ事業部の kuirta です!
振り返りはチームの個性が出ますよね。
エンタープライズ事業部の開発チームでは、スクラムのエッセンスを取り入れた開発を行っており、1スプリント2週間で進めていて、スプリントごとに定期的に振り返りを実施しています。
この記事では、私の所属する募集チームがどのように振り返りの方法を選定し、実際に運用しているかを紹介します。
振り返り手法の意思決定プロセス
募集チームは今年の10月に誕生した新しいチームです。そのため、振り返りの方法についてメンバー全員で話し合い、以下の3つのフレームワークが候補として挙がりました。
- Happiness Radar
- Celebration Grids
- KPT
どれもメンバーがこれまでに経験したことのあるフレームワークでした。
最終的には、Happiness Radar と KPT のエッセンスを組み合わせた形を採用することに決まりました。
意思決定の観点
チームが結成したばかりであったため、チームビルディングも兼ねて「感情面を起点にコミュニケーションを取りたい」という意見がありました。その結果、感情を扱える Happiness Radar と Celebration Grids が候補の第一選択肢となりました。
議論の中で、「過去の経験から今のチーム状況的に Celebration Grids は適さないのではないか」という意見があり、候補から外れました。
最終的に、感情面をカバーする Happiness Radar をベースに、Happiness Radar for a Timeline と改善案を出しやすくするため、メンバーが慣れていた KPT を組み合わせる形となりました。
具体的な運用方法
FigJam を使用して、下記の図のようなお手製のテンプレを元に毎週回しています。
-
振り返りの進め方
- 各メンバーは自分の識別用にユニークな色の付箋で、日々の振り返りをスプリント内に自由に記録(任意)
- 振り返り当日に10分ほど時間を取り Happiness Radar for a Timeline を完成
- 一人ずつ時系列順に付箋の内容を共有
- 全員の発表後、Happiness Radar for a Timeline を基に各自 KPT の各項目に対応する付箋を作成
- 最後にチーム全体で KPT について話し合う
私達の Happiness Radar for a Timeline の解釈
-
ポジティブ
自分に良い方向に動いたこと -
ニュートラル
自分にとって良くも悪くもないが伝えたいこと -
ネガティブ
自分にとって辛かったこと、良くなかったこと
上記3項目を業務内外問わずスプリントの時系列順に書いていきます。
私達の KPT の解釈
-
Keep
チームで維持したいこと。 -
Problem
チームの課題。 -
Try
チームで次のスプリントで試したいこと。
実際に運用された振り返りを紹介
■ 10月のとある週の振り返り
■ 過去ログはこのように同じボードに残して、見返しやすくしています。
※ 一部内容を伏せているため、見づらい点があるかもしれませんがご了承ください。
実施結果
2ヶ月少しが経過しましたが、KPT の各項目が毎回一定量出ていたり、他チームのエンジニアリーダーから「横から見ていると振り返りの議論が十分にできてそうだね!」とフィードバックをもらったりと、良い運用ができていると感じています。
具体的な改善例としては以下のようなものがありました。
- 開発完了の定義のブラッシュアップ
- エンジニアが行う結合テストの定義の認識合わせ
- レビューワーの運用方針決め
- ドキュメント作成の改善
- 私達の開発スタイルにあったスプリントゴールの具体化
- etc...
おわりに
チームの初期フェーズで感情面を重視するフレームワークを選んだのは、雑談のきっかけを作れたり、チームメンバーの人柄を知る手がかりになったので、正解だったと感じています。
振り返りの方法はチームのフェーズや課題によって変化していくものだと思っております。
手法に固執せず、チームの状況に応じて振り返りの方法を選びながら、チームの成長と良いプロダクトの実現に繋げていきたいと思います。
参考
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最後に、株式会社カウンターワークスでは、チームの成長と良いプロダクトの実現をしていけるメンバーを募集しています!
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