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新しいチームで始めた感情を重視した振り返りの取り組み

2024/12/13に公開

※この記事は「COUNTERWORKS Advent Calendar」の13日目の記事です。

はじめに

こんにちは!株式会社カウンターワークスのエンタープライズ事業部の kuirta です!

振り返りはチームの個性が出ますよね。
エンタープライズ事業部の開発チームでは、スクラムのエッセンスを取り入れた開発を行っており、1スプリント2週間で進めていて、スプリントごとに定期的に振り返りを実施しています。

この記事では、私の所属する募集チームがどのように振り返りの方法を選定し、実際に運用しているかを紹介します。

振り返り手法の意思決定プロセス

募集チームは今年の10月に誕生した新しいチームです。そのため、振り返りの方法についてメンバー全員で話し合い、以下の3つのフレームワークが候補として挙がりました。

  1. Happiness Radar
  2. Celebration Grids
  3. KPT

どれもメンバーがこれまでに経験したことのあるフレームワークでした。

最終的には、Happiness RadarKPT のエッセンスを組み合わせた形を採用することに決まりました。

意思決定の観点

チームが結成したばかりであったため、チームビルディングも兼ねて「感情面を起点にコミュニケーションを取りたい」という意見がありました。その結果、感情を扱える Happiness RadarCelebration Grids が候補の第一選択肢となりました。

議論の中で、「過去の経験から今のチーム状況的に Celebration Grids は適さないのではないか」という意見があり、候補から外れました。

最終的に、感情面をカバーする Happiness Radar をベースに、Happiness Radar for a Timeline と改善案を出しやすくするため、メンバーが慣れていた KPT を組み合わせる形となりました。

具体的な運用方法

FigJam を使用して、下記の図のようなお手製のテンプレを元に毎週回しています。

  • 振り返りの進め方
    • 各メンバーは自分の識別用にユニークな色の付箋で、日々の振り返りをスプリント内に自由に記録(任意)
    • 振り返り当日に10分ほど時間を取り Happiness Radar for a Timeline を完成
    • 一人ずつ時系列順に付箋の内容を共有
    • 全員の発表後、Happiness Radar for a Timeline を基に各自 KPT の各項目に対応する付箋を作成
    • 最後にチーム全体で KPT について話し合う

私達の Happiness Radar for a Timeline の解釈

  • ポジティブ
    自分に良い方向に動いたこと
  • ニュートラル
    自分にとって良くも悪くもないが伝えたいこと
  • ネガティブ
    自分にとって辛かったこと、良くなかったこと

上記3項目を業務内外問わずスプリントの時系列順に書いていきます。

私達の KPT の解釈

  • Keep
    チームで維持したいこと。
  • Problem
    チームの課題。
  • Try
    チームで次のスプリントで試したいこと。

実際に運用された振り返りを紹介

■ 10月のとある週の振り返り

■ 過去ログはこのように同じボードに残して、見返しやすくしています。

※ 一部内容を伏せているため、見づらい点があるかもしれませんがご了承ください。

実施結果

2ヶ月少しが経過しましたが、KPT の各項目が毎回一定量出ていたり、他チームのエンジニアリーダーから「横から見ていると振り返りの議論が十分にできてそうだね!」とフィードバックをもらったりと、良い運用ができていると感じています。

具体的な改善例としては以下のようなものがありました。

  • 開発完了の定義のブラッシュアップ
  • エンジニアが行う結合テストの定義の認識合わせ
  • レビューワーの運用方針決め
  • ドキュメント作成の改善
  • 私達の開発スタイルにあったスプリントゴールの具体化
  • etc...

おわりに

チームの初期フェーズで感情面を重視するフレームワークを選んだのは、雑談のきっかけを作れたり、チームメンバーの人柄を知る手がかりになったので、正解だったと感じています。
振り返りの方法はチームのフェーズや課題によって変化していくものだと思っております。

手法に固執せず、チームの状況に応じて振り返りの方法を選びながら、チームの成長と良いプロダクトの実現に繋げていきたいと思います。

参考

We are hiring!!

最後に、株式会社カウンターワークスでは、チームの成長と良いプロダクトの実現をしていけるメンバーを募集しています!
興味のある方はぜひ以下のリンクからご応募ください!

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