Day,5 電気理論(三相交流回路、電圧と電流の位相差)、作業実習
5日目、午前中は座学~午後から実習
-電気理論-
単相交流回路の最大値、実行値、平均値、瞬時値
最大値… Im(A) m:max
正弦波交流の最大振幅の電流の大きさ
実行値… I=Im/√2(A)
同じ発熱効果を生じる直流の電流値
平均値… Ia=2Im/π(A)
電流の正の半サイクルの平均値
瞬時値… i=Imsin2π
特にことわりのない場合、交流の大きさは実行値であらわす
一般家庭の電源電圧の実行値は100V
最大値は100x√2≠141V
平均値は2x100√2÷3.14≠90.1V
インピーダンス(電気の流れを妨げるもの=負荷)
基本要素は3つ
①抵抗
電流が流れると発熱してエネルギーを消費する
②コイル/インダクタンス:L 単位Hヘンリー
電流が流れると電磁作用を及ぼす/現状を維持する性質
XL=2πfL〔Ω〕
X:誘導性リアクタンス
f:周波数〔Hz〕
L:インダクタンス〔H〕
電圧に対して電流は90゚遅れる
XLはfに比例する f:2倍→XL:2倍
③コンデンサ/キャパシタンス:C 単位Fファラド
電荷を蓄えて静電作用を及ぼす/電気をためこむ性質/絶縁体を電極板ではさみこんだもの
Xc=1/2πfC〔Ω〕
X:容量性リアクタンス
c:キャパシタンス〔F〕:静電容量
電圧に対して電流は90゚進む
Xcはfに反比例する f:2倍→Xc:1/2倍
インピーダンスと電圧、電流
RL直列回路のインピーダンスZ(Ω)と電圧V(V)、電流I(A)の関係は
Z=R+XL とはならずに
Z=√R2+XL2 となる
VL縦軸とVR横軸にV(Z)の線を引いたグラフに表し、三平方の定理(ピタゴラスの定理)におきかえ、
Z:a XL:b R:C
とすることにより
a2=b2+c2
a=√b2+c2 = Z=√R2+XL2
三相交流回路
三相交流は3系統の単相交流をそれぞれ120゚ずつ位相をずらして組み合わせたもので、各瞬時値における波形の大きさの和は0になる
三相交流電源に接続する三相負荷の結線にはY(ワイ、スター、星形)結線と△(デルタ、三角)結線がある
Y結線
線間電圧=√3 x 相電圧 〔V〕
線電流(相電流)=V/√3Z〔A〕
△結線
線間電圧=相電圧
線電流=√3 x相電流 = √3 Vl/Z〔A〕
オマケ
※同じ負荷をY結線したときの線電流をIy、△結線したときの線電流をI△とすると
Iy/I△ = 1/3 となり、このことをスターデルタ始動方式とゆう(誘導電動機に用いられる)
電圧と電流の位相差
位相差=電圧に対し時間的な遅れで電流が流れる角度θ
力率=位相差のcos=cosθ
直列回路
P=VIcosθ =IR2R
cosθ=P/VI=I2R/VI=VRI/VI= VR/V
並列回路
cosθ=P/VI=IR2R/VI=IR/I= IR/√IR2+I2I
全電流I= √IR2+IL2
交流の電力の計算
P=IVcosθ〔W〕
抵抗RとXが並列に接続されている場合
P=IRV =IR2R〔W〕
Xに流れる電流IXは電力を消費しない
作業実習
技能試験候補問題⑨を作成
Discussion