Day,9 三相誘導電動機、過去問、実習
9日目、引き続き座学+過去問、午後は実習
電気機器
三相誘導電動機
用途は身の回りにおいて、エレベーターやコンベアなど様々
銅線巻線の磁力で軸を回転させる
回転子(ロータ)、固定子(ステータ)
原理などについては後日あらためて
周期速度
昔はrpmで表していたが現在はmin-1と表す
電源周波数をf〔Hz〕、極数をpとすると
同期速度Ns=120f/p〔min-1〕
p=N極とS極の磁力数(ペアなので偶数となる)
実際の誘導電動機の回転速度Nはこれよりも遅くなり、このずれを滑りsという
s=Ns-N/Ns
N=Ns(1-s)=120f/p × (I-s)〔min-1〕
全負荷電流と始動電流
定格出力P、端子電圧V、力率cosθ、効率η(イーター)の三相誘導電動機の全負荷電流Iは
I=P/η√3Vcosθ
始動電流=全負荷の4~8倍
力率改善
誘導電導機の力率は80%程度とあまりよくないので電動機と並列に進相用コンデンサを接続して力率を改善している
コンデンサは開閉器の電動機側に設置し、電動機停止時は電源回路から切り離されるようにしておく
回転方向を逆にするには
三本の電源線のうち二本を入れ替える
※RSTのうちSは接地線路となるのでRとTを入れかえる
※単相誘導電動機は電源線を入れ替えても回転方向は変わらない
誘導電動機の始動
構造としてかご形誘導電動機と巻線形誘導電動機に分けられ、主に中容量以下のものにはかご形が、大容量には巻線形が用いられる
始動方法には構造、出力に応じて以下の方法がある
・全電圧始動:直入れ始動
・減電圧始動:Y△始動(回路シンプル、低コスト、大容量時に一般的に使われる)
その他、始動補償器・始動抵抗器・インバーター始動など
スターデルタ始動法
始動時はスター結線とし、運転時にはデルタ結線とする
デルタ結線で始動すると始動電流は定格電流の数倍に達する
スター結線により各相の始動電圧はデルタ結線の1/√3、線電流は1/3に減少しトルクも1/3に減少する
※回路図は電流の流れがひと筆書きとなる
過去問題の練習
R4上期午前 筆記試験
実習
技能試験課題④
メモ:わたり線を忘れないように後回しにしない、接続は基本的にはナナメには接続しないが配置上仕方なければ特に問題はない(出来ればやりなおす)
Discussion