Day,2 電気理論、配線設計、配線材料、技能試験の作業
2日目、前日に引き続き電気理論など座学を経て午後からは電工工具を使ってのはじめての実習
ー電気理論ー
◆電圧の計算
抵抗が直列に接続された回路に電圧を加えたとき、各々の抵抗に加わる電圧は、
I=V/R1+R2
V1:V2=R1:R2 (分圧比)
V1/V2=R1/R2
それぞれの抵抗に加わる電圧はそれぞれの抵抗値に比例し、抵抗値の大きい抵抗により大きな電圧が加わる
◆電池の直列・並列接続
直列接続
I=2E/2r+R
並列接続
I=I1+I2
I1=V/R1
I2=V/R2
(電流の分流)
I/Rn=V
(電流の分圧)
◆電力の計算
電力=電圧×電流
P=IV[W:ワット]
※オームの法則では
P=IR2=V2/R
◆電力と電力量
W=Pt[W・s]or[J:ジュール]
W=PT[W・h]
3600[J]=1[W・h]
発熱量:H
H=I2Rt[J]
※ジュールの法則
ー配線設計ー
◆電線の太さと許容電流
電線は抵抗0ではないため電力損失(I2R)を起こし損失によって失われた電力は熱となり電線の温度を上げ絶縁物を劣化させる
最高許容温度:電線に許される最高温度
許容電流:安全に使用できる最大電流値
単線1.6mm以上 2.0mm未満 : 27[A]
より線2mm2以上 3.5mm2未満 : 27[A]
など
※単線は直径、より線は公称断面積
※同じ2.0があるので区別するため、より線の.0は呼称記載ともに省く
※一般的にはより線が使われる(呼び方:ミリメートル→スクエアメートル→スケア→スケ→記載□など)
選定には周囲温度も重要な基準となる
◆電線管に収めた電線
電流減少係数:多数の電線を同じ管に収める場合は発生熱量が多くなり電線温度が上昇し許容電流は減少する
3本 0.70
4本 0.63
など
ー配線材料ー
◆絶縁電線(ワイヤー)
IV:600Vビニル絶縁電線/屋内配線/連続使用最高温度60℃
HIV:二種ビニル絶縁電線/IVの耐熱性を改良/75℃
DV:引込用ビニル絶縁電線/低圧の架空引込線
OW:屋外用ビニル絶縁電線/屋外専用、低圧架空電線路
など
◆配線用ケーブル(電纜)
絶縁電線の外側ビニルをシースと呼ぶ
VVR(ラウンド)VVF・(フラット):600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル屋内用、屋外用、および地中用/一般的/安価
EM-EEF:600Vポリエチレン絶縁耐熱性ポリエチレンシースケーブル平形/屋内用、屋外用、および地中用/環境配慮型
など
◆コード
細い軟銅からなるより線、曲げやすい
平形ビニルコード:ラジオテレビなど熱を出さない機器
電灯用コード:電熱機や電気コタツなど電気を熱として利用する電気機器
など
ー技能試験の作業ー
◆電工工具セットの確認
絶縁ペンチ
プラスドライバー(No,2)
マイナスドライバー
圧着ペンチ(リングスリーブ用)
ケーブルワイヤーストリッパー
ウォーターポンププライヤー
布尺
+
ニッパー
低圧用検電器
電線はずし穴用キー
使用ケーブル
VVF 1.6-2C (2C:2芯)
※白色:接地側
◆基本作業
1、VVFストリッパーによる絶縁電線の切断
2、VVFケーブル外装/シースの剥ぎ取り
3、絶縁電線の被覆の剥ぎ取り
4、心線の輪づくり
5、ランプレセプタクルへの結線
6、露出型コンセントへの結線
7、引掛シーリング(丸型・平型)への結線
8、埋込連用取付枠への器具の取り付け/結線
◆施工上の注意点
・ケーブル外装の損傷
・心線被覆の損傷
・心線の損傷
・輪づくりはネジ締め方向にひねる
・ネジ締め結線では被覆を巻き込まない、かつ剥き過ぎない、シースは台座内におさめる
・差し込み結線では心線の長さ不足による挿入不足、心線が見えるような剥き過ぎに注意
・埋込連用取付枠への配線器具の取り付けはカバーに規格があるため器具1つの場合:真ん中のみ使用、2つ:上下、3つ:上中下で取り付ける
ランプレセプタクル:受金ねじ部が接地側端子:白色電線
その他:N,W,または接地側とゆう刻印が設置側極端子:白色電線
授業終了までの残り時間は各作業に関して各々で復習
ストリッパーによる個体差があるとのことですが私はシースを剥く際に剥きづらかったり中の絶縁被覆に傷が入ったり、被覆を剥く際も心線を傷つけてしまっていたので何度か練習
Discussion