Day,4 複線図、作業実習

2023/05/16に公開

4日目、回路図から複線図への書き起こしを座学にて、午後からは勉強内容をそのまま作業実習として実践

複線図とは

単線図:器具・ボックスのつながりを一本の線で配線経路のみ示された設計図

複線図:施工イメージを明確にするため器具・ボックスのつながりを実際の電線の本数で表した図

電灯回路の複線図可

はじめに電源を電灯とスイッチにつなぎ、最後に電灯とスイッチをつなぐ

基本的には電灯を点滅させるスイッチは電灯に対して電源の非接地側につなぐ
(スイッチオフ時の感電を防ぐ)

照明器具の点滅回路は電灯とスイッチが直列につながる

複線図のルール

白線:電源→照明、コンセント、パイロットランプ、他の負荷

黒線:コンセント、スイッチ、パイロットランプ(常時点灯のみ)、他負荷

電線どうしの接続はボックス内でおこなう

電線色を記入する(白、黒、赤)

スイッチ、パイロットランプ

3路スイッチ:2か所で点滅(on/off)切り替え/電極番号0,1,3/0を共通として1,3を切り替える

4路スイッチ:3か所から点滅切り替え/番号1,2,3,4/単独では使用しない、3路スイッチの間で使用する/ON.OFF表示なし/ストレート(1-2,3-4)の接続とクロス(1-4,3-2)の接続を切り替える構造

パイロットランプ:埋込形スイッチと連動して点滅する/同時点滅、常時点灯、異時(交互)点滅の3タイプ/左右両端子間に電圧がかかり初めて放電し点灯/電極にW,Nなし、接地線どこでも可

技能試験の概要(電気技術者試験センター)

冊子を確認し、解説

示された電線長さ=器具~器具(ボックス)の中心地点、示された寸法の50%以下はNG、長くなるぶんには規定はないが、材料の支給分には限りがあるので他の結線で足らなくなる

以上を踏まえて練習課題を実習

課題1

ボックスを中心に電源、ランプレセプタクル、コンセント、スイッチを十字に接続
スイッチONでライトON
ボックス内はリングスリーブにて結線

課題2

ボックス二つをA:電源、ランプ、3路スイッチ、ボックスBへ繋ぎ、B:シーリング角、3路スイッチ、ボックスAへ繋ぐ
Aはリングスリーブにて結線
Bはコネクタにて結線

振り返り

複線図を間違いなく書き起こせるようにする
配線の長さ/結線の長さなど器具ごとに覚える
リングスリーブのサイズ、圧着の刻印をサイズ本数ごとに覚える

作業の進め方

複線図の書き起こし、各ケーブルの種類サイズ色わけ長さを記載、リングスリーブのサイズを記載、机上に器具を配置→各ケーブルを切断し配置、各器具の結線、ボックス内のリングスリーブを先に結線した後にコネクタを結線(コネクタのほうが結線が容易で先にやってしまうとリングスリーブの圧着時に邪魔になる)

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