Day,8 筆記試験(解説)、回路計、作業実習⑥
8日目、筆記試験まで残り10日をきる
午前は前日に引き続き過去問の屋内配線図問題の解説、回路計や検電器などの紹介、午後からは技能試験課題⑥の実習
各種計器の紹介
回路計(テスタ)
…サーキットテスタの略称で回路試験器のこと
電圧計、電流計、抵抗計などの測定機能を備えた多機能計器
ただし精密測定には回路構成上向いておらず正常異常の導通試験で用いられる
アナログ式、デジタル式があるがどちらにもメリットデメリットがあり訓練ではアナログを使用する
(デジタルを使えてもアナログは使えない、アナログが使えるとデジタルも使える)
取り扱い上の注意
・磁性体の近くに置かない
(コイルと磁石を中心に構成されているため磁石にすぐに影響を受ける、トランスなどの測定をするときはなるべくテスタを離して測定する)
接続方法
直流電圧DC:回路と並列に接続
交流電圧AC:電源の極性なし、回路に並列に接続
直流電流:回路と直列に接続、電圧を印加しない(やけど、感電)、弱電回路のみ
抵抗:抵抗レンジには電圧を印加しない(ヒューズとぶ)、各レンジ毎に0Ω調整、抵抗測定時のテスタの極性は逆になる
実習
直流電圧:乾電池1.5V
交流電圧:AC100Vコンセント
直流電流:危険なため後日
抵抗測定:110Ω、130Ω、330Ω
※直流電流の測定はあまりすることはないが電子回路などの分野でよく使用される
低圧用検電器
…低圧の電気回路の充電の有無を検査
音響発光式:音と光で確認
ネオン式:光で確認
AC50-600V
交流のみ、直流には反応せず高圧では機器が破損する
AC100Vコンセントにて実習
テストボタンで動作確認をおこない、非接地極に接続(L鳴る、N鳴らない)
キャップを外した内側に感度調整ダイヤルがある
※実際の仕事や作業においては検電をしないと危険なので検電しすぎて怒られることはないがしないと怒られる
その他
絶縁抵抗計(メガー):絶縁抵抗を測定する(メガΩ)
接地抵抗計(アーステスタ):接地抵抗を測定
検相器:三相回路の相順を調べる
※R,S,Tの表記は日本国内のみ、海外ではL1,L2,L3
クランプメーター:通電状態で回路の負荷電流や漏れ電流を測定
※負荷電流:交流での磁界の発生、1本のみはさむ
※漏れ電流:RSLの3本をまとめてはさむorMから接地極までの間
電力量計:図記号Wh
回転計:電動機軸の回転数を測定
※接触型…軸に接触させる
※非接触型…光とシールなどで測定
照度計:LUXの単位で照度の測定
漏電警報:漏電時に警報を出して知らせる(ZCTと組み合わせ)
抵抗器及びコンデンサの表示記号
数値を色表示している
第一色帯は抵抗器の端に最も近い位置
最後の第五第六色帯は他の色帯より1.5~2.0倍の広い幅であることが望ましい
4線表示、5線表示があり各後ろの色帯はそれぞれ10のべき乗数、許容差を表す
技能実習
技能試験 課題⑥
メモ
輪づくり…なるべく先端も曲げる
リングスリーブ…圧着刻印のミスに関しては小さくする場合のみ可
(小→○は可、○→小は不可)
Discussion